クレヨン王国の十二か月 (児童文学創作シリーズ―クレヨン王国シリーズ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 48
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061190962

感想・レビュー・書評

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  • クレヨン王国というと確かアニメをやってた。なかなか強烈な主人公の女の子が出てきてた気がするけど…。で、この本も定期便で来てたはずのものなんだけど、アニメのイメージばかり思い出して、なんとなく読まずにいた。これはシリーズ第一作で、アニメはシリーズの他の作品がメインかあるいはミックスしてあったかな…という気がしてる。
    大晦日の夜、十二色のクレヨン大臣とカメレオン総理が、家出してしまったゴールデン王子を連れ戻す相談をしている。行くのは、その家出の原因になった12の欠点を持つシルバー王妃。そこに小学校2年生のユカがお供について、12の町を探して回るお話。1月の白から始まり、12月の灰色まで。一年以内に王が戻らなければ、世界から色が消えてしまうことになる。それぞれの町の特徴は、色もさることながら、王妃の欠点ともリンクしている。その町での冒険(?)を経て、王妃の悪い癖が改善されていく。ちなみに、ユカと王妃は、旅の間はマリとユカの姉妹ということにしてある(結構な歳の差⁇)
    今は、偏食(6つ目の欠点」も事情があって食べられない人なんかもいるから、なかなか誰にでも読ませられるか…という問題はあるかもしれないかなぁ。
    とはいえ一年の旅は楽しかった。これだけシリーズが続いたのも頷ける。まぁ夢オチものではある。

  • 今まで読んだことがなかったので、初クレヨン王国です。
    つまりは、お嫁さんの性格に嫌気がさして出て行ってしまった旦那さんを追いかける話…。
    でも、そこには世界の命運がかかっているのです。
    一年がかりの大冒険。
    自分が周りにどんな影響を与えていたのか、それを体験する一年。
    自己中心的な自分に気づくことさえできたなら、欠点はむしろ魅力となるのでしょう。
    おしゃれ3時間も別に悪いことじゃない、要はケースバイケース…。
    でも、王様の方にも欠点なかったのかな?

  • これ小さい時に読んだ~!時期的にナイスでしたね。大晦日の夜に出会った王女様の欠点克服の旅。大晦日の夜と言うのは特別で、一晩で一年がたってしまうのだという最後の言葉は覚えてました。しかし、王女様この12個の欠点だけで普通なら人格破綻者認定ですよ。王様は暖かいいい人だ。というかシリーズいっぱい出てたんですね。知らなかった。

  •  ン・パカ。どうしてこれがああなった!と思わないでもないです。夢のクレヨン王国はコレが原作に当たるみたいです。アニメはこの作品シリーズ全般で構成されているらしいですが、私はこれしか読んでません。まあそんなにまじめにアニメを見ていたわけでもなかったような気がしますが・・・でもあのオープニングは好きだ!
     原作では王様が家出してその原因になった悪い癖を直しながらの旅ということでしたが、アニメでは王様と王妃様が石にされたのでその原因退治が旅の目的。お姉さんぽいシルバー王妃はアニメではシルバー王女(少女)に、旅に同行したユカは変わって鳥と豚(+12の野菜)に。割とシリアスな空気で進む話も、軽く分かりやすくしてあったような気がします。

     おジャ魔女とプリキュアの始祖。

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著者プロフィール

名古屋市生まれ。早稲田大学文学部国文科卒業後文筆活動に入る。1956年 オール読み物新人賞受賞。1963年 モービル児童文学賞受賞。1964年 『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年から1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾を開く。
2012年逝去。主な著書に『クレヨン王国』シリーズ47タイトル、『静かに冬の物語』(以上すべて講談社刊)などがある。2012年逝去。

「2016年 『クレヨン王国黒の銀行(新装版) クレヨン王国ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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