ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 389
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048866316

作品紹介・あらすじ

三次元に絶望した男──その名も二次元くん。本名は佐藤。大学一年生。
大学でも三次元の女は完全スルー、脳内嫁(名前はVJ。セーラー服で日本刀を持って戦う14歳。好きな食べ物はチョイス)との対話や自作小説の執筆に明け暮れていた。そんな彼へ三次元からの刺客が現れる。
はたして二次元くんは二次元への想いを貫けるのか!?心の彷徨を鮮やかに描く二次元叙情巨編!

感想・レビュー・書評

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  • ゴールデンタイムのスピンオフ1作目
    主人公は二次元君
    脳内嫁との会話のくだりはきつかったが、声は林原にはウケたww
    二次元君の創作の苦悩は作者の実体験なのだろうか。

  • ライトノベル

  • 「たっくん」の脳内語りはかなりきついものがあるが、話としてはまあまあ面白い。サブキャラかつ性格描写をほとんどしてこなかった「二次元クン」「たっくん」でここまで話を広げられるとは、著者は彼ををかなり「愛して」いるのではなかろうか…。

  • 本編でお馴染み二次元君主役を張ります。
    彼の二次元脳内嫁VJ(ブリジット・ジェオミリア)を中心に物語が進んでいきます。

    二次元君がなぜ三次元女子を諦めたのか。
    彼の過去にも触れています。


    実家から大学に通う二次元君(佐藤隆哉)。
    彼の脳内嫁と愛人、家庭での鬼姉のトラウマ。
    鬼姉の妹分で隆哉を慕っていた秋。
    中学卒業に告られたが、女性への嫌悪感で遠ざかる。
    大学では同じ学年の腐女子 愛可 と仲良くなる。
    そこに現れた新キャラ江別。軽いキャラ。女好き。
    秋と江別の『へんなの』という言葉で自問自答する。
    江別とツルんで女の子漁りをするが、自分らしくないと実感。
    二次元創作に戻るが…。
    締め切り直前、出来上がった小説を無残にもボヤで消失。
    リフォームのため姉の同棲先に身を寄せる隆哉。
    そこで、姉の妊娠、入籍の話を聞く。
    パニクり、彼方此方に連絡を取り一夜をしのごうとして、愛可家に転がり込んで…
    優しくして欲しかった隆哉の目論見は論破されて。
    愛可の家を後にして一人実家に戻る途中に秋に連絡を入れる。
    即座に返信あり。
    ただし秋の母から『秋が帰ってきてない』との旨をきかされ、姉に即相談。
    姉と同棲のキングはボコリに行くつもりだった。
    が、一言ネットに書き流したキングの言葉に即座に反応したのも、秋をさらった奴だった。
    監禁してたものの、キングの書き込みで秋を放免。
    そこへ隆哉が『俺の見えないところで傷つくな』発言。
    秋が『誰かここから助けてくれるのを待っていた』と。
    結局秋とは仲直りして、姉は入籍して。
    とりあえず、二次元創作はしながら、ちゃっかり秋とは仲良しさんとなっている隆哉。
    幸せであれば、いいですよ…

    んー…個人的に。
    江別というキャラ、そこまで深くする必要性があったのか? とか思った。
    自分で達観して軽いキャラ演じているなら、そんなに重い事言わないでしょ。
    二次元君はある意味女子中学生並みに潔癖性なのかな?
    しかも精神的にガキから成長できずにいた。
    こんな奴がいたら殴り倒しているな。きっと。

  • 本編が出ないなぁと思ったら外伝が。
    しかも本編かそれ以上に面白いのが悔しい!
    エンディングはご都合主義な感じもするけど!!

    二次元傾倒の要素を少しでも持つものは、二次元君の心の会話にシンパシーを感じるはず。そしてチクチクした痛みを感じるはず。

    そして愛可の「その程度のことで諦められるぐらいの情熱だったなら、はなから無理だったんじゃないかな」という発言は、ゆゆこ先生のドライな側面が垣間見えます。刺さるよ、先生。

  • 二次元君スペシャル。
    なんだかんだで一番まともでしっかりしているのは二次元君じゃないかね。

  • 二次元君、貴様に二次元を名乗る資格は無い。リア充君で十分だ(血涙

  • 正直、本編よりおもしろいけど本編を読んでないとキャラがわからないので本編も読んでおくべき

  • 題名のとおり「外伝」かつ「二次元くんスペシャル」なのですが、もうなんかもう自分を見てるようでわかりすぎて痛すぎて死にそうになるというか。
    にも関わらず面白いのは何故だ。

    でも実はゴールデンタイムの男どもの中では(現段階では)一番頑張ってるのではないか&上手く行っているのではないかという落ちでちょっと救われた気分。
    そう、現実は現実。妄想は妄想。どっちも否定できないのでありました…。

    しかしこの方は、登場人物が悩んだ末に「自分の指針」を見つけて、これからもいろいろあると思うけど、それに従って頑張っていくしかないよね(前向きな意味で)、だって自分って自分以外の何者でもないし、っていうのを書くのがとても上手いので参る。

  • ゆゆこ先生節全開の山あり谷ありジェットコースターのような展開と、極めて繊細かつリアリティに溢れた心理描写。
    圧倒的でした。

    読後感は極めて爽やか。
    読んでよかったです。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『心臓の王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹宮ゆゆこの作品

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