恋に至る病 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • / ISBN・EAN: 9784049130829

作品紹介・あらすじ

やがて百五十人を超える被害者を出し、世間を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた「最初の殺人」を回想し始める――

感想・レビュー・書評

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  • 「宮嶺は私のヒーローになってくれる?」
    宮嶺望は最後まで彼女の味方でいようと決めていた。
    高校生になり百五十人以上の人間を殺しても変わらなかった。
    これは僕がいかにして化け物を愛するようになったかの物語だー。

    宮嶺望と寄河景は小学校からの同級生で景が怪我をしたのを助けてから宮嶺に景は好意をもちます。
    誰からも好かれる人気者の景。
    そして宮嶺は景と親しくしているのに嫉妬されクラスメイトからのいじめに遭うようになります。
    そして景は「私が宮嶺を守るから」と言い、一週間後。いじめの首謀者の根津あきらが飛び降り自殺をしたことからこの物語はとても恐ろしいものになっていきます。

    高校に入っても景のカリスマ性は衰えることはなく、生徒会長の景に従い僕は副会長になり二人は恋人同士にもなります。
    景はプレイをすると死ぬゲーム「青い蝶」(ブルーモルフォ)を作り出し、百五十人以上を自殺へと導きます。
    「僕が警察に、言ったらどうするつもりなの」
    「言ってもいいよ。だって宮嶺は私のヒーローだから、ヒーローなら悪と戦わないと。お願い私が間違っているのなら、今ここで宮嶺が止めて」
    「間違っていない。警察には言わない。大丈夫僕は景の味方だよ」
    「景は間違っていない。景は正しいよ」
    この時点で、きっと僕もおかしくなっていたのだろう。
    「僕は景のヒーローだから」
    けれど景は止められない。
    警察に言えば景の人生は終わりだ。
    ブルーモルフォは指示に従わなくなった人間を殺しはじめた。
    理念がどうあれ景はれっきとした殺人鬼だった。
    そして、衝撃の結末が…。

    宮嶺は景にただ利用されていたのか、本当に愛されていたのか。
    作者あとがきを読むのとラスト4行を信じるかで受け取り方が180度変わってしまいます。
    『恋に至る病』というタイトルの意味がなんとなくわかる気がしました。

    • くるたんさん
      まことさん♪こんばんは♪
      こちらも共読うれしいです♡これはすごい衝撃を残す作品だな…と、まことさんのレビューで改めて実感しました。
      あの4行...
      まことさん♪こんばんは♪
      こちらも共読うれしいです♡これはすごい衝撃を残す作品だな…と、まことさんのレビューで改めて実感しました。
      あの4行…私は最初に感じた、ヒーローだった、愛だった方を信じたいです。

      良かったら「15秒後」を検索してその後を読んでみてくださいね♪
      2021/08/08
    • まことさん
      くるたんさん♪
      これも、コメントしようか、迷ったのですよ!
      私も、最後の4行を信じたいです!
      15秒後で検索すると、何かでるのですか?
      知ら...
      くるたんさん♪
      これも、コメントしようか、迷ったのですよ!
      私も、最後の4行を信じたいです!
      15秒後で検索すると、何かでるのですか?
      知らなかったです!
      明日、ゆっくりやってみようと思います。
      ありがとうございます♪
      2021/08/08
  • 150人以上の被害者を出した、自殺教唆ゲーム『青い蝶』のマスターは、誰からも好かれる完璧な女子高校生、寄河景だった。
    彼女の本性を知った、宮嶺望は、それでも、彼女を守るヒーローになると約束する。

    「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」と、彼女を見守る宮嶺。
    読んでるこちらの心が冷えてきて仕方がなかった。

  • うん。合わない。
    ただのサイコか。
    恋するサイコか。

    • 土瓶さん
      守備範囲が広いな。
      守備範囲が広いな。
      2023/04/30
    • みんみんさん
      絵が綺麗だった♪おびさん好みだわ笑
      異世界、転生、騎士団?BL盛り込んだな〜
      絵が綺麗だった♪おびさん好みだわ笑
      異世界、転生、騎士団?BL盛り込んだな〜
      2023/04/30
    • おびのりさん
      初心者にも良いと思うよ。絵が綺麗で、BLの気配はしないし、社畜は、異世界で経理仕切り始めるし。それなのに、なんか面白いんだよね。
      初心者にも良いと思うよ。絵が綺麗で、BLの気配はしないし、社畜は、異世界で経理仕切り始めるし。それなのに、なんか面白いんだよね。
      2023/04/30
  • 斜線堂作品、心にずしんと重しがのっかり、未だ外れない。小説では集団心理を上手く描いた内容。その中でも恋愛なのか疑似恋愛なのか、男女2人の歪(いびつ)な共依存関係は最後まで続く。男性・主人公が小学校の時に受けた酷い虐めがトリガーとなり、優等生の女性・主人公が自殺サイトを設定する。それにより数十人が自殺を遂げる。この自殺は自殺者のカタルシスなのか、否、完全なる集団ヒステリー。それに気付きながらも自殺サイトを継続する2人。高校生の危険な時期、ネット環境、家族関係の希薄化、心理・社会派小説として十分楽しめた。⑤↑

  • あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
    年末から遊びに来ていた先輩が私を置いてさっさと寝てしまったお陰で年始読書を楽しむ事が出来ました(深夜2時)が、ヘビーな本を選んでしまいました。

    『本の背骨が最後に残る』が巷で話題の斜線道さんのサイコパスミステリーです。
    小学校で転校して来て上手く挨拶が出来なかった主人公宮嶺を、カリスマと美貌を兼ね備えた超絶パーフェクト美少女景が救った事から2人の数奇な運命が動き出します。
    小学生だというのに景を筆頭にやけに統率のとれたクラス。じわじわと何か黒い予感が襲ってきます。
    なんだこの可愛げのないまとまり具合は…怖いよ。
    その怖さが発露するのが写生大会での事件。これがきっかけで嫌な方向に統率されていくクラス。

    元々はクラスメイトから勧められた本なので、事前にいじめや自殺等の内容が含まれるのは知っていましたが、思っていたより嫌な感じにどんどん人が死んで行くのでは…と、2024年の爽やかな始まりに暗雲が立ち込めてきたものの途中で持ち越すと余計にモヤモヤしそうなので一気に進める事に。

    次はこの件を発端に自殺幇助サイト『ブルーフォルモ』が設立されます。一時期この手のサイトが問題になっていましたが、比にならない程の恐ろしいサイトです。ここでも出ました、カルト教団の手法。
    予想通りに嫌な感じに若者が次々と…これ、読む人を完全に選ぶ作品です。嬉々としてこれを勧めてきたクラスメイトに私のイメージを問い詰めたい所ですが確かにこの手のものは慣れているので問題は無かったにしろ、流石に小学生や中高生がこんなカルトに巻き込まれるのは時折頭を抱えそうになります。

    しかしです。実はこのお話、純愛の物語なんです。
    「僕は、景のヒーローだから」
    この子供みたいな発言を正に子供の時に告げた宮嶺ですが本当に貫き通します。
    彼なりのやり方ではありますが、同じ事を自分が出来るかと考えると絶対に無理です。
    あとがきで斜線道さんが仰っていたように「寄河景という人間そのものを謎としたミステリー」であり「彼女が何だったのか解釈していただければ」との事でしたがこれは未だに答えが出ません。ですが私は宮嶺と景の愛を信じたいと思います。
    最後の置き土産が、例え仕組まれたものであっても信じます。

    結局ほぼ徹夜で読んでしまいましたが、何故横に先輩を寝かせて1人読書に勤しんでいるのか。
    ここからは今年も始まる恒例の余談ですのでお時間ある方は暇つぶしにされて下さい。

    年末にやってきた先輩がお高めの年越し蕎麦を奢ってくれるとの事で喜んで着いて行くと周りがカップルだらけ。どうなっとんや世間の高級蕎麦屋は!!とどことなく座りの悪さを感じつつもすだち蕎麦と太巻きの美味しさにすっかりどうでも良くなっていた私に第2の爆弾投下。
    風の噂に聞いておりましたが「実は恋人と別れたんだよな」と先輩ご本人の口から。
    ですよね?!じゃないと私とここに居ませんもんね?!と言いたい所をグッと堪えて、「美味しいねー♡」とイチャイチャするカップルの横で「そ、そうなんですか…」と絞り出すやはり独り身の私。
    なんだこの地獄絵図は。

    気を取り直して、アベック地獄(死語)から逃れた我々、紅白を見ていると思っていたらクラシック特番を見ていた事に衝撃を受けつつ先輩の車で山手にあるお寺に除夜の鐘を突きに。謎の景品抽選会(しかも我々は参加権がない)に強制参加させられる為に鐘を突く列もストップ。その間にハッピーニューイヤー。「今年も始まりましたね」「そうだな」なんだこのお通夜みたいな会話は!
    鐘を突く前に「もうやるしかない」と呟く先輩に何をですか?!と言いたい所を(以下同文)
    そして冷えた空気でより一層の美しさに輝く神戸の夜景を悲しみを背負った2人で眺めた後に帰宅。先輩はおやすみされてしまいました。

    そんなこんなで今年も隙を見ては読書に勤しもうと思っております。
    ちなみにアイコンですが、年末に友人から「ユキの2023年の総括を現した写真」と送られてきたもので、私が立ったまま寝落ちしそうになっている所を盗み撮りされたものです。
    髪のボサボサ感が良い感じに寝不足を現していますが、私の2023年とは一体…。

    • 1Q84O1さん
      ゆーきさん、ありがとうございます!
      頑張りまーす٩(๑´0`๑)۶
      ゆーきさん、ありがとうございます!
      頑張りまーす٩(๑´0`๑)۶
      2024/01/03
    • yukimisakeさん
      置物のお色も似合ってるー!と思ってたらアイコン戻ってるー!!笑笑
      ご無事でなにより!!揺れた時はあ、終わったと思ってしまいました…
      置物のお色も似合ってるー!と思ってたらアイコン戻ってるー!!笑笑
      ご無事でなにより!!揺れた時はあ、終わったと思ってしまいました…
      2024/01/05
    • yukimisakeさん
      1Qさんお疲れ様ですよ!(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ
      お仕事の方が車で本読めるからひと心地つけるのかな?
      世の中のお父さんお母さん...
      1Qさんお疲れ様ですよ!(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ
      お仕事の方が車で本読めるからひと心地つけるのかな?
      世の中のお父さんお母さんえらい(T_T)
      被害なくて良かった!
      2024/01/05
  • 心を翻弄された一冊。

    斜線堂さん二作品目。
    完全に心持っていかれたな。

    誰からも好かれる僕の大切な美少女は化物?
    そんな一抹の不安を抱きながらも彼女のヒーローであり続けたい僕。
    小学生でヒーローを決意し「君が地獄に堕ちても僕は君が好きだ」こんな照れるセリフを小学生から高校生へと成長する世界に存分に盛り込み淡いピンクに色づかせながらも容赦なくぶちこんでいく衝撃。

    巧いというか、やられたというか…。

    これはどう思ったら良いの?どっち⁇

    最後の最後まで斜線堂さんて読み手の心を翻弄する…もう、良い意味でズルい。

    • まことさん
      くるたんさん♪こんにちは!

      先ほど「15秒後」検索してみました。
      そしたら、なんか凄いマニアックな
      レビューなども出てきて面白かっ...
      くるたんさん♪こんにちは!

      先ほど「15秒後」検索してみました。
      そしたら、なんか凄いマニアックな
      レビューなども出てきて面白かったです。
      情報ありがとうございます♪
      斜線堂有紀さんはあと2冊積んでいます。
      1冊はくるたんさんのレビューから拝借したものです。
      図書館本がない時読もうと思っていてとても楽しみです♡
      2021/08/09
    • くるたんさん
      まことさん♪こんにちは♪

      うんうん、いろいろな解釈がありますよね。

      斜線堂さんは私は2冊しか読んでいないけどちょっと気になる作家さんにな...
      まことさん♪こんにちは♪

      うんうん、いろいろな解釈がありますよね。

      斜線堂さんは私は2冊しか読んでいないけどちょっと気になる作家さんになりました♡
      楽しんでくださいね¨̮♡
      2021/08/09
  • 怖いっ 知的で誰からも好かれる美少女と幼馴染の少年が繰り広げる、愛と殺戮の物語。【レビューネタバレ有】

    なかなか強烈な作品でした。なにより美少女 景と宮嶺君の関係性が本作の魅力です。幼稚で危うく、優しいけど厳しく、そして恐ろしい…

    ストーリーは結構無理ある設定だなとも思いましたが、外国では似たサービスがあったんですね。かつての教祖様をあがめる新興宗教も、一つ間違えばこんなこともあり得たのかもしれません。

    読了後は、作者の思惑どおりにやられました。景は宮嶺を愛していたか、いなかったか… 自分なりに振り返って思いを巡らせてみました。

    愛情はなかった。

    すべては最初から仕組まれたもので、一番近くで宮嶺を利用していたと思うとしっくりきます。なぜなら、そのほうが猟奇殺人の犯人として"美しい"からです。そして景は宮嶺に対して、何一つ自分を犠牲にすることはなかった。結局は自分の物語が一番大切だったのです。

    東野圭吾のとある名作に似ていると思いました。ただあちらには確実に愛がありますが、本作にはおそらく愛はない。洗脳とは恐ろしい、宮嶺よ、速く目を覚ましてくれよ。

    普段イヤミスを読んでもそんなに心に刺さらないのですが、本作は少年の心を切り裂いている表現が猛烈すぎで、自分にはかなりしんどかったです。
    でも、そこがミステリーの面白さなんですけどねっ!

  • あー、この作品好き、好きすぎる
    自分の趣味嗜好に深く刺さりました

    星5評価をつけたんですけど、これ『圧倒的名作、みんな読んで!』ってタイプと『決して大々的にオススメはしないし作品の瑕疵を挙げろと言われたらいくつか思い浮かぶけど、そんなのどうでもいいくらいに個人的に大好き!!!』の2パターンあると思っていて、そしてこれは後者パターンの作品なんです
    その中でもかなり上位の
    心の中では星6とか星7とか、なんならもっともっと、それくらい大好きです

    宮嶺が寄河景をそんな風に愛してしまったように、的な……?

    ネタバレ有りで感想を書くと際限なく書いてしまいそうで、あえてネタバレ無しにしているくらいに好きです(笑

    のでネタバレ無しで書きますが、あとがきで斜線堂先生が記されていた「この物語の核となる謎」については、自分の中で答えがちゃんとでています
    この後みんなの感想を読むのが楽しみです!


    最後に物語とは関係のない話を一つ

    本作は、実際にあった『青い鯨』事件を参照して書かれているんですが(参考文献にもちゃんと明記されてますね)、読み終えて改めてこの『青い鯨』について検索してたんですよ

    そうしたら、『青い鯨』ってのはただの直訳で、本当は

    blue whale=シロナガスクジラ

    なんですって!いやービックリ!

    気になって作中の『青い蝶』もいろいろなパターンで翻訳かけてみたんですが、これに関してはそのまま『青い蝶』という意味でとらえて大丈夫っぽいです、たぶん

    • あさひさん
      はじめましてm(_ _)m
      フォローと初コメント失礼します。

      恥ずかしながら参考文献まで読んでおらず、この小説が実際の事件を参考にしている...
      はじめましてm(_ _)m
      フォローと初コメント失礼します。

      恥ずかしながら参考文献まで読んでおらず、この小説が実際の事件を参考にしていることを知りませんでした。
      キュアダイエットおじさんさんの感想をきっかけにネットで調べてみて、読後から時間が経ったにも関わらず、またこの本に楽しませてもらいました(*^^*)
      2023/10/02
    • キュアダイエットおじさんさん
      その時その時の感情や情報で楽しみ方が増えるのも読書の醍醐味ですね!
      自分が好きになった本を、あさひさんがさらに楽しむ一助になれたのならこん...
      その時その時の感情や情報で楽しみ方が増えるのも読書の醍醐味ですね!
      自分が好きになった本を、あさひさんがさらに楽しむ一助になれたのならこんなに嬉しいことはありません。
      ありがとうございました。
      2023/10/02
  • あとがき曰く、「誰一人として愛さなかった化物か、ただ一人だけは愛した化け物か」のミステリー。
    (2022.2.18 内容変更)

    最後の4行から、宮嶺との始まりを態と作ったのは景なのかなと漠然と思った。いじめのきっかけを始めて、宮嶺の心をどん底まで突き落として、そこで手を差し伸べて洗脳状態にしたのかと。
    でもそれは入見の言った通りで、宮嶺が「何かあった」と信じさせることではない気がして、しっくり来なかった。
    何度か読み返して、他の人の考察も読んで、消しゴムの意味は「おまじない」だったのかなと思った。
    好きな人からもらえると、思いがかなうおまじない。
    景は消しゴムをポケットにいれて肌身離さず持っていた。いじめのきっかけにしただけなら、そんなことする必要はない。
    ずっと宮嶺が「特別」で「愛してた」んだと思う。
    だから、宮嶺が虐められたことが許せなくて、消えない「炎」が生まれて、ブルーモルフォが生まれた。景はそれをも利用して、宮嶺を自分に縛りつけようとしたのかな。それは身代わりにするつもりではなく、自分から離れていかないように。宮嶺の好きという気持ちに罪悪感を上塗りして、ヒーローという肩書きで囲った。
    ブルーモルフォを終わらせる時は景自身が死ぬ時で、善名さんに殺されることも折り込み済みだったのかもしれない。彼女がナイフを持ってるのがなんだか唐突だったので。。。
    勿論、全ての罪を宮嶺が被ることも。
    入見が宮嶺に説いた話こそ、景が宮嶺に用意した「物語」。利用されていただけなんだという物語。
    だけど宮嶺は消しゴムの意味に気付いてしまった。
    だから、景の用意した物語にも揺るがず、地獄で合うことを選んだ。
    そういう風に思えて仕方ない。


    宮嶺は何度も「綺麗な顔」と描写されていた。
    景と、「お似合い」だとも。
    コミュ力が低かっただけで、容姿は良く、磨けば光るタイプだったのではないかな。
    景は(自分で意図したにせよ)目を怪我した時の宮嶺の「綺麗だよ」の言葉で恋に落ちたんだと思う。そこから、もう彼を手放したくなくなった。
    それもブルーモルフォに巻き込んだ一因のようだと思う。外堀から埋めて埋めて、本丸をもらう。
    修学旅行でのアイスのように。

    歪んだ愛の物語、とっても面白かった。
    願わくば、地獄でもいいから、2人でイチャついていて欲しい。
    柄になく自分の解釈を長々と書き込んでしまいました。

  • 前半部分が読むのしんどかったけれど後半はスムーズに読めました
    文章は読みやすいのですが私にはそんなに興味の持てない内容でした
    よく考えられているとは思いましたが

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著者プロフィール

2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞してデビュー。楽園とは探偵の不在なり』『恋に至る病』『コールミー・バイ・ノーネーム』ほか著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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