天の瞳 あすなろ編 1

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 127
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048733793

作品紹介・あらすじ

乱闘事件で逮捕された生徒に対し「罪にならないためにわたしたちはなにができますか」と、一人の女生徒が先生に問うた。その言葉に心を動かされた倫太郎たちは一年七組からの手紙として意見をまとめ、廊下に貼り出した。だが、学校側はそれを取り外し頑な態度をとる。誰かの問題ではなく、自分たちの問題として学校を考えるために、生徒、教師、保護者の三者集会を開こうと、倫太郎、ルイ、青ポン、ミツルたちは動き出す…。シリーズ第七弾。教育とは、生きることとは何かをみずみずしく問う、感動のライフワーク。

感想・レビュー・書評

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  • おふみさんが死んだ時のイトエちゃんに泣ける。

  • 少年が成長していく姿を描いている。問題の本質を見抜き真剣に考える主人公達、それを支える大人達。久しぶりに人のやさしさに泣いた。
    面倒なことには関わらない方がいいと思う生き方の人が増えてきているが、自分も例外ではないと思う。人との関係を大事にして自分の精神面をもっと成長させたいと思った。

  • こんな中学生いたらサイコウだよ。

  • 倫太郎たちの中学一年時代のことに終始するあすなろ編。

    それほど困難が多いのである。特に学校でのことが。
    生きていく上で何が悪いかと言って 無気力・無関心ほど何の実にもならないことはないのだ、ということを今更ながら思わされる。何かに引っかかったら ほんの少しでも動くこと、それが引っかかりを解消するための小さな一歩になるのだ。動かない内から諦めてはいけない。
    しかし 言うは易し、なのである。多くの人々――もちろん私をも含めて――にとっては それが。

    倫太郎たちはこれからどんな風に成長し どんな大人になり どんな子育てをするのか、楽しみである。

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著者プロフィール

1974年に発表した『兎の眼』が大ベストセラーに。1979年、同作品で第一回路傍の石文学賞を受賞。生涯を通じて、子どもの可能性を信じた作品を生み出し続けた。代表作に『太陽の子』『天の瞳』シリーズなど。2006年没。

「2009年 『天の瞳 最終話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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