永年雇用は可能でしょうか ~無愛想無口な魔法使いと始める再就職ライフ~1 (MFブックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046814913

作品紹介・あらすじ

三年間住み込みで働いた屋敷を理不尽に追い出されたルシル。彼女は新しい就職先を求めてド田舎にやってきたが、そこで紹介されたのは、無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷だった。
「余計なこと」を心底嫌う、気難しいフィリスの屋敷での仕事は、蓋を開けてみるとルシルにとっては好条件! 何としても新しい職場を死守するべく、彼女は「余計なこと」地雷を回避するためにフィリスの観察を始める。
そんなフィリスのことを少しずつ知っていくうちに、気難しいだけでない意外な一面に出会い、ルシルの気持ちは徐々に変化していき――。
フィリスとの距離が少しずつ縮まる一方、前の屋敷の主がなぜだか自分を捜し回っているらしいという噂を耳にするルシル。他にもフィリスの周囲では何やら魔法使いたちが騒ぎ始め……!?
平穏に暮らしたいのに何かと起こるトラブルを、仕事に対するプライドと持ち前の前向きさで乗り越えながらゆっくりとお互いの想いを育む、ほっこり異世界再就職ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • たまらなく好みなお話だった。
    途中何度ぐううっと歯軋りしたことか。
    いやもう、たまらん、好き(語彙力)

    最初は珍獣を手懐けるかのようにフィリスとの距離を探っていたルシルだったのに、途中で恋心を自覚してからがもう。
    余計なことを嫌うフィリスの想いを尊重しつつも、家政婦としての自分と恋心を持て余す自分との間で葛藤することに。
    先生、迂闊にかっこいいし、迂闊に可愛いから。
    イケオジなんだよ……ちゃんとルシルのピンチには駆けつけてくれるし。
    猫化したときは、ちょっと遅れたけれども。

    もどかしい、非常にもどかしい距離の探り合いをしていた二人の行く末は。
    元々魔法使いと普通の人間とでは、生きる時間の流れが全く異なる。
    それを踏まえた上でフィリスの出した答えは。
    悶えながら読んで、案の定燃え尽きました。
    いいもの読んだ。

    自覚がね、圧倒的に遅かったから、彼はね。
    仕方ないけれども。
    その分、その答えを決断した彼の決意は重い。
    しかも、協会は素直に彼の決断を祝福はしないだろうしなあ。
    一応1巻で綺麗に終わってはいるものの、続くならその辺りがネックになりそうだ。
    今回もそれで色々あったので。
    (それに対して言い返したルシルがかっこいいのだ。そりゃ先生もキュンとするだろう……多分、したはず)

  • 期待よりよかった。やはりイラストが好みのものを選ぶと、編集者との意見が合う確率が高い。おじさま・じじい好きにおすすめ。

  • 最高に面白い。
    主人公と先生の距離感が徐々に狭まっていき、通じ合うようになるまでの過程が最高に胸キュン。私的には恋愛小説といっても過言ではない。最高にときめきたいならこの作品を読む。
    web版・コミカライズ版もぜひ読んで欲しい。
    原作小説・コミカライズ版を紙書籍・電子書籍全てで所有しても損はない。むしろこんな神作品をいつでもどこでも読めるようにできるのは人生の得でしかない。ぜひ購入して欲しい。

  • コミカライズが良かったので原作を読んでみた。
    漫画と似た良い空気感の作品で、どちらも当たりだなと思った。

    長命のイケオジ魔法使いと普通の人間である家政婦の、穏やかな(周りはやかましかったりするが)恋物語。
    少しずつ距離が近づき、想いを自覚し、結ばれるまでが1冊にまとまっているのでとても良い読後感だった。

  • めちゃくちゃ好みのお話でした。
    文章もきれいで、すき。

    内容もすばらしい…。なんども心臓がぎゅーってなって噛み締めて読んでました。

    わたしは、残されるほうが、先生のほうがやはりつらいのではないかと思った。けどルシルちゃんならどうにかしてくれそうなきがする。なんででしょう。
    魔法使いとただの人間っていう、テーマって奥深いというか、なんというか。
    2巻も買ってあるので早く読まねば。

  • 普通の人間と比べると全く(ではないけど)歳をとらない魔法使いが、普通の人間を愛してしまったら辛くないですか?絶対に相手が先に死んでしまうのはわかっている。自分が相手の歳を追い越していってしまう人間の方と、どちらが辛いのかな。
    ちょっとお話の本題とは外れるけど、そこが気になってしまい。。お話は面白かったです。

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著者プロフィール

小説投稿サイト「小説家になろう」にて活動中。『永年雇用は可能でしょうか ~無愛想無口な魔法使いと始める再就職ライフ~1』(MFブックス)でデビュー。

「2023年 『永年雇用は可能でしょうか ~無愛想無口な魔法使いと始める再就職ライフ~3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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