死亡遊戯で飯を食う。 (MF文庫J)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 207
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046819376

作品紹介・あらすじ

目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。
メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。

寝室を出て、廊下を歩いた。
食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。
みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。

〈ゲーム〉の始まりだった。
吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。
館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――

――ただ一人、私だけを除いて。

なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。

プレイヤーネーム、幽鬼。
自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で飯を食っている人間。

どうかしてるとお思いですか? 私もそう思います。
だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――そんな世界でしか、生きられない少女たちの物語です。

私たちの死亡遊戯、どうかご笑覧くださいませ。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。久しぶりのクリムゾンの迷宮系で面白かった。
    バンガーゲームスから政治的なものを抜いた感じか。
    そして、出てくるのが全て美少女。
    しかも、ゲーム中はコスプレ。
    1巻で出てくるゲームは2つで、
    幽鬼28回目のゴーストハウス。コスはメイド。
    ゲームの設定などが語られる。
    2つ目のゲームは9回目でキャンドルウッズ
    大人数のうさぎハンティング、幽鬼はうさぎ
    ”切り株”に狩られないように生き残る。
    伽羅と萌黄がいいキャラなのに、、、
    ともかく、これこそラノベのええところやねぇ、、と
    思った。

  • 久々にデスゲームものを読みましたが、やはり面白い。
    先ず登場人物たちのビジュがいい……!
    絵師様のパワー全力で、見惚れてしまいました(私、女性ですが( ; ›ω‹ ))
    ◯回目と章にあるように、回数的にはバラバラで色んなデスゲームが記されています。
    初っ端早くも1人死亡にはビックリしました……退場はやっ!
    程よく残酷な描写は割愛されているため、グロいのがだめな人でも比較的読みやすいかと思います。
    運営は完全に謎に包まれいるし、まだまだこれから……と感じました。
    続きもまた読みます!

  • 斬新な設定。キャラの心情をより深く知りたくなった。

  • 本作ではあまり難しい言葉は使用されていない。その上、挿絵も扉絵に時々ある程度だ。しかし、描写がはっきりと見え、まるで映像を見ているかのような作品だった。

    また、設定も面白い。デスゲームでありながら、淡々と人が死ぬこともある。デスゲームものであれば、死の恐ろしさを感じることが多いがこの作品は少し異なる。

    キャラ魅力もさることながら、ストーリーに引き込まれる。日常的な異常を体感してほしい。

  • デスゲーム系作品ですが、血みどろな出演は特に無く、その代わりに怪我をした部位には白いモコモコが付くという特殊な状態になり、読む側しては生々しく痛々しく思うものが軽減されています。
    賛否はあるものの、これは新しい型としてとても面白いです。
    1巻で終わるのは非常にもったいないです。
    キャラクターも設定も魅力的で、ラノベもここまできたかという時代の変革を感じます。

  •  かわいい女の子たちがメイドさんやらバニーちゃんやらコスプレみたいな格好をしながらデスゲームをする話。
     一応長く生きているプレイヤー同士で師匠と弟子みたいな関係性があったりするのだけれども、キャラクターが深く掘り下げられる前に皆さくさく死んでいくのでほんとうにそれだけの話。
     デスゲームものなのだが、前提条件として参加者は肉体改造されていて血や臓物は飛び散らない(ただし痛みは感じる)し、命さえ繋いでいられれば手足や目を失っても勝利後に修復して貰えるので、手足を失うか命を失うかみたいなギリギリの選択にあまり緊急性とか葛藤とかは感じられなかった。デスゲームっぽい厭さはあるけれども、あまりグロくはないライトな雰囲気。駆け引きとかもなく、ただ館の脱出をしたり殺しあいから逃げたりする話。
     加えて正直文章が巧みというわけでは全くなく、「〇〇だった。〇〇だ。〇〇だ。そういう声が彼女から漏れた。〇〇というやつである。すなわち〇〇というやつである。〇〇なのである。」と、ずーっとそんな感じで、最初は読み進めるのに違和感が物凄かった。一瞬買ったことを後悔したしこれ読みきれるかなと不安にも思った。
     でも、慣れてくるとそれも味かなという気になってくるし、なんとなく不思議な魅力がある話だった。時系列がバラバラなのも多分今後後付けとか設定とか挟みやすそうでいい感じ。
     表紙や挿し絵のイラストはかわいくて素晴らしいの一言。皆デザインが違うメイド服とかバニー服とかとても可愛かった。
     
     主人公の幽鬼は基本的には一緒になったプレイヤーを助けたいとは思っているが必要あればさっくり殺したりもするタイプなので、見捨てたくない、でも……! みたいなかったるい葛藤やもだもだはなくさっくり読める。
     最初の館脱出ゲームのオチが好きだった。あんだけさっくりやってくれたら気持ちいい。
     続きも出ているみたいなので買おうと思う。

  • デスゲームらしい緊張感溢れる先の読めない展開の連続で、節目節目のシーンでのドキドキが堪らない作品。
    死亡遊戯という極限状態に自身の生きる場として見定めた幽鬼の覚悟や思いが描かれており、目標を達成に向けた生き方が魅力的でした。
    デスゲームのグロさを、見目麗しい少女達と「防腐処理」という血が流れない的な特殊設定で緩和、、できてるのかなこれ?
    かわいいヒロインたちをサクサク殺してゆく展開は、評価が分かれそうな気はします。
    まだまだ隠されてた設定が多そうで、今後の展開も楽しみです。

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