- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048836227
作品紹介・あらすじ
橙色、狐色、鴇色、唐紅、灰色、消炭色、墨色、ミスト・グリーン、アクア、サンライズ・イエロー、ロータス・ピンク、リリー・ホワイト-自然にまつわる多彩な色の名前を、その由来となった自然風景の写真とともに紹介した、色彩図鑑。
感想・レビュー・書評
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20年前、製品の色名を命名するとき、この本が参考になった。色が日塗工やマンセル値から脱皮するとき、自然色の色名が必要だった。
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橙色、狐色、鴇色、唐紅、灰色、消炭色、墨色、ミスト・グリーン、アクア、サンライズ・イエロー、ロータス・ピンク、リリー・ホワイト―自然にまつわる多彩な色の名前を、その由来となった自然風景の写真とともに紹介した、色彩図鑑。
「BOOKデータベース」より
美しい.
こんなにもたくさんの素敵な色の名前があることに感謝する気持ちになる.単に図鑑に掲載されている色ということではなく、自然の中にその色を見ることができる幸せを思い出させてくれる本. -
普段何気なく見て感じている色・何気なく使っている色名・知っているけどなかなか使わない色名を考えさせられ、気付かせてくれる。色名に関する雑学も多い。
・リンゴから日本人は赤を、英語圏の人は緑を想起する。
・漢字の「虹」の虫偏は蛇、工はつらぬくの意味 -> 空をつらぬく大蛇。「rainbow」のbowは弓と直接的な表現。虹をどう捉えていたかが垣間見える。
・太陽を表す色は日本では赤(朝日や夕日)、欧米では黄(昼間の太陽)。世界の国旗で太陽を象徴したデザインが少なくないが、日本とマラウイ共和国を除くとすべて中天の太陽(黄色)。
色の見え方・感じ方は、対象の状況や心理状態によって変わる。心の中を定量的に示す方法はないが、色名を知ることでより鮮やかに色を理解し楽しむことができるように思う。
今まで「紫」を英語で言うと「パープル」だと思っていた。この本では別々に紹介されている。紫はムラサキという植物の根で染めた色、パープルはツロツブリボラなどの貝の分泌する粘液で染めた色。それぞれ色の成り立ちが違う。この本でも述べられているが、色名から文化が透けて見えて面白い。 -
色の名前とその由来になった物の写真、参考文献がズラリ*
日本古来の色の名前が細かい違いで繊細に名付けられていた思うと驚き。
科学染料ではない自然の色とそれを表す日本語の奥ゆかしさ、美しさ。
何度も何度も繰り返し見ても飽きない宝物*
この本を見た後、周りの景色がより鮮やかに見えます◎ -
身の回りにあって、多くの人の目に触れていた自然のものを用いて、色の名前をつけたのですね。鴇色は、鴇の羽の色であって、ピンクではないといった具合に。
鬼百合は、英名でタイガー・リリーとなるなど、国や地域の文化の違いもまたおもしろい発見でした。 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
昔、恋心をくすぐられ、目が覚めたなと思うことが有った。何か恋をしてウキウキすると、こんなに世界の色が鮮明になるのか!今まで曇りガラスを通して世界を見ていたんだなと。その時の気持ちを少し思い出した。
今?今はどうかね?仕事が多忙すぎてハイイロの世界。家族の事を考えるとその事だけカラー。
表紙を見て、何年か前に流行ったよなーと思う。誰かのおすすめで読んでみる。
人生に彩りをと言うけれど、この本を見て、そうだねいいよなと思う。こんなに色の表現方法が有ったのか、自然を見て色の美しさを感じる心の豊かさが欲しいと思う。
英名のなる程海外ではそう言う表現か、や日本でもそう言う意味が有ったんだななど、知的好奇心も刺激され、見てても読んでいても楽しい一冊。 -
さまざまな自然界のもの(花、草木、空、水、石など)からついた色の名前が、写真とともに紹介されていて、見ていて楽しい色図鑑だった。
日本での名前だけでなく、英語や中国語での呼び方も載っており、色の名前を知ることは文化や歴史を知ることにもなると思った。 -
友達がプレゼントしてくれました。じっくり読むもよし、隙間時間に読むも良しの、美しい本です。
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ただ単に色の名前が並べてあるだけではなく、たとえば『桜色』だったら、桜の写真と、桜色のサンプルが載っていて、色の名前によっては名前の由来や、小説の一節が引用されていたりする。とてもわかりやすくて、色の名前に興味が出る、そんな本でした。