- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048845632
感想・レビュー・書評
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俵万智さん、この度は紫綬褒章、おめでとうございます。
『サラダ記念日』からの四十年近くにわたるご活躍。
俵万智さんが大好きで、今年から私も読売歌壇の俵先生充てに何十回も短歌を投稿しましたが、一度も採っていただけませんが、これに懲りず、また投稿するのでよろしくお願いいたします。
さて、俵さんの最新歌集です。
息子さんは二十歳になられ、俵さんも、新しい恋をされたり、闘病もされ、転居もされて、ご両親もご高齢になられ、人生いろいろありますね。
NHKの朝ドラ『舞いあがれ!』に向けて詠まれた歌も。
勇気をもらいました。
ありがとうございます!
<手間ひまをかけて生きれば甘くなることもあるよと笑う干し柿>
<スマートフォン持たないことの豊かさを思う日暮れのバスケットボール>
<デパートの地下に並べる富有柿お金で買える甘さあります>
<恋の歌追えばするりと逃げてゆく 三人で見るイルミネーション>
<滑走路に光の粒が広がってあの日の夏の日の糸島の海>
<ハッピーバースデーあの日あなたを生んだこと、今夜ケーキを分けあえること>
<不純物沈殿したるビーカーの上澄みの恋、六十代は>
<ああ島の飲み会あるある12分遅刻の我が一番乗りだ>
<わたしたち変わらないのにチビたちは思春期になり照れ笑いする>
<両親と「千の風になって」聴くこの日を思い出す日のあらん>
<「バッチグー」と息子にLINE送りしが「死語はつつしむように」言われる>
<卵かけご飯か鯛茶かオムレツか豊かに迷い朝が始まる>
〇以下『舞いあがれ!』に対する歌です。
<非公式応援歌人と呼ばれてる妄想短歌とまらぬ我は>
<おそろいの弁当のフタ開けるとき君と僕とは家族と思う>
<君だけに見える昼間の星となり一生かけてそばにおりたい>
<灯し火になりたいなんて言ったけどあなたが私の灯し火でした>
以上『舞いあがれ!』より
<芸人のモノマネをする息子いて元を知らねど笑いたい夏>
<しっかりと飯を食わせるだけの日々 息子のおさがりTシャツを着て>
<三十首作ってみようと励ませば二百首作ってくるヤツがいる>
<新聞をとることゴミを捨てること一日百歩の父のリハビリ>
<人生は長いひとつの連作であとがきはまだ書かないでおく>
<つかうほど増えてゆくもの かけるほど子が育つもの 答えは言葉> -
大好きな俵万智さん。今年二月NHK『プロフェッショナル』拝聴時の作品もあるんだなあと感激。
自己肯定感とともに他者を迎え入れる懐の深さを感じる眼差しの優しい歌が並ぶ。
ご両親のことや住み慣れた街の日常を詠い生活感があるけれども軽やか。まるで清涼飲料水を飲んでいるような爽やかさ。体調や介護のことを触れるのは今まで多くは語られてなかったが、苦しい心情や深刻さを包むこむように表現している。
わかりやすい皆が知ってる言葉の歌、簡単そうで詠えない。随所にワザが感じられて美しい日本語を再認識させられる。
人間かどうか機械に試されて人間として答えつづける
40+20=60 母として成人している還暦の朝
占領のかさぶたありて牛乳は946ミリリットル
おそろいの弁当のフタ開けるとき君と僕とは家族と思う
書棚から取り出している第二歌集ひらけば君の匂いこぼれる
尊敬はしないが感謝はしていると子に言われたり十六の春
ちぐはぐなパッチワークを見るように五輪のニュース、コロナのニュース
会話って会って話すと書くんだなあ七カ月ぶりに友と会話す
一円の得にもならぬ歌を詠みホストが迷う「の」と「が」の違い
年末は家族のことが詠まれがちホストにわりとばあちゃん子多し
ペットボトル散乱しているリビングは男子の楽しい時間の遺跡
人生は長いひとつの連作であとがきはまだ書かないでおく
言葉から言葉つむがずテーブルにアボカドの種芽吹くのを待つ
福岡女学院短歌コンクールで佳作となり、先日授賞式に行ってきました。交通費は出ませんが、受賞参加者全員に賞状授与は感動しました!
対面の講義に戻り欠伸する生徒の頬に差す午後の陽は
俵万智さんからの有難い講評をいただきました。
「「日常が戻って安心している今、のんびりとした対面での学校生活の様子を詠って良い感じ」とコメントくださり感激しております!
反省点があります。ここは授業とするべきでした。
講義は主に大学の授業 生徒は中高生 学生は大学生
今後もちゃんと推敲していこうと思いました
あとから電子データとして掲載されます
https://www0.fukujo.ac.jp/competition/-
☆ベルガモット☆さん、メリークリスマス!
福岡女学院短歌コンクール佳作、おめでとうございます!
お昼を食べてから挑む午後ってどうしても眠く...☆ベルガモット☆さん、メリークリスマス!
福岡女学院短歌コンクール佳作、おめでとうございます!
お昼を食べてから挑む午後ってどうしても眠くなるんですよね。
あの微睡みの中のぬくまった空気を久しぶりに思い出しました。
☆ベルガモット☆さん、も、投稿してから、反省することがあるんですね。
ホッとしました。
私は、投稿してから、しまった!と地団太踏むことが多いのです。
投稿するときは、何でか、これでいい!って思っちゃうんですよねえ。はーっ。
『アボガドの種』は、確か図書館にあったので、また来年借りてきたいと思います。
まことさん、☆ベルガモット☆さん、ありがとうございます。
あとから張飛さんのブログ、覗きに行きますね〜。
2023/12/25 -
☆ベルガモット☆、福岡女学院コンクールの佳作、おめでとう!
俵万智に講評してもらえたなんて、本当に羨ましい!「頬に差す午後の陽」ってところ...☆ベルガモット☆、福岡女学院コンクールの佳作、おめでとう!
俵万智に講評してもらえたなんて、本当に羨ましい!「頬に差す午後の陽」ってところが情景が思い浮かぶ感じで凄くいいなあと思ったよ!
佳作を取ってもなお、推敲しようという向上心を俺も見習いたい!
まこと、俺のブログのことを紹介してくれて本当にありがとう!心から感謝してる!
みんな、温かなコメントをくれてありがとう!俺にとって最高のクリスマスプレゼントになったよ!2023/12/25 -
fukayanegiさん、私も研修とか眠ってしまいまーす。
fukayanegiファミリーでハッピークリスマスしている最中でしょうかね?!...fukayanegiさん、私も研修とか眠ってしまいまーす。
fukayanegiファミリーでハッピークリスマスしている最中でしょうかね?!
張飛さんの歌含めてブクログメンバーのお話もちょこっとして貰えてたらうれしいです♪
5552さん、お祝いメッセージありがとうございます!
「あの微睡みの中のぬくまった空気」という表現、素敵☆
そうなんです、投稿してしまってから気づくことがありますよね~
5552さんも地団太ふむことがあるんですね?!
あと、投稿したことを忘れていてうっかり別の投稿先へ提出し、どうしようっという事があったりもします。結局どちらも不採用という…
張飛さん、お祝いメッセージありがとうございます!
俵万智さん、遠めですがとっても素敵でした!!!
別の投稿先では「生徒の頬に午後の陽が差す」では不採用だったので、倒置法にして今回出したら採用されました♪
張飛さんのハロウィンの歌も1年がかりで推敲されたとのことで、少し寝かすとお酒のように味わい深くなるのかもしれませんね。ブログはとても読みごたえがあってこれからも楽しみにしていまーす
ブグログ仲間の皆さんのおかげで、こころはぽかぽか温まる年末になりました。ありがとうございます!2023/12/25
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俵万智さんから始まり、彷徨いながらもどうしても万智さんに行きつく、私の短歌・・・ごまめの原点、ここにあり。
おしゃべりな洗濯機今日は「こんにちは」だけなり なんだ、寂しいじゃないか
うたごころ見うしなう夜 うしなって「う」が「し」になって したごころなう
クリスマスマーケットに買うマグカップ確かに今日があったしるし
「どんぶりで食べたい」というほめ言葉息子は今日も言ってくれたり
天庵の蕎麦待ちおれば色紙あり私の書いた麦わら帽子
色づいてはじめて気づく木のようにいつも静かにそこにいる人
卵かけご飯か鯛茶かオムレツか豊かに迷い朝が始まる
「なんや今ごろ気づいたんか」という君のええとこもっと気づいてみたい
短歌とは心に続くみちだから いつでも会える あなたに会える
つっこんでくれる息子がいてほしい 「午後の紅茶」を朝に飲むとき
ちょうどいい死なんてないだろう「もう」と思うか「まだ」と思うか
「はじまり」と「おわり」にそれぞれ一つずつ「り」がある男と女のように
今日選んだ短歌、なぜか「」が多かったですな・・。 -
今更ながら、短歌の味わい深さに気づく。厳選された言葉を並べるから、より濃く、より深く背景を想像できる。歌だけで、どんな生活を送り、どんな気持ちでいるのかが分かる日本語はすごい。
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日々の出来事を、言葉で短くまとめて表現すること、さりげないけど難しそう。
それを長年実践してこられたのが俵万智さん。
ドキュメンタリを見た時、私が使っているのと同じ手帳に、びっしりと言葉が書かれているのを見て、短い言葉なのにあんなにたくさん、と思ってしまった。
寝る時もそばに置き、目覚めるとすぐに書き留めておられた。
その中から選ばれてここに収められたうたは、1ページに3首。その白い隙間には、没になったたくさんのうたが潜んでいるのだろう。
読んでいくと、時々ドキッと自分の心に刺さってくる言葉やうたに出会う。全部ではないが、それは私が俵さんの人生を生きてないので仕方ない。
それでも気に入ったうたをいくつか、私も手帳に書き留めた。何度も読ませてもらえるように。
カテゴリに短歌の設定を決めてなかったと今気づく。 -
例えるなら秋。俵万智さんの短歌はずっと好きで、全部読んだ(はず)ほどには、今日まで追っかけを続けている。
サラダ記念日が春ならこの短歌集は秋。
人生のすいもあまいも経験した女性として、
子の親として、また自分の親の子としての立場で読まれた数々の歌は、あまりに身近で日記を盗み見ているような。
ドキッとして見てはいけなかったのでは、と思うくらいその時の温度感で、その時の色彩が褪せることのないまま31文字のタイムカプセルとして手元にある。
俵さんにとって短歌は息をすることとおそらく同様なのだろう。
(韓ドラにハマり、テンションが上がっているポイントが私の母とピンポイントで合っていて不思議な気持ちだった) -
ヨン様を知らない〜の歌。
音楽番組でドラマ主題歌特集をしていると、私の母が「2000年のドラマは何も覚えてないなあ。あなたが生まれた年だからね」と言っていたのを思い出した。子を産み、育てるって大変だ。
季節の移り変わりやライフスタイルの変化をぐんぐんと感じる歌集で、日記を読むようだった。
マチ ソンセンニム! チョンマル サランヘヨ〜!