やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)

  • KADOKAWA
4.15
  • (28)
  • (23)
  • (12)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 397
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049121650

作品紹介・あらすじ

理解でもなく、諦めでもなく、そこにあるのは自分への納得。
 ――私は、女の子に恋することしかできないんだって。
 幼少時代から大人びていて、どこか達観した少女だった佐伯沙弥香。だが小学五年生の時に友達の女の子から自分へ向けられた感情に、彼女は答えを出せずにいた。
 そして中学時代。仲の良かった先輩・千枝から恋心を打ち明けられた彼女は戸惑いながらも告白を受け入れ、次第に恋愛の深みにはまっていくが……。
 ままならない想いに揺れ動く少女、佐伯沙弥香の恋を描くもうひとつのガールズストーリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 原作ではシーンでしか切り取られなかった沙弥香の心情を深く掘り下げた内容になっています。沙弥香視点なので、他の登場人物の行動にやや突飛さを感じてしまう部分もありますが、満足しました。4.6。

  • この本は人生だよ、と、筆者が言ってるみたいだ。
    感動じゃないけど、そういうものを感じた。

  • 知りたくなかった。…というのが率直な感想です。こんなの読んでしまったら佐伯沙弥香のことがさらに愛おしく思えてしまうじゃないですか。幸せになってほしいと願ってしまうじゃないですか。
    結末を知っているから読み進める手を止めたくなる、、けど読みたくなる、知りたくなる!後半になるにつれそんな葛藤が強くなりました。

    もう何も知らずに佑と橙子の成長を生暖かく見守っていた頃には戻れません。その背景にいる佐伯沙弥香についてを知ってしまったのですから。

    これはずるい。。
    原作「やが君」の読者は必見です。


  • やがて君になるエピソード0的なお話。
    始めは消極的だったのに、どんどん先輩への想いが抑えられなくなっていく沙弥香と、それに対して次第に消極的になっていく先輩との距離感が本当に辛かった…
    本編読んでた時は先輩側にも事情があって振ったのかもと、微かな希望を抱いていたが完全に無責任であった。
    恋に恋して思ってたのと違ったから捨てるで済ませるなよ…沙弥香の気持ちを何も考えてない先輩に余計に腹が立つ
    「こういう私にしたのは、あなたのくせに」もう元の自分には戻れない。

  • めちゃめちゃ良かった...良かったが...柚木千枝,許せねえ......!!!

  • 沙弥香が柚木先輩に想いを募らせるのと裏腹に先輩の気持ちが冷めていく様を見ていると、恋愛そのものに憧れを抱くという点で先輩が本編の侑と少し重なる印象があった。何かと不遇に見舞われてしまう印象が強かったので、スピンオフという形でも沙弥香の過去を心理描写までくまなく描き切った入間人間先生に感謝の念しかない。

  • 『やがて君になる』のスピンアウト作品。入間人間氏の静謐な筆致で語られる、佐伯沙弥香の恋愛観。小学生のときのイニシエーション的出来事、中学時代の苦い思い出を経て、高校で七海燈子と出会い自分の恋のあり方を自覚するまでが描かれます。切ない。

  • やがて君になるスピンオフ。佐伯沙弥香を主人公に小学校時代、好意を向けられ逃げ、中学校時代、先輩に好意を向けられ受け入れて、自分の中で大切なものとなったのに、遊びだからと切り捨てられ。そして高校。七海燈子と出会い、生徒会に入るところまでが描かれ。漫画ではさらりとしか触れられてないところを深く掘り下げられていて読み応えありました。

  • 古書で購入したのを読み。
    原作を読んでるのと、入間人間が書いてるのとで、それは読まねばなるまいと。

    佐伯沙弥香のエピソード0,とあとがきで書かれてた通り、沙弥香の小学生時代、中学生時代、高校入学が描かれている。
    中学校時代の先輩の、恋に恋する乙女特有の残酷さよ、と思うが先輩視点で見るとまたいろんな味わいがあるのだろうなあ。
    沙弥香の祖母や猫たちが魅力的であるなあ。

  • 大人気恋愛漫画『やがて君になる』の外伝ノベライズが登場!

    理解でもなく、諦めでもなく、そこにあるのは自分への納得。
    ――私は、女の子に恋することしかできないんだって。
    幼少時代から大人びていて、どこか達観した少女だった佐伯沙弥香。だが小学五年生の時に友達の女の子から自分へ向けられた感情に、彼女は答えを出せずにいた。
    そして中学時代。仲の良かった先輩・千枝から恋心を打ち明けられた彼女は戸惑いながらも告白を受け入れ、次第に恋愛の深みにはまっていくが……。
    ままならない想いに揺れ動く少女、佐伯沙弥香の恋を描くもうひとつのガールズストーリー。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』シリーズなどを執筆

「2023年 『安達としまむら(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

入間人間の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×