へんくつさんのお茶会-おいしい山のパン屋さんの物語 (ジュニア文学館)

著者 :
  • 学研プラス
4.17
  • (19)
  • (18)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 220
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052052477

作品紹介・あらすじ

ぽっこり山のふもとに一軒のおいしいパン屋さんがありました。パンを焼いているのは、気難しく、へりくつばかり返すおばあさんでした。みんなからは、へんくつさんと呼ばれています。季節のおいしいパンで満たされる、心温まる感動物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ぽっこり山のふもと、人間が暮らす町と、動物達や小人が暮らす山との間にある、ちいさなパン屋さん。
    そこでたった一人でパンを焼いているのは「へんくつさん」と呼ばれている気難しいおばあさん。
    でもへんくつさんの作るパンは魔法のようにおいしくて、毎日たくさんのお客さんが訪れるのです。

    よくあるパターンのお話だけど、焼き立てパンのおいしい香りと温もりが伝わってくるようなお話。
    たぶんみなさん想像するとおり、へんくつさんは全然へんくつじゃないw、口では何を言ってもめちゃめちゃ優しいおばあさんなのです。
    そうじゃなくてはこんなに美味しいパンが焼けるはずがないし。
    幸せな気持ちになれる本でした。

  • お茶会が楽しそう。
    おばあちゃんが、無愛想だけどちょっとかわいかった。

  • 動物や小人たちがくらす山と、人間たちのくらす町のちょうどあいだにあるパン屋さん。
    パンを焼いているのなへんくつさんと呼ばれている無愛想なおばあさんですが、へんくつさんが焼くパンはどれもおいしくて、看板がなくても人間も山のみんなもやってきます。

    そんなへんくつさんことアンナさんのお店にまつわるお話が6つ。

    読んでいるだけでパンが食べたくなります。

    中学年におすすめ。

  • 【ネタバレあり】(対象:小学3~4年生くらい)
    パンの描写が美味しそうでお腹がすいちゃう…。私もクリームパン食べてみたい…絶対美味しい!お客さんも小人や森の動物たちがメインで可愛くて癒されました。
    人と関わるのが苦手なへんくつさんだけど、お客さんと出会って別れるうちに少しずつ変わっていく心情が自然に描かれています。
    人と関わると自分一人でいる時よりも、問題や悩みがうまれて煩わしいという気持ちがうまれることもあると思います。でも、人と関わることでしか得られない気持ちや思い出もあるよなぁと考えさせられた物語でした。
    大人の方にもおすすめな児童書です。

  • 時折り、児童書を読みたくなる。
    現実的なことばかりではなく、何か事件があったとしても、それ含めて心温まるような児童書を。

    お茶会という言葉に弱い。問答無用で心惹かれる。

    このへんくつさんのお茶会も、穏やかで湯気感じる幸福感に満ち溢れている。
    何かで相手を分けるのではなく、皆が同じ空間でお茶を飲み、パンを口にする。

    読みながら、いつの間にやら満面の笑みになる。
    挿絵も柔らかで優しい。
    こういう時間を過ごしたい。

  • 同じ楠木章子さん×井田千秋さんの「森の小さな三姉妹」を読み終わってから、こちらを。
    三姉妹にもチラッと名前が出てくるアンナさんが出てきます。
    全部の漢字にルビが振ってある訳ではなく、小1の娘にはまだ難しいみたいなので、私だけ読みました。
    へんくつさんの作るパンがどれも美味しそうで三時のお茶会は想像するだけで幸せな気持ちになります。
    読み進めていくとへんくつさんは、本当は誰よりも優しいのがジワジワ伝わってきます。
    サルのへんくつさんのお話がお気に入り。
    ストーリーも挿絵もほっこり。また同じ作者さんのシリーズが出て欲しいです。
    こちらも購入したい。

  • 小人と動物が暮らす間にあるへんくつさんのパン屋さんとそれにまつわるおはなし。

  • 図書館のよんでみましょうコーナーの本

    一度気になって目に留めたけれど
    その時は読まず、再度立ち寄った時にやはりまた気になって読んでみた。

    ほっこりする優しい時間が詰まった6つのお話
    へんくつさんのあたしゃケチじゃないんだよ。っていう優しさ隠せてません...っていう性格も可愛かった。
    井田千秋さんの挿絵も物語にとても合っている

    また読みたい一冊。

    【読書時間 35分】

  • 山にあるパン屋のアンナさんはへんくつさんと呼ばれるほど、ちょっと意地っ張りなおばあさんだけど、実は優しくて良い人。パン屋にやってきた動物や小人たちはアンナさんの真の優しさに触れて心癒されたり新しい道を進んだり…。そしてのアンナさん自身も交流を通して変化していくのが描かれています。全体的に癒されるお話。字が大きめで子ども向けな感じの本ではありますが、楽しく読めました。姉妹編『森のちいさな三姉妹』もおすすめ。

  • へんくつさん改め、アンナさんがいとなむパン屋に 訪れる小人や動物たちや人間のお話。

    描かれるパン(クリームパン・カンパーニュ・洋なしのデニッシュ シナモンロールなどなど)がどれもおいしそうだし、 登場人物も皆やさしくて良い人たちばかりでほっとする物語だった。

    小人のマリちゃん、レイくん。人間のノアくん、サルのへんくつさん。

    特にノアくんやサルのへんくつさんの話はちょっと切なかった。ノアくんのその後とか、続きの話があったら読みたいな。

    サルのへんくつさん……まさかこの物語に亡くなる方が出るとは 思わずビックリ。
    「1人は気楽でいい」と言ってたアンナさんに折角できたお友達なのに。でも彼女のおかげでアンナさんの周りにたくさんの動物が集ってくれたのは嬉しい。切ないけど心あたたまるお話でした。

    最後の双子の妹ハンナさんの話。
    正反対の2人がささいなことでケンカ。 でも最後にはやっぱり双子らしく同じことを考えての再会となって良かった。アンナさん、へんくつだけど本当に良い人。

    まだいろんなお話が書けそうな雰囲気のまま終ったから多分続編があるかな?
    気が向いたら探して読してみたい。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第45回毎日児童小説・中学生向きにて優秀賞受賞。2005年、『神さまの住む町』(岩崎書店)でデビュー。『小さな命とあっちとこっち』(毎日新聞社)、『ばあばは、だいじょうぶ』(童心社)など著書多数。

「2017年 『走れメロス/くもの糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

楠章子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
名取 佐和子
凪良 ゆう
町田 そのこ
椰月美智子
スーザン・ヴァー...
芦田 愛菜
瀬尾 まいこ
宇佐見りん
凪良 ゆう
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×