セイジャの式日 (メディアワークス文庫 し 3-3)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
4.14
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  • (3)
本棚登録 : 1748
感想 : 140
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048685320

作品紹介・あらすじ

絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える-それでも私は、あなたのために絵を描こう。かつて彼女と過ごした美術室に、彼は一人で戻ってきた。そこでは、長い髪の女生徒の幽霊が出るという噂が語られていた。これは、不器用な人たちの、不恰好な恋と旅立ちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 最後の一言のための話だと思う。
    その為だけに、読んでほしい。

  • 由良シリーズは3冊とも装丁がとても綺麗
    仕掛けがあるのが読んでて楽しい
    由良と吉野ちゃんのことを考えるととても切なくて悲しいけど、最後の言葉とイラストで温かい気持ちになれた。

  • 何処か危う気で消えてしまいそうだった由良が、ちゃんと大人になっていて安心した(*´ω`*)

  • 「思い出せない。どうしても。だから、描けない。青い絵を完成させることができない。ずっと」

    「それが苦しい」

    不器用な人たちの、不恰好な恋と旅立ちの物語、三部作完結。

    由良がね、幸せになってほしい。
    とっくに大人になってしまった私はそう思うのですよ。

    最後の最後がね。もう言うことないよね。そうだよ。そうなの。それだけなの。

  • ようやく読めた由良シリーズ最終巻。
    忘れているところが多々あって、そういえばと思い出しながら読んだが、できることなら3作一気に読んでしまいたい。

    全作通して、胸がしめつけられるような苦しさや切なさを感じるこの作品。
    今回も苦しいところはあったが、数年後の彼方の笑顔がすべて回収してくれたように思う。

    そして、也さんのイラストはどれもイメージを壊さず、すごくよかったと思う。
    個人的には『プシュケの涙』の表紙の蝶が特に好き。

  • 「プシュケの涙」「ハイドラの告白」に続く物語。
    最後まで読んで、前作を読み返すたびに泣いてしまいました。
    切ない感じと、よかったねって感じと。
    この作品に出合えてよかったと思います。
    ぜひ、三作品すべてを収録したものをハードカバーで出してほしいです。

    久しぶりにどっぷりのめり込んでしまいました。
    私が待っていたのはこういう物語か、と。
    イラストが驚くくらい物語とマッチしていて、すごく綺麗で大好きです。

    ハルさん良かった。ハルさんとの出会いがあっての由良兄弟だなと勝手に思い込んでいます。
    なんていうか、最後のページの笑顔を見れて、本当によかったです。
    ありがとうございました。

    個人的にAと兄のその後が知りたいです。

  • ハイドラから連続で読破。
    正直、このシリーズにしおりは必要ありません。

    これまた変則スタイル。
    プシュケから考えると色んな人からの視点で描かれているなぁ、と。


    とにかく、最後の彼方が笑っている事が何より嬉しい。
    そして花束の絵を描いて欲しいなぁ。

    「絵なら枯れないもんな」「絵なら枯れないもの」

  • 1作目が良かっただけにこの失速感は残念。
    どこか歪んだ人たちの物語は見所があったのだが…

  • 『プシュケの涙』『ハイドラの告白』の続編であり、完結編。
    彫刻家の狩野先生が腰痛により助っ人を募集しているらしく、美大の先輩・利根に誘われた柏尾は由良にも声をかけて、狩野のアシスタントをすることに。
    集まった美大生四人は山奥の狩野宅をおとずれるが、狩野夫妻の様子はどこかおかしくて……?

    いつものように2本立て。
    後半は、由良彼方が教育実習生としてかつて卒業した高校に戻ってくるお話。
    あらすじでいろいろ期待してたので、今回はちょっと物足りなさを感じてしまった。

  • 一枚の絵を描きあげる為に秘密にしていたことは。
    もしかしたら、この事件の全容は彼の描いたシナリオなのではないだろうか。
    彼は何がキッカケで壊れてしまったのだろう…。
    後半に書かれていた教育実習に訪れた人物が予想外だった。
    彼は誰とも関わる事なく一人絵を描くのだろうと勝手に想像していた為とても驚いた。
    ただ生徒と接する姿を見ていると意外と教師という仕事は彼に合っているのかもしれないな…。

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著者プロフィール

第10回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、受賞作の『我が家のお稲荷さま。』(電撃文庫)でデビュー。本作はシリーズとなりアニメ化される。主な著書として『プシュケの涙』シリーズ(講談社文庫)、『おーい!キソ会長』シリーズ(徳間文庫)、『オコノギくんは人魚ですので』シリーズ(メディアワークス文庫)、講談社BOX『夜宵』シリーズ、などがある。

「2020年 『虫籠のカガステル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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