高校生が読んでいる『武士道』 (角川oneテーマ21 B 144)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.70
  • (7)
  • (4)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102804

作品紹介・あらすじ

開成高校の授業で使われていた『武士道』を読み解く独自テキスト。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読み始めては5分で眠くなってしまう、私には難しい書。本当に高校生が読んでいるのか?と思ったら、名門開成高校の授業で読まれていたとのこと。あー納得。
    ちなみに『武士道』の副題は、"The Soul of Japan."。日本人として必読の書ですね。
    気持ちが若返ったら、再チャレンジします。(笑)

  • 「#高校生が読んでいる『武士道』」角川書店、大森恵子『抄訳、解説)
    Day30
    いよいよこの1日1冊ショート書評も1か月の切れ目を迎えるにあたり、個人的に記念になる書籍を探してみた。
    後書きを記されている橋本弘正先生は、開成在校時のわが担任だ。そこにある通り、平成18年から同校内でテキストとして扱われていたものが、一般向けの新書として出版されたという経緯だそうである。
    抄訳とあるとおり原著自体のカバレッジとしては部分的であるが、原著において新渡戸稲造のはせた「想い」は十分に感ぜられる良書だ。
    新渡戸が筆を取るきっかけとなったのが、日本には宗教教育がない、それでいかにして道徳教育がなしえるかという問いに対し、武士道こそが、日本における「宗教」に比肩するものと捉えたがゆえという点については納得もする反面、武士道とは、そこに現としてあったと言うよりも、西洋文明の流入により、その西洋文明には含まれない、もしくは西洋文明にては置き換えられずに残ったものが、いわばネガフィルム的にあぶり出された、そうしたものとして捉えるのがふさわしい、個人的にはそんな読後感を持った。
    コンパクトながら、多面的な読み方のできるテキストだ。

    https://amzn.to/38R52HH

  • 絶対と自己の調和・義ある故の勇・平静は静かなる勇気・武士は真実のみに生きる故,誓いを明文化することは不名誉であった・益は誠より出づる ・武士道=対外論理の儒教「恥,形而下」+対内論理の耶蘇教「罪,形而上」・武士=騎士= noblesse oblige・武士道の克己:内面は禁欲にあらず・経典でなく精神の域に昇華された故の永遠性・

  • 全然読み易くない
    単純な武士道の解説じゃなくて、新渡戸稲造がどういう背景でどういう想いで書いているかの解説に重点を置いているので、武士道自体の内容が伝わってこない
    今の自分には理解できない
    出直してきます
    さすが開成高校

  • Kindle版で購入。

  • 「武士道」は一度読んでみたことがあったものの、くやしいことに理解できずに途中で投げ出してしまった経験がある。
    この本は、その「武士道」の解説書、ましてや高校生が読んでいるということで購入した。

    新渡戸稲造の生い立ちから始まるが、この第一章があるおかげで、新渡戸が「武士道」を各に至った背景や信条が理解でき、第二章の本編へスムーズに入り込むことが出来た。

    武士道の「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」「克己」等、「武士道」の流れに沿って解説され、わかりづらい部分がしっかり補完されているため読みやすい。
    それぞれがつながりあって武士道が成り立っていることが理解できる。


    現代の日本人、特に若い世代がこの本を読んでどう思うのか。
    古い考えと笑うのか、納得して自分自身の生活を改めるのか、ぜひ聞いてみたいものである。

    私個人としては、身が引き締まる思いである。
    やはり日本人として、大和魂が心の奥底にあると思う。
    それは親から子へと、自然と受け継がれているはずである。

    この本の中で、何度も出てきた「知行合一」の言葉。
    知っているだけでは何の意味もなく、それを行動に移せてこそ知識は意味をなす。

    これは今の自分に強烈なインパクトであった。
    日々、仕事に役立つための勉強をしているが、それに行動が伴っていない。

    今後の生活へいい影響となるようにしたいものである。

  •  「武士道」はこれからの色々な決断の支えとなる。
     武士(日本人)の心構えに感銘を受けながらも、最後のキリスト教との比較に出てくる武士道の弱点についても納得させられた。
     

  • 原文を読む前に、入門編として読んだ本。
    原文と解説が交互に書かれており、新渡戸稲造が何を意図して『武士道』という作品を書いたのかを知ることができる。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00168004

  • これは元々、開成高校の保護者である著者が先生に頼まれて武士道の訳をすることになったのが発端だった。ただ訳すだけてはなく、詳細に調べられた上での解説が大変わかりやすい。のちに、開成中学、高校の道徳の教材として使われた。読書感想文からは、道徳の徳目には賛意も反発もあるが、ほぼ全員が新渡戸のもつ教養の高さに打たれ、読んで良かった、読むべき本だという結論に達したらしいとのことである。
    そのような武士道の訳文、解説を文庫で読むことができるのはとても幸運だと思う。私には、武士道の内容がよくのみこめた。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

横浜雙葉小学校司書。
東京農業大学農学部造園学科卒業。公共図書館嘱託員、三鷹市立小学校、成蹊小学校での司書勤務を経て、現在、横浜雙葉小学校司書。科学読物研究会会員。児童図書館研究会会員。「玉川百科 こども博物誌」シリーズ(玉川大学出版部)プロジェクトメンバー。
著書に、「玉川百科 こども博物誌」シリーズ(玉川大学出版部)。

「2020年 『小学校学年別知識読みもの240』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大森恵子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×