- Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048537650
作品紹介・あらすじ
幻の名著「METHODS」の「イノセンス」版、登場!映像製作を志すすべての人に。
感想・レビュー・書評
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「劇パト2」は室内や建物や都市などでレイアウトがまだ想像できた、というかアニメだからこその操作されたカメラ位置や角度などが効いていた。
それに対し本作を見ても、あまりに未来すぎて構図はやや……と素人ながら感じていたが、糞素人であったと反省。
本書はレイアウトももちろんだが、CGでいかにレイアウトを探るかという冒険の書。
アニメで人形を語るのだから、絵に命を吹き込むという製作そのものにも意義がある。
内容と手法をいかに合致させるか、を教えてくれる本。
本書には目次があったが、メモ代わりに少し書き足してみた。
■漢字のある構図 ……004
■窓のある構図 ……014
(スタッフ・インタビュー1 演出 西久保利彦) ……025
■MECHANIC ……026
(スタッフ・インタビュー2 キャラクターデザイナー/作画監督 沖浦啓之) ……039
■垂直線の構図 ……040
■人形の構図 ……048
■人間の構図 ……076
■犬の構図 ……100
(スタッフ・インタビュー3 サブキャラクターデザイナー/銃器設定/作画監督 西尾鉄也) ……109
■ACTION ……110
■卓上の構図 ……118
■不在の構図 ……124
(スタッフ・インタビュー4 作画監督 黄瀬和哉) ……137
■銃器の構図 ……138
(スタッフ・インタビュー5 美術監督 平田秀一) ……153
■仮想の構図 ……154
◇MAKING OB "INNOCENCE" 篠崎亨 ……164詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画内の画像を並べながら、押井守がレイアウトについて説明している本。細かいところまで説明しているのだが、いかんせん難しくて、専門的な所も多くて分かりにくい。CGIアートディレクターの制作過程が専門用語が多くて一番分からない。
ただ、押井ファンであるのなら、分からなくても見れる。調教されているし
、レイアウトをすることで映画に深みを持たせる意味が分かった。行動や持ち物にも意味はあって、動きが先の事象を暗示していたりもする。こういうのは面白い。
ラストカットの娘を抱くトグサ、その娘が抱く人形はバトーを見ている。バトーは犬を抱いている。ことカットがイノセンスの結論だと押井は書いているが、私はまだ分からない。
間にスタッフのインタビューが入っているのだが、発言が三者三様で定型ではなく良かった。好意的な事を言っている人や、黄瀬のように否定的な人は「当分、押井さんとはやりたくありません。お話重視で撮りましょうよ。北野武だって座頭市を撮ったりしてるんだから」と言ってたりもするので、イノセンスに対して視聴者の意見が分かれるのもしょうがないなと思った。 -
素晴らしいレイアウトに添えて、緻密に計算された演出意図の説明。
まるで画集のように見入ってしまう一冊。 -
ではこっちも、稀少品になる前に。活用できるか?(しきれるのか?その前に理解できるのか?)というと、微妙なとこではあるけれど。本人次第…
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隅から隅まで。手取り足取り、構図からデッサンから。
見て、この作品がどれだけ手間かかっていて、凄いか思い知らされる。 -
面白いですね。こだわりがよく見えます。