へんくつさんのお茶会-おいしい山のパン屋さんの物語 (ジュニア文学館)
- 学研プラス (2020年10月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784052052477
作品紹介・あらすじ
ぽっこり山のふもとに一軒のおいしいパン屋さんがありました。パンを焼いているのは、気難しく、へりくつばかり返すおばあさんでした。みんなからは、へんくつさんと呼ばれています。季節のおいしいパンで満たされる、心温まる感動物語。
感想・レビュー・書評
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ぽっこり山のふもと、人間が暮らす町と、動物達や小人が暮らす山との間にある、ちいさなパン屋さん。
そこでたった一人でパンを焼いているのは「へんくつさん」と呼ばれている気難しいおばあさん。
でもへんくつさんの作るパンは魔法のようにおいしくて、毎日たくさんのお客さんが訪れるのです。
よくあるパターンのお話だけど、焼き立てパンのおいしい香りと温もりが伝わってくるようなお話。
たぶんみなさん想像するとおり、へんくつさんは全然へんくつじゃないw、口では何を言ってもめちゃめちゃ優しいおばあさんなのです。
そうじゃなくてはこんなに美味しいパンが焼けるはずがないし。
幸せな気持ちになれる本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お茶会が楽しそう。
おばあちゃんが、無愛想だけどちょっとかわいかった。 -
動物や小人たちがくらす山と、人間たちのくらす町のちょうどあいだにあるパン屋さん。
パンを焼いているのなへんくつさんと呼ばれている無愛想なおばあさんですが、へんくつさんが焼くパンはどれもおいしくて、看板がなくても人間も山のみんなもやってきます。
そんなへんくつさんことアンナさんのお店にまつわるお話が6つ。
読んでいるだけでパンが食べたくなります。
中学年におすすめ。
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【ネタバレあり】(対象:小学3~4年生くらい)
パンの描写が美味しそうでお腹がすいちゃう…。私もクリームパン食べてみたい…絶対美味しい!お客さんも小人や森の動物たちがメインで可愛くて癒されました。
人と関わるのが苦手なへんくつさんだけど、お客さんと出会って別れるうちに少しずつ変わっていく心情が自然に描かれています。
人と関わると自分一人でいる時よりも、問題や悩みがうまれて煩わしいという気持ちがうまれることもあると思います。でも、人と関わることでしか得られない気持ちや思い出もあるよなぁと考えさせられた物語でした。
大人の方にもおすすめな児童書です。 -
時折り、児童書を読みたくなる。
現実的なことばかりではなく、何か事件があったとしても、それ含めて心温まるような児童書を。
お茶会という言葉に弱い。問答無用で心惹かれる。
このへんくつさんのお茶会も、穏やかで湯気感じる幸福感に満ち溢れている。
何かで相手を分けるのではなく、皆が同じ空間でお茶を飲み、パンを口にする。
読みながら、いつの間にやら満面の笑みになる。
挿絵も柔らかで優しい。
こういう時間を過ごしたい。 -
同じ楠木章子さん×井田千秋さんの「森の小さな三姉妹」を読み終わってから、こちらを。
三姉妹にもチラッと名前が出てくるアンナさんが出てきます。
全部の漢字にルビが振ってある訳ではなく、小1の娘にはまだ難しいみたいなので、私だけ読みました。
へんくつさんの作るパンがどれも美味しそうで三時のお茶会は想像するだけで幸せな気持ちになります。
読み進めていくとへんくつさんは、本当は誰よりも優しいのがジワジワ伝わってきます。
サルのへんくつさんのお話がお気に入り。
ストーリーも挿絵もほっこり。また同じ作者さんのシリーズが出て欲しいです。
こちらも購入したい。 -
小人と動物が暮らす間にあるへんくつさんのパン屋さんとそれにまつわるおはなし。
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山にあるパン屋のアンナさんはへんくつさんと呼ばれるほど、ちょっと意地っ張りなおばあさんだけど、実は優しくて良い人。パン屋にやってきた動物や小人たちはアンナさんの真の優しさに触れて心癒されたり新しい道を進んだり…。そしてのアンナさん自身も交流を通して変化していくのが描かれています。全体的に癒されるお話。字が大きめで子ども向けな感じの本ではありますが、楽しく読めました。姉妹編『森のちいさな三姉妹』もおすすめ。