辺境の老騎士3 バルド・ローエンと王国の太子

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 113
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047304710

作品紹介・あらすじ

老騎士の周囲にはいつでも冒険があり、正義があり、気高い志がある。騎士としての生涯に一点の曇りなし。だが、しかし-。秘めたる過去と使命ある未来。架空飯なのに美味しそう!話題の飯テロ小説!!グルメ・エピック・ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • ドリアテッサが出場する競武会の血沸き肉踊ること。結局、バルトも模範試合に出て、見事に振舞う。ドリアテッサの成長ぶりも眩しい。おっと、出場した騎士たちもすがすがしくてよかったなあ。歌合戦でのバルドをきっかけにした騎士たちの合唱にも涙するぜ。この後、出てくる料理人のカムラーとバルトの掛け合いも楽しいね。「カムラーめ!」とバルトは唸らされてしまう。カムラー、いいねえ。ゴドンの姪のレイリアの恋は初々しいなあ。一服の清涼剤だね。バルトは、魔獣に襲われた砦を助けに行くが、ここでも見事な采配をする。帰路の人々を助ける冒険の旅も素晴らしい。同行のシャンティリオンはこれから重要な役割をするんだろうな。ああ、面白かった。

  • 主人公バルドの魅力再発見の巻でした。
    新しいものを受け入れる柔軟さ、そして、歌で皆を魅了するなんて、もう反則技です。

  • とうとうバルドが勝てない(カテ違いだが)ヤツが現れました(あははは)。その名はカムラー、この勝てなさ加減とバルドの悔しがりっぷりが非常に可愛いです。武闘大会も良いし、その後の〆方も素晴らしい。古代の鉈剣の正体も判明したし、いろいろとリビールされてきたが、バルドがちょっと組織にしがらんでいるのがうっとおしい。ともかく、早く決着をつけて旅に戻ってほしい。

  • 主人公バルドはお爺ちゃんだし~と毎回思うのだが読みだしたら止まらない。味のあるストーリーとメシウマ描写、味のあるイラストにノックダウンされます。
    もちろん過去のある凄腕剣士のカーズの居ますし、ここぞと云う所で活躍する盗賊のジャルチャガも大好きです。
    要所要所に女性の影もありスキのない物語です。
    今回は辺境競武会での試合や歌にバルドもカーズもドリアテッサも活躍します。新登場のシャンティリオンと水戸黄門の世直し旅もどきもします。魔剣の謎も解明です。
    外伝は『レイリアの恋』ザイッフェルト・ボーエンの息子ティグエルトと、ゴドン・ザルコスの姪レイリアの恋バナです。

  •  パルザム王国での諸事を描き、中原に巻き起こる戦乱の始まりを描いた今巻は、一言で言うのなら、大変面白かった。いま現在読んでいるシリーズの中でも屈指の作品だろう。
     文物への深い知識もさることながら、そこでの洞察の鋭さには本当に驚かされる。たとえば、私でもわかるもので言えば、歌が共鳴するものだ、という見解。これ体験でしか理解できないものに思われるのだが、折り返しを見て納得。なるほど、東京音大のご出身だったのか。
     ストーリー展開のテンポの良さと、その裏で働く大きな動きとがよく計算されていて、様々な設定と展開が結びつき、少しずつ物語が披露されていく様は本当に心地よい。

     不動の星五つである。次は冬に出るとのことで、刊行ペースが上がっているのは読者としては本当にありがたいところである。楽しみに待ちたい。

  • おいしいものテロなじじい騎士が主人公のシリーズ。武闘会はもりあがるけど、その後の宴会がやはり面白かった。その後は放浪もありの、大人なストーリーが楽しかった〜。特に大人におすすめです。異世界ファンタジーが好きなら、一読の価値はあるかと思います。

  • 表紙絵にある歌の試合シーンが最高。
    映像化したら盛り上がるだろうなぁ。
    自由騎士っぽかったのがだんだんと立場を背負うことになってきたのは、この話としてどうかと思うけど、先の展開は気になりますね。楽しみ。

  • 久しぶりに重厚な、ファンタジー冒険小説に出会えたことに感謝したい。
    デルフィニア戦記を読んでいたあの頃と同じくらいワクワクしている。

  • ジュールラントは王太子になったからではなく、元からあんな性格なんだろうけど、いつか策士策に溺れる的な目に遭うんではないかと思ってしまう。
    あと、ドリアテッサアがどのようにバルドたちを語ったのか読んでみたいのと、このまま暴走していてもらいたい(笑)

  • ネット公開版を読みいつか買わねばと思った次第

    3巻はあのシーンだなあと思い返せる表紙だな。
    料理が取り上げられているので鬼平犯科帳を連想する方も多いようだけど、どこか荒涼とした世界と生きることを当たり前当然の素晴らしい軌跡の現れとする感覚は宮城谷昌光さんを思い起こさせる。

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