世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本

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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784055012942

作品紹介・あらすじ

SDGsとは?自分には何ができる?国連が採択した2030年までの目標「SDGs」を子どもが自分ごととして理解するための本。17の目標のキーワードに注目し、漫画と図解でやさしく解説。遠くの国の問題は自分の問題だと気がつくための工夫がたくさん。

感想・レビュー・書評

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  • SDGsを理解し実践するには、まず世界の実情を知らねばなりません。
    でなければ、この17個の世界の目標の意味がわからないですから。

    そのために「FACTFULNESS」も読んでおくといいのではと思いました。
    間違った思い込みでなく、データを基に世界を正しく見る習慣をつけておくことが大切です。

    本書は、小中学生のためのSDGs本です。
    17個の目標に込めた想いが十分に伝わってきます。

    最初の8ページに、以下の内容で池上彰さんの「SDGs特別講義」があり、ざっくりと全体像を捉えることができます。
    1.ゴミ問題と食品ロス
    2.「4R」でプラスチックゴミを減らそう
    3.水問題と教育の関係
    4.現在のSDGsの達成率は?
    5.自分事としてのSDGs

    本編ではSDGs17の目標をそれぞれ6ページで説明しています。
    最初のページのマンガで子どもの日常の出来事から問題提起をします。
    続いて、見開きの図解ページでキーワードを易しく説明し、(日本とは違う)世界の状況や問題点を示しています。
    最後のページは、実際に今自分たちで何ができるかの例と池上さんのコラムです。

    今回最も頭に残った事実は下記の事柄でした。
    『地球上でもっとも多くの人間を殺している生き物は蚊です。危険な病原菌を媒介するからです。
    ちなみに2番目に多く人間を殺している生き物は"人間"です。』

    "人間"の好き勝手な振る舞いが自身を滅ぼすことへの警鐘がSDGsの背景にあります。

    ビジネスと結び付けず、SDGsの「心」を掴むのにはいい本だと思います。


    --- 最近の状況を知るには以下のようなサイトがあります ---

    持続可能な開発目標(SDGs)ー 事実と数字
    https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31591/

  • SDGsの17の目標を一つ一つ取り上げ、イラストを交えて具体的に、かつわかりやすい文章で解説。

    小学校中学年〜中学生のSDGs入門書としても活用できる(もちろん大人にも分かりやすい)。
    学校図書館に購入したが、ハンディ版もあるようなので、学級文庫に一冊あっても良いと思う。

    netgalleyにて読了2022.9

  • 難しいことは絵本など児童書に頼っている婆さんです
    うん、分かりやすかったです
    世界のこと、もっと知らなきゃあ
    そうは思うのですが、日々の暮らしで……
    でも、身近なところからやっていきたいです
    地球に申し訳ない想いはいつもいつもあります

    それにしてもこの本
    高価で重い
    SDGsに反するような気がするのですが、池上先生

    ≪ 世界中 ぼくらとつなぐ SDGs ≫

  • さすがに分かりやすかった。

    ・なぜ、これらの目標が出来たか。私たちにどのような関係や役割があるか。
    ・一つずつの目標について、マンガと文章とデータで説明。
    ・世界の状況、日本の状況、自分たちや国はどのようなことを考えて取り組んでいけばよいか。
    ・重たい。←小学生が持ち運ぶには重量級。机で広げて読むには良い。
    ・高価。昨今は予算が削られているので…。

  • 子供向けの本ならわかりやすいかな?という動機で借りてみた。案の定、わかりやすくてよかった。
    SDGsは、地球環境やエネルギー、世界中の人々の暮らし・健康・教育、貧困・平等やジェンダーなど、17個の目標を掲げて、2030年までに国を超え協力して達成を目指そう、ということ。
    この本はその目標ごとに、マンガで身近な事柄に例え、目標となった背景を説明し、図やグラフで理解を深め、自分たちができることを考える。というような構成。

    それぞれの目標は根っこで関連しているので、1つの目標の進捗が他の目標の進捗にもなる。

  • 『世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本』
    監修:池上彰さん

    出身大学の研修会でテーマが「SDGs」。そのパネラーとして、出るために図書館で借りてきた本。
    漫画から入り、内容も図や絵が多く、読みやすい。
    それぞれのテーマについて、分かりやすい。

    SDGsのことを正しく分かってなかった。
    この本のおかげで「そうだったのか!」と気付くことが沢山あった。

    初めは、発表に関係のあるSDGsだけ読んでいたが、普通に分かりやすく勉強になるので、全てあっさり読み終わった。
    読んでよかった!
    『情けは人のためならず』

  • わたしたちが日常と思っていることは当たり前ではない。イラストがたくさんあり、分かりやすく記載されているが、日々生活を送るの中で「自分にも関係ある」と意識してどれだけ実践できるだろうか。とりあえず食べ物を残さず食べる、節水する等できることから始めようと思った。

  • 具体的な数値を通して客観的に私たちの暮らしを見ていると、地球に多大な迷惑をかけているな、と少し申し訳ない気持ちのなってきた。貧困は、発展途上国のような絶対的貧困の他にも、相対的貧困があるということに気づいた。また、SGDsの17個の目標は単体ではなく、全て輪のように繋がっているということもこの本を読んでいなかったら気づかなかったことだ。
    地球に人々が住んでから2000年。この2000年の間に蓄積された問題に、今私たちは直面している。こういう地球規模の課題が、10数年ですぐ解決するのは難しいと思う。けれど、意識をするだけで何かが変わってくるだろう。私は中学3年生で、この本を学校で読んでいたらみんなに「真面目だね〜」と茶化される(確実に)。だからまずは、こういう環境を変えていかないといけないなと感じる。
    今までSGDsのことを表面的に知っていただけだけど、この本を読んでより身近なものになったかもしれない。

  • 絵や漫画でわかりやすい。
    オールカラーで図鑑みたいな本なので仕方ないけど、もう少しコンパクトで安ければな…と思わなくはない。

  • 日本も十分インフラが整ってない国だよ。
    特に交通機関は悲惨なもの。
    人口が減って壊滅し、災害が起きて壊滅し、新型コロナで壊滅し。
    交通機関がない場所には住めなくて、結局人口が集中する。
    全世界で見なくても、すでに日本の中にその縮図が存在している。
    交通機関が豊富な場所に住んでいる人間には、その状態の想像すらできないというのもまた同じ。
    下水道が整ってない所もまだまだたくさんありますしね。
    途上国の話だけじゃない。
    でも国内だけを見ておけばいいわけでもない。
    世界の状況を改善しなきゃ、国内の状況も改善できない状況になってるんだね。
    世界はひとつだから。

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著者プロフィール

昭和女子大学附属昭和小学校英語科専任講師。日本児童英語教育学会(JASTEC)関東甲信越支部運営委員。小学校教員向けの講座などで講師を務め、指導者の育成にも携わる。

「2020年 『小6英語をひとつひとつわかりやすく。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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