キノの旅 the Beautiful World Best Selection I

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 215
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049133240

作品紹介・あらすじ

電撃文庫の不朽の名作『キノの旅 the Beautiful World』20周年を記念した初単行本! キノファンによる17,790票の投票をもとに時雨沢恵一自らがセレクト・構成したベストエピソード集!

感想・レビュー・書評

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  • 刊行リアルタイムでハマって、10数巻まで読んでいたシリーズ。手放してしまったが、愛蔵版発売を知り懐かしくて購入。
    いくつもの小さな国を訪れてまわる、キノとエルメスの旅物語。常識や善悪を問い、人が心の中にしまっている社会的に不都合な感情や価値観をつついてその存在を自覚させるような、アイロニーに満ちたファンタジー。

    この巻ではやはり『大人の国―Natural Rights―』が外せない。"旅人キノ"のはじまりの話。大人に"なる"ってホント、どういうことなんだろうな。
    それからシズと出会う『コロシアム―Avengers―』。キノやシズの怒りは正当なものだけど、自らもひとを傷つけられる強さがなければその正当さを主張することもできないし、けっきょく殺すんかい、という複雑な感情が湧いてくる。

  • まずは、このようにベストをまとめてくださってありがとうございます。あとがきにあったように、まさに私は「読んでみたいけど今からでは追いつけない」状況でした。
    そして貸していただきありがとうございます。面白く読みました。続きも借ります。よろしくお願いします。

  • 20年目にしてベストセレクション刊行!
    凄すぎる。おめでとうございます。
    在りし日に一巻を手にした私は高校生だったのですがね……(笑)

    アニメ化もされて、キノワールドの熱が冷めないことを嬉しく思うのですが、個人的にはこの作品は本で読むことに最も味わいがあるように思います。

    さて。
    配置の妙や加筆修正も楽しみたいところ。
    第一巻は、キノの原点である「大人の国」とシズの原点である「コロシアム」は外せない所で。
    もう随分読み直していないのに、しっかり印象に残っているところが怖いです。

    一巻からのエピソードが多く入っていますが、「人の痛みが分かる国」と「平和な国」は好きだったなぁ……。タタタ人が平和な国ではなく、通りがかったキノを襲う所がすごく衝撃的で。
    自分が受けた痛みや怒りの報復を「何の関係もない人」に向ける人の有様を見たのでした。

    一巻以外からのエピソードだと「冬の話」も好き。
    宗教的理由から相手に触れられず、病気が悪化してゆく人たちを殺して回る異教徒。その中で、治療という邪教の行いに踏み込む異教徒が現れるお話。
    人間って、「何のために」信仰心を持つんかな、って。多くの制約に縛られながら、それを生真面目に守って生きているのは、自分自身でもあります。

    黒星紅白氏の挿画も、相変わらず良いです。

  • 読みたーい

  • 4月29日読了。キノという10代の子どもが、モトラドというしゃべる乗り物とともに果てしない旅を続けるロードムービー的物語。
    可愛らしくもどこか仄暗い表紙の絵と同様、ブラックだったり、ダークだったり、ひたすら切なかったり。
    本を閉じた後、世界とは何で出来ているのか、人は何のためにこの世界で生きているのか、哲学的なことを考えた。
    乾いた空気感が文体から伝わってきて、北の大地のような世界観を感じた。

  • ベストアルバム的なやつね。師匠の話セレクションとか読みたいかも!

  • キノの旅はどの話も個性的で面白く、何度読んでも飽きない。このベストセレクションはそんな面白い話の中でも最も面白い話が厳選されているため、読みごたえがあり、キノの旅が好きな私としては購入したいと思える1冊だった。
    中でもこの巻に収録されている「祝福のつもり」は「まさかこんな展開になるとは!」と思う話の1つである。
    キノの旅は本当に面白い。

  • ■書名

    書名:キノの旅 the Beautiful World Best Selection I
    著者:時雨沢 恵一 (著), 黒星 紅白 (イラスト)

    ■感想

    ライトノベル「キノの旅」のベストセレクション集です。
    既存の物語だけど、やっぱり面白いです。
    3割ぐらいは覚えていたけど、結構忘れているのもあって、新鮮に
    読めました。

    基本は、キノと相棒のバイク「エルメス」が国を回る短編連作です。
    それぞれの国には3日しかいないが、その国々はそれぞれ独自の文化
    で作られているので、色々な物語が各国で起きます。

    ちょっと素直でなく、ピリッとしたスパイスが効いた物語が多いです。
    いい悪い、常識非常識というのは、それぞれの価値観でしかないという
    のが基本にあり、そこらへんを膨らませた物語が多いです。

    色々な物語を長い間考え続けるのは大変だと思いますが、これからも
    頑張ってください。

  • 文庫本も読んでるから、全章よかった。

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著者プロフィール

2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。

「2023年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈下〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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