レッドスワンの絶命 赤羽高校サッカー部 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2018年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048939270
作品紹介・あらすじ
廃部寸前に追い込まれた古豪サッカー部に現れた救世主は、異例の女性監督だった。どんなチームよりも<知性>を使って勝利を目指す。舞原世怜 奈の哲学に導かれ、赤白鳥は蘇る! 新時代の青春サッカー小説、開幕!
感想・レビュー・書評
-
レッドスワンの絶命赤羽高校サッカー部(メディアワークス文庫)
著作者:綾崎隼
発行者:KADOKAWA
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
新時代の青春サッカー小説の開幕。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったサッカー小説。
サッカーは知性だって。
サッカーに限らずあらゆる球技は知性の競技ともいえる。
いわゆる心技体に加えて、知。
スポコン物も好きだけど、こういうのも好き。
しかも書き手が稀代のストーリーテラーときたもんだ。
面白くないわけがない。
というわけで続きも楽しみです。 -
サッカー好きなこともあり、読みやすかったです。
次作読んでみます。 -
サッカー好きなら、イナイレより好きになると感じる、専門ワードが多くて、ふわっとは読めない、でも魅力的なキャラで飽きない
-
うーん、読んでて気持ちの良い話ではなかった。それは、無理に盛り上げようとしてなのか主審の判定が偏るところとか、不自然なほど突然怪我が発生するところとかかと思う。たとえフィクションだとしても積極的に読みたいものではない。
あと、サッカー系のフィクションは、専門性の部分について、読み手のターゲットをどこに置くかがポイントな気がする。全方位にすると結局全員つまらない。 -
サッカーをテーマにした青春小説。
サッカーをしている人はもちろん、詳しくない人もおそらく読みやすいと思う。
試合の情景が想像しやすい描写になっている。 -
「赤白鳥の絶命」
絶望的なチームの状態。
伝統やら過去の栄光に囚われ現実を見れなかった者にとって、今回の事件は何かしら革命的な出来事になってゆくのだろうか。
「亡者の啓蒙」
連敗を重ね悪くなる空気。
いきなり今までの練習から変わってしまったうえ、皆の意思もここまでバラバラだったらいくら個別に努力しようが勝てる物すら逃してしまいそうだな。
「愚者の忠誠」
隠されていた最後の罰。
負け試合だろうが色々と試しデータを取ってきたからこそ、彼女の采配により勝利を得られたのだろうし信頼も得られたのだろうな。
「憐憫の仔」
互いに知らなかった過去。
目に見えて成績が現れない限り自分で自分の成長が分からないというのは当たり前の事であり、自信を持つことは中々に難しいだろうな。
「俎上の初恋」
過去の過ちの真実。
互いに互いを信じているように見えたが、ただただ依存し合っていただけで互いに利用しようと何処かで考えていたのかもしれないな。
「破滅の黙契」
絶望的な状況を覆す為。
いざこざがあっただけでなくチームの心を折ってきた相手との対戦というのは、ただでさえ気負うだろうに普段と違うメンバーでの試合は凄くやりずらかったろうな。
「情熱の赤翼」
試合終了の合図は。
少しでもボールに触れていたらというのは触れる意志があった場合のみ許される行動でないかとつくづく思うが、あまりにも多用してこない間は作戦の一つにもなり得るのかもしれないな。
「彼女は誰も忘れない」
戦う相手は。
誰もが彼女の連れてきた相手チームに選んだメンバーを見て驚いただろうし、ここまで研究しつくされるとどれだけ強くなろうと関係ないのかもしれないな。 -
サッカーがわからなくてもすんなり読めたし、サッカーにも興味が湧きました。やっぱり綾崎さんの書く文章はとても綺麗で、試合のシーンでレッドスワンが勝った時は思わずガッツポーズをしてしまいました(〃ω〃)。
-
初読みの作家さん。高校サッカーの小説と言うことで文庫化もしたことなので読んでみた。
良い意味で漫画的な登場人物たちだけれどサッカーの描写は丁寧。
心理描写も繊細で恋愛小説系の方? なようでこちらの方も繊細差を感じました。
顧問の先生ができすぎる人だけれど、これも良い意味でいまどき風なのかなと思いながら読了。
ここから予定調和的にチームの快進撃が始まるのだろうけど、どのように書く登場人物たちが心身共に成長していくのかの楽しみ。