Just Because! (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048933841

作品紹介・あらすじ

高校三年の冬。残りわずかとなった高校生活。このまま、なんとなく卒業していくのだと誰もが思っていた。突然、彼が帰ってくるまでは。中学の頃に一度は遠くの街へと引っ越した同級生。季節外れの転校生との再会は、「なんとなく」で終わろうとしていた彼らの気持ちに、小さなスタートの合図を響かせた――。2017年10~12月に放映となるテレビアニメの原作小説。湘南を舞台にした青春群像劇を、アニメのシリーズ構成・脚本を手掛けた鴨志田一が執筆。

感想・レビュー・書評

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  • テレビアニメの原作者によるノベライズ。高3の冬の情景のように、終始淡々と物語は進んでいく。紙幅の関係もあり、テレビアニメよりさらに主人公2人に絞ったものとなっており、2人の心情は丁寧に追えるものとなっている。
    欲を言えば、ラストシーンはテレビアニメの補完がされていればこちらも読んだ甲斐があったのだけど、アニメにも増してあっさりしていて若干拍子抜け。

  • 卒業を間近に控えた高校生の恋愛話。
    主人公とヒロインが好きな人の目指している受験校を受けて入れ違いになるかと思いきや、最後にしっかりと同じ学校に通うというラストは良かった。

  • TVアニメ『Just Because!』のシリーズ構成・脚本を務めた鴨志田一自らが手がけた小説。一度分解して、『ダ・ヴィンチ』でのたった3ヶ月の連載に最適なように再構成されている。同じ物語だけども、違う物語。アニメ版との最大の違いは、瑛太と美緒の二人の視点で語られること。

    そう、アニメは5(6)人の物語という感じがあって、割と見る側の視点も自由だった。そこに魅力を感じていた人間としては、パラレルワールドになってしまったことは少し淋しい。
    けれども、この小説を読む限り、脚本の意図をよく汲み取ったアニメーションであったのだ、と再確認することもできる。

    ふと思うのは、アニメと小説、どちらに先に出会う方が幸せなのだろう?ということ。両方ともリアルタイムで同時進行で知りたかったような、知りたくなかったような、そんな気持ちがあるから。

  • 2017年秋に放送された「Just Because!」の小説版。アニメ版の進行に合わせて読んでいました。
    こちらは主に泉・夏目視点からの物語といったところでしょうか。アニメ版で言語化されていない心情の変化など、こちらも併せて読むと理解が深まると思います。

  • すっっっっっっごい良かった!
    アニメを見ながらこれを読むと作品への見方に深みが出て良いな。
    アニメは今8話までしてるから見てるけど、7話の美緒の「ダメ」の意味がこの小説を読んで分かったときは心の中で「エンダアアアアアア!!!!」って叫んだよね(笑)
    やっぱあの小宮とデートの日、モノレールに乗る前の泉と会った時にはもう気付いてたんだな美緒。
    さすがにセンターの日に迎えに来て送り届けた泉の行動の意味分かるよな。
    そこまでするなんて“友達”だからじゃない。
    そして、小宮達と別れて、小宮と行ってしまった泉を見て、自覚した。
    美緒もいつからか無意識に泉のことを想っていたんだろうな。
    つか、陽斗への片思いが思い出に変わってたのもうちょい早く気付いてよ美緒(苦笑)

    泉は美緒と同じ大学を受けたけど、まさか美緒も同じ行動を取るとは…。まさに“恋って盲目”!笑
    泉は落ちてしまったけど、美緒がしっかり泉と同じ大学に受かってホッとした。
    卒業式の日、お互い告白しようと思ってたのに結局会わずじまいで別れてしまったからどうなることかと不安になった。
    このまま失恋コースで終わるのかなって思ったら、ちゃんと大学で再会を果たし、告白も出来てようやくゴールした。
    ほんと無事にくっついてくれて良かった~!

    森川さんと陽斗の方が大変かもな(苦笑)
    まさか森川さん更に保留にするとは…。
    陽斗は告白つってたけど、実質保留だよな。
    お互い新生活でもしかしたら気持ちが盛り下がるかもしれないと冷静に考えた森川さんらしい決断だけどさ。

    泉は男前だよなーほんと。
    小宮のこともちゃんと振ってたしな。

    今期良作アニメのJBだけど、この小説を読むと二倍楽しめるな。

  • どうして12話のアニメが約300ページの文庫本1冊で収まったんですか?というのが第一印象だった。
    そうなるともちろんアニメの全シーンからさまざまな場所を削って端折らざるを得なくなるので、心に残る重要なセリフが別のタイミングに出てくるみたいなことが多々ある。このセリフをここにもってきて端折ってんのか!みたいな感動みたいなものを感じることがあるが(それを探すというのもこの小説の楽しみ方の一つなのかもしれない)、不自然さはなく、そこは小説の強みである心理描写によってぶつ切りにされたシーン同士を比較的なめらかに接続しているように感じた。

    視点がアニメとは違った。アニメでは相馬と葉月との関係にも時間が大きく割かれているが、こちらでは瑛太と美緒の関係性にフォーカスが当てられていて、基本的には瑛太が主人公であるパートがおおく、ときたま美緒のパートが挟まるという形になっている。

  • 泉瑛太
    三学期だけ柏尾川高校に転校してきた。大学は推薦で「上叡大学」決まっている。父親の転勤で四年ぶりに福岡から神奈川に戻ってきた。美緒とは中学のときのクラスメイト。中学の頃から美緒の事が好きだった。誰にも言ってなかったが、陽斗にはバレていた。

    夏目美緒
    柏尾川高校三年生。元生徒会長。中学から相馬陽斗に片思いしてる。瑛太は中学時代のクラスメイト。姉の美奈が「翠山学院大学」を志望している。

    相馬陽斗
    瑛太の中学時代の親友。元野球部。高校卒業後は人工衛星関連に工場に就職する。葉月に告白したが、いったん断られたあと、お互いの生活が落ち着いたらという条件で逆告白された。

    森川葉月
    元吹奏楽部。引退後も部活の後輩の面倒を見ている。兵庫の女子大学に推薦をもらっている。

    小宮恵那
    二年生。部員が三人しかいない写真部所属。自由奔放な性格。瑛太を応援している。

    乾依子
    葉月とは友達で、陽斗と美緒とはクラスメイト。大学をスポーツ推薦で決めた元陸上部。

    高橋早苗
    美緒の友人。

    佐藤真由子
    美緒の友人。

    鈴木桃花
    美緒の友人。

    夏目美奈
    美緒の二つ年上の姉。

    中嶋
    福岡の高校で一緒だった仲のいい友人。一般受験で瑛太と同じ大学に合格し、こっちに来ている。

  • アニメで最終回を見逃したので購入。
    小説の方が、ダイジェスト感があり、驚いたが面白かった。

  • 今まで読んできた鴨志田一さんの本の中で一番展開が読めた本です。
    思った通りにしかならなかったのが残念。
    たまにはこういう本もありなのかな?

  • 「え、そこで終わるんだ......」って感じだった。

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著者プロフィール

1978年生まれ、神奈川県出身の作家。代表作は『さくら荘のペットな彼女』、『青春ブタ野郎』シリーズなど。

「2023年 『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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