またたびトラベル (学研の新・創作シリーズ)

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  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052020971

作品紹介・あらすじ

迷路のように続く、細い路地のつきあたりに、ひどくおんぼろな木造の二階建てアパートが建っています。建物の横についた鉄の階段は、ぼろぼろにさびて、ところどころあながあいています。このアパートの名前は、またたび荘。一階に、小さな旅行会社があります。またたびトラベルです。小学校中学年から。

感想・レビュー・書評

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  • 迷路のような、細い路地のつきあたりに建つ、
    おんぼろ木造アパート、またたび荘。
    そこの一階にある小さな旅行会社「またたびツーリスト」
    そこでは、少しつりあがったアーモンドのような目をした男性が、お仕事をしていて…。

    #不思議な旅行会社
    合わない靴のせいで、足腰がいたくなり、
    迷い込むように「またたびトラベル」に入ったサラリーマン。
    案内された先は、ネコの靴屋さん。
    「お客様の足の形は、スクエア型ですね」
    ネコの店員さんがメジャーで足のサイズを測ってくれる。

    ネコちゃんが、あのぷにぷにの、かわいい手で♪
    もう何足だって買っちゃいますよね!

    特に好きなのは、#最高のおくりもの。
    ビーフシチューが自慢のレストランを、父からまかされたものの、
    自分勝手な商売をして、味を落としお店を傾けてしまう。
    ある日「またたびトラベル」に迷い込み、
    案内されたお店で食べたシチューの味が、父と全く同じ味…。
    そこの厨房で料理していたのは、なんと白黒のネコ。
    「ジロー!」

    あ~もうね、このあとの展開が、私にとっても最高のおくりものでした。

    「またたびトラベル」行ってみたい♪
    どこにあるんだろう。
    方向音痴でよく迷うんですけどね…。

  • 先日読んだ「招福堂のまねきねこ」のシリーズ最初の話。
    正確には「またたびトラベル」シリーズか(笑)

    お話と黒井健さんの絵がとってもマッチ。
    きっと猫好きならこの表紙を見ただけでひきつけられますね。お話もまた不思議だけれど心温まる話。
    最初に読んだのが2作目だったせいか、2作目のほうが
    面白さが際立っている感じがします。

    このシリーズ、まだ続くかな?続けて欲しいですね。

  • 面白かったです。
    こんな旅行会社あったら行ってみたいなー。
    行きたい場所とか有名なところは行けないけど、
    なんか癒されそうだし、なんかいいことありそう。
    でも働くのもいいかも。
    なんか楽しそう。
    働くのが楽しいっていいよね。

  • 児童小説。でも、大人向きだと思う。
    ほのぼの短編集。
    ちょっと、疲れちゃった人を
    行きたい場所でなくて、行くべき場所へ連れて行ってくれる
    不思議な旅行会社。
    みんなが元気になって、旅行から帰ってくる。
    いい旅行会社だこと。
    ふんわり元気にしてくれる1冊。

  • 猫好きにはたまらない小説でした。
    写真や動画で見る猫も可愛いけど、文章で想像する猫も、また可愛いなーと感じました。ほっこりする話が多かったです。

  • ネコで旅行でファンタジー。いやあ、おもしろかった。

  • 困っている人や迷っている人の道しるべになってくれる、旅行代理店『またたびトラベル』わたしも旅をプロデュースしてほしい。

  • 読後は温かい。欲をかいてビーフシチュー以外手を広げすぎたコックさんに、大切にすべきことは何かをかつて近くにいた猫に教えられるという、猫の恩返し的なはなしがよかった。

  • 久しぶりに児童図書を読んだ。読みやすいし、ほんわかするから児童図書って好きだな。



    仕事で疲れた三郎さんは、ある旅行会社を見つける。今朝下ろしたばかりの靴が雨で濡れては困ると雨宿りのつもりで旅行会社に入った。
    ある旅行雑誌に連載を抱えている駆け出しの作家、詩織さんは次の連載が行き詰まり散歩へ出た。そこで、ある旅行会社を見てけて…
    父親の後を継いで料理人になった幸雄さんは、最近客足が途絶えつつある店にやってきた失礼な客を追いかけたが見失う。その客の行き先を知らないか尋ねるために、ある旅行会社に入った。



    またたびトラベルという不思議な旅行会社。夜にやっているが、作中に昼間も営業することになるのだが、またそれも1つの物語。 
    プロローグにもあるが、またたびトラベルは有名な観光地にも有名なブランドショップにも連れて行ってはくれない。だけど、行った人は少し不思議な体験をして満足して帰る。



    すごくいいお話だったし、私も猫が好きなほうだけど、アパートなのに猫飼ったり、路地や公園にいる野良猫にエサとか与えてもいいのだろうか…とか変な心配をしてしまったのは、私が大人だからだろうか…


    2017.2.18 読了

  • サフラン

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『おちばおちばとんでいけ』(国土社)で、ひろすけ童話賞受賞。おもな作品に、「つるばら村」シリーズ(全10巻)、『ゆうすげ村の小さな旅館』(東京書籍小3国語教科書にも掲載)、「魔女バジル」シリーズ(全5巻)、「おひさまや」シリーズ、『おいなり山のひみつ』『今日よりは 明日はきっと 良くなると 愛犬・太刀と暮らした16年』(以上、講談社)などがある。


「2023年 『ゆうすげ村の紙すき屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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