火の鳥 No.1 黎明編

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048520317

感想・レビュー・書評

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  • 再読
    いわずとしれた名作なので重箱隅の感想
    黎明編 そういえばこの作品の舞台は日本に限られていて
    そこから作者の作品はどれも同じ時代の日本風だと思う
    未来編 正しく生命を使って欲しいという希望は
    人間性がその正しさを持てるものなのかと疑問
    大多数が正しくともごく一部が台無しにすれば正しくないなら
    それができる人間そのものが正しくないと思う
    乱世編 郷御前の無視されぶりはなぜなのか
    義経のキャラ付けに合わないからだろうけれど悲哀を感じる

  • 自分の生死観の原点はこれ

  • 初めて手塚治虫作品に触れたのは、この作品か『虹のプレリュード』という「なかよし」の別冊付録マンガだったかと思います。

    小学生の時に同級生から借りました。ハードカバーのマンガを手にしたのも初めてで驚きましたが、内容にも驚きました。
    輪廻とか業を信じていたころですし、自分の行なうこと、成功や過ちは全て繋がっているものだと、この火の鳥を読んで自分に武者震いをしたものです。
    そしてこのような内容の本を友達が小学生で読んでいることに感心し尊敬もしたような…勧めてくれましたし。

    そして手塚治虫のファンになりました。
    何世代にも読み続けられてほしい作品の一つです。

  • 手塚治虫さんの作品は人間を窮地に窮地に追い込んで、
    それを様々な立場や視点から描きこんでいく、というのが
    共通してあるようなきがしますが、
    これもそうだと思います。

    前読んだ「火の鳥」ものよりは、主人公のヒーローっぽさ、
    そしてヒロインっぽいヒロインの場面が少ないのはあるものの、
    というか、むしろそこが、個人的にはグっとくるところがありました。
    前読んだものよりは確かに感情移入として、しにくいところは
    あるかもしれませんが、それは妄想させる、というか
    「気にならせる」(ツッコミをいれさせる)余地があるのかもしれません。

    個人的にはヒミコとその周りのお付きの女性たちが
    何だか妙に好きだったのですが…あと猿田彦。

    というか、猿田彦が個人的にはものすごくグっときたのです。
    手塚さんの作品のイメージかもしれませんが、
    同性愛を、しかも、何というか曖昧な形で描いている、
    しかも、ほんのちょっとだけですけど、
    そういうものを描かれているイメージがなかったので、
    何だかとてもグっとくるものがありました。

    同性愛、しかも醜い容姿から向かったものがあるような
    気がして、この猿田彦って人は本当に
    ジェンダーとかじゃなく、男性性としての不安定さが
    性ってものを乗り越えている対象への「気持ち」ってものが
    ある気がして、両性の分かりやすい「愛」よりも、
    共感してしまいました、はい。

    ここに出てくる人たちは、他の作品に比べて
    欠点というのが分かりやすく見つけやすいのかもしれません。
    それが個人的に、ヒーローが目に付きやすい「物語」と
    違うように感じて、物足りなさがあるかもしれませんが、
    そこに愛着も感じざるえませんでした。

  • いつぞやNHKでOA中の爆笑問題の「爆問学問」~ゲスト 浦沢直樹のときに絶賛されていた。
    浦沢さんは、手塚治虫の大ファンだそうで、特に「火の鳥」はバイブルのように大切に読み返すと聞いて、読み始めた。

    スケールが大きくて、驚く。人の気持ちのありようがとても共感できて、面白い。ずんずん次の巻に進む!
    確かに、マンガも描いてストーリーも考えて、手塚さんはものすごい創作者だったんだなぁと思う。

  • ちっこい火の鳥かわいいw

  • 【黎明編】
    ヒミコの時代。ヤマタイコクとクマソのお話。
    未来編のラストとループ。

  • 僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。

    日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。

    1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。

  • すごいな…。言うことなし。

  • 最初をすっとばして読んでたけど、他の本とのつながりがようやくわかった祭政は宗教が政治の手段に使われる、ってメッセージは伝わった

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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