屁のような人生 ――水木しげる生誕八十八年記念出版――

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048544221

作品紹介・あらすじ

絵が得意だった少年時代、南方へ赴いた従軍時代、復員後の紙芝居、貸本漫画家時代を経て、商業誌デビュー、そして人気漫画家へ…今なお現役にして日本漫画界の驚異、水木しげるの代表作を年代的に網羅。少年時代に描いた幻の創作童話絵本や、今では読めない名作の数々も収録。水木ファン、妖怪ファン必携の、米寿記念作品集。

感想・レビュー・書評

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  •  水木しげるさんのクロニクル。
     墓場の鬼太郎とか、悪魔くんの1作目が載ってて、読み応えがある。

  • 水木サン追悼…
    好きな漫画家はたくさんいるが一番影響を受けた漫画家と言えばやはりこの人になるのだろう。
    生誕八十八年を記念して出版された本書は先ずその分厚さに圧倒されるがそこは大半が資料と漫画であって読み終えるのにさほど時はかからない。しかしながらその内容が濃ゆいこと濃ゆいこと…妖怪を愛しそして自らも大妖怪となった水木サンのクロニクル、それはやはり"Like A Rolling Stone" より "Let it be"なのであります。
    あるがままに生きた魂もきっと最後は屁のように肉体から抜けて大好きなお化けの世界に帰って行ったのでしょうね…ありがとうございました

  • タイトルが秀逸!
    収録の漫画もバラエティ!

  • エッセイは他の水木さんの著書と重複した内容ですが、墓場の鬼太郎、河童の三平など、レアな漫画も一緒に載せてあるのは嬉しいです
    ただ四千円オーバーの値段はファンでもやや購買者を選ぶのでは

  • 3月29日から始まるNHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』によって、きっとまた、我が愛する水木しげるのファンがどっと増えることが楽しみで大いに喜びとするところですが、それはまたある意味で、今のぬるま湯のような弛緩したマンガ界に一石を投じるものとして最大級の爆弾でもあります。

    それにしても、南方戦線で左腕を失くし命からがら帰ってきて、なおも貧乏のどん底から這い上がってきた自らの人生を、屁のような人生、と言ってのけるところに、彼の凄味があります。 

             中略


    今まさに、もっともっと水木しげるのマンガや声に耳を傾ける必要があります。


    ★これは、まだレジュメ程度のもので、中略、の部分に入れるプランが3つありますが、どうするのか決めかねていますので、思案しつついったん筆を置きます、うまく熟成するかな。

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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