探査機はやぶささん

  • エンターブレイン
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (129ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047277656

作品紹介・あらすじ

とてもとてもわかりやすい!探査機はやぶさの入門書。4コマ漫画+解説で分かる、世界初の快挙を成し遂げた探査機「はやぶさ」の奇跡。

感想・レビュー・書評

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  •  萌え擬人化というだけで「ペッ、」という人も多いようだけれど、だからといって食わず嫌いはもったいなさ過ぎる。はやぶさツイッターの中の人「IES兄」監修の元、加筆訂正された本書は、はやぶさの入門書のみならず、

    ・なぜ宇宙開発が必要なのか。
    ・自然災害のとき、衛星がはたす役割について。
    ・新しいことを研究・開発することの本当の意義。

     ……ということについて、改めて考える機会をくれる。

     個人的に嬉しいポイントは、はやぶさのみならず、ひてん、かぐや、だいち、あかつき、イカロスといった衛星(実験機)たちの「その後」についてもきちんと触れられているということ。

     特にだいちのくだり(設計寿命三年・目標寿命の五年を越えてなお稼動していた「彼女」は、2011年に起きた東日本大震災の緊急観測を終えた直後、勤めを果たしきったかのように動かなくなった)では、もうね、涙でページがかすんでね……。
     そのように作られたものなんだから、そのように動くのが当たり前ではあるのですが。
     地震から乗客を守りきったとき325号でもそうだったのですが、自分は、モノがきちんと正しく動くということが好きなのかもしれません。あるいは、そういうものを作り出す人間の技術力が。

     とき325号についてはこちら。
    http://www.youtube.com/watch?v=w6f2Ci2tIuc&feature=related

     てゆか、pixivでずーっと読んでいたけれど、改めて涙腺崩壊。擬人化はやっぱずるいわ……orz

  • 号泣につぐ号泣!
    ミネルバさんの扱いが大きいのがよい(・∀・)/
    とかよりも、なんというか擬人化の皮をかぶったガチです。
    小中学校の図書館に完備して欲しいなあ。そうすれば「仕分け」とか言い出すアホな政治家も、それを面白おかしく伝えるマスコミも居なくなるだろうし(40年後には)

  • 購入して読み。
    2010年当時は仕事や妊娠出産でバタバタしてて、はやぶさ関係のニュースは追いかけてなかった。この本も2013年くらいに購入して積ん読してたもの。

    ・ミネルバさんとはやぶささんの別れのシーンはグッとくる。探査ローバーと探査機なのに。Twitterやpixivなど擬人化が上手にされてて感情移入する人が多かったのも当時の人気の一因じゃないかな。

    ・「成功したら次をやらせてあげる」ってふつう、逆ですよね。「失敗したら次に活かせ」って言ってあげないと、子どもは大きくならないと思います。はやぶさ2、諦めません。(p81の細田聡史(JAXA)コメント)

    ・しかし、あきらめの悪さが日本の衛星の伝統(p116)


    ---
    はやぶさ2も含め、JAXAのいろんな活動をこれからはウォッチしていきたいと思った。
    他にも積読になっている宇宙関係の本を早く読み進めたくなった。

  • 「さぁ、聞かせてもらおう 46億年分の思い出話を」(だからこそ/前編)衛星とか、よう知らんかったけど、何となくその意義みたいなんはわかった。衛星って結構大事なのね。んでなかなかロマンチック。

  • 21

  • pixivに載っていた4コマ漫画の完全版。打ち上げ前、往路の前編、復路の後編、帰還後に分かれており、前編部分はpixivで既読だった。
    ミネルバの分離とターゲットマーカーによる誘導のくだりはpixivで見ててうるっときたが、本書でもまったくおなじところでうるっとくるというのは、構成がいいからなのか、自分が鳥頭なのか。
    本書の加筆分では、登場人物となっている衛星のがんばりまでフォローされていて大満足。
    IES兄が監修、笹本祐一が解説、豪華だな。

  • はやぶさ擬人化漫画+解説。

    はやぶさの歴史、日本の宇宙開発史をマンガで解説。単純化しているが、その一端はひしひし感じる所。色々考えるところがあるので、堅苦しい工学書を読むよりはオススメ。はやぶさたんもかわいいし。

  • 泣けてくる。

    映画や、その他の書籍などでは省略されがちな往路でのトラブルも補完されている。
    帰還時だけじゃない!出発直後から苦労の連続だったのだよ!!

    内容的には上手く擬人化、擬人処理されていると思う。
    スウィングバイの説明とか笑ってしまった。
    ただ、人工衛星や探査機を擬人化するのは、現実が任務失敗や故障、ロストもあり、大気圏に廃棄され燃え尽きたりする最期だったりするので、残酷なのかもしれないね。

    ちなみに はやぶさ はスタッフの方々の力で帰還したのであって、奇跡みたいな安っぽい効果で帰還したのではありません。
    科学者の力を侮るなかれ。

  • 小惑星イトカワへ向けて旅立ち、使命を完遂し、苦難を乗り越えて見事帰還した小惑星探査機「はやぶさ」についての解説書籍。1ページの右側が四コマ漫画、左側がその中のネタについて解説を行うというもの。はやぶさだけでなく、JAXAが研究に携わった人工衛星なども出てきて、色々知ることが出来るのでオススメ。漫画形式なのですぐに読み終わるが、内容は充実している。

  • 奇跡の帰還を果たした「はやぶさ」に何が起こったのか、ロケットや宇宙船を擬人化した萌え萌え4コマ漫画で分かりやすくストーリー立てて伝える良書。「はやぶさ」の技術論は、私にはサッパリ理解できないけれど、本書を読めば「ああ、大変だったんだねぇ」ということが何となく伝わってくる。1つ苦情を書くとすると、本書に登場する萌え萌えキャラクターがすべて女の子なのはどういうことだ!ちゃんと男の子も出さんかいっ!!男女差別反対!!
    ちなみに、本書はもともとコミケで売り出された同人誌を元にしているみたい。他にもニコニコ動画とか、サブカル方面で多角的に活動していて、そちらの方も面白そうである。

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