舞面真面とお面の女 新装版 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 242
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049128178

作品紹介・あらすじ

第二次大戦以前、一代で巨万の富を築いた男・舞面彼面。戦後の財閥解体により、その富は露と消えたかに見えたが、彼はある遺言を残していた。
“箱を解き 石を解き 面を解け よきものが待っている――”
時を経て、叔父からその「遺言」の解読を依頼された彼面の曾孫に当たる青年・舞面真面。手がかりを求め、調査を始めた彼の前に、不意に謎の「面」をつけた少女が現われて――?
鬼才・野崎まど第2作となる伝記ミステリ、新装版!

感想・レビュー・書評

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  • [映]アムリタ シリーズの2作目。

    野崎まどさん、ちょいちょい考えさせる事言いますね………ー→ ( ˙-˙=͟͟͞͞)!!



    『[映]アムリタ』めちゃめちゃ面白かったので、期待大で読みました!

    結果、こちらも負けぬ面白さ!!
    ジャンルはSFなのかなぁ。

    『[映]アムリタ』のシリーズだそうなのですが、続編という感じではないです。

    舞台も登場人物も違うので、この話から読み始めても大丈夫。


    連根山という山中にある叔父の屋敷に呼ばれ、そこで出会う不思議なお面少女とのお話。

    第二次大戦以前に富を得た先祖から残された遺言、謎の箱、謎の岩、そして謎のお面少女…。

    お面の少女は誰なのか
    なぜお面を被っているのか
    何のお面なのか
    お面の意味とは

    ーーーーー

    「お前はこれまでの人生に、そしてまだ起こっていないこれからの人生に飽きているんだよ」
    (本文より)

    ーーーーー

    日常を「こんなもんだろう」とそれなりにこなして生きている真面に対してお面の女みさきが言ったセリフなのだが、意味深で刺さる。(-_-;)

    自分の進路を決断する時のどこか投げやりな気持ち。なるようになる。みたいな。
    そんな所を見抜き戒めてくれるみさきに出会えていたらなぁ。
    もっと早く、中高生の頃読みたかったなぁ。
    各キャラも名前のセンスも素敵♡

    山中のお家系ミステリSF。
    好きです(〃´-`〃)♡

    シリーズ3作目買っておけば良かった…。
    読むぞ〜ヽ(´▽`)ノ

  • こぢんまりとしたミステリかと思ったら、最後の最後でひっくり返された。
    箱の中身の謎にたどり着けたのは自分の本性に気付いた真面だった、ってながれが見事。
    前作の[映]アムリタほどの衝撃はないけど、キャラも好きだし会話のテンポのよさは相変わらずだし今作もやっぱり面白かった!

  • とても楽しい時間を過ごせました。謎解きなのですが少し不思議な世界が繰り広げられます。今のところ野崎さんの作品で残念な作品には出会っていません。この作品も最後の最後まで気を抜けない展開でした。
    この人の作品に登場する人物は、めずらしい名前が多いです。今回も舞面(まいつら)家のお話でした。次回の主人公はどんなお名前なのでしょう?

  • 最後の方は「ええ〜!」って言いながらページをめくってました。前回読んだアムリタは衝撃的ラストだったけどベクトルは変わらなかった。でもこの本はラストでベクトルが切り替わります。それでも面白かった。野崎まどの作品を2作読んでみて、なんとなく展開が読めるようになった気がします。が!それを見越してすごい仕組みを仕込んでるのかも?と期待してしまう。次は死なない生徒殺人事件。

  • ラストで真面とみさきとの間で相棒感が生まれた感じが良かった
    一気に読んでしまった。

  • 『[映]アムリタ』から続けて。
    短くまとまった可もなく不可もなくなミステリーだな~と読んでいたら、最後に「なんじゃこりゃあ」となった。
    『2』までのシリーズだと分かった状態で読んでいるので、ここからどう繋がっていくのか楽しみ。

  • 曾祖父が残した謎めいた遺言が示すのは、莫大な遺産かそれとも……。

    郷土史を絡めた謎解き要素や、ただのミステリで終わらせないラストの展開など、まさに伝奇ミステリと言うべきストーリーで中々に面白かったです。

    アムリタもそうでしたが、ここからまだ続きがありそうなオチは「2」につながる伏線?なんにせよ次作も楽しんで読んでいきたいと思います。

  • 野崎まどの今まで読んだ中ではちょっと毛色の違う感じやったな。続きが前提としてありそうと言うか、描き切ってない感じ。
    しかし、最終的にうしおととら味があるな。

  • 突然ファンタジー色が強くなってびっくりしました。
    まさかそう来るとは。
    SFもファンタジーといえばファンタジーですが。よりファンタジー色が強くなってます。

    キャラクターもラノベ感が強かったですが、
    それでも先が気になって一気読みできました。

  • いつもの野埼まどのシニカルさに欠ける気はしたが、面白い話だった。

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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