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- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048735711
作品紹介・あらすじ
昭和八年、東京・巣鴨は水道屋の次男坊、曠吉に訪れた、苦く切ない十五歳の春。男も、女も、持てあますほどの"情"を抱えて懸命に生きていた「あの時代」を描く、傑作五話。
感想・レビュー・書評
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あ~~泥くさいときの久世光彦だ…
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昭和8年、巣鴨の水道屋の次男坊である15歳の曠吉は、父の愛人“お妻”をはじめとして、次々と変な女に引っかかる。行き詰まった曠吉がいつも転がり込むのは、これまた父とかつてワケありだったと思われる小唄のお師匠さん“お涼”だ。
本書はタイトル通り、曠吉の恋の遍歴をノスタルジックな昭和初期の巣鴨を舞台に描く。物語自体はそれほど起伏もなく(謎解きの向きはあるが)心に迫ってくるものもないが、作品全体の“味”は楽しめる。そして曠吉の恋はあくまで明るく愛嬌がある。そこがいい。久世氏の趣味趣向が詰まりに詰まっている感じがする。
ちなみにこの表紙の絵、字体が私は好きだ。 -
ていうか、サブタイがすごい。
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