兎の眼 (角川つばさ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 227
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046313195

作品紹介・あらすじ

新任の小谷先生が受け持ったのは、学校では全くしゃべらない少年、鉄三。そんな中、ちょっと変わった転校生・みな子も加わって、もう大変! みんなで悩みながら、「大切なモノ」を見つけていく、感動の物語!

感想・レビュー・書評

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  • 前回同様、ブクログで学校小説5選に入っていた作品。

    なんと良い作品なんでしょう。
    時間を超えて、これから先もずっと残してほしい名作。

    カバー絵も挿絵もすごく良い。
    一冊まるごとすばらしい。。

    私の周りの人にも是非貸し出して、多くの人に読んで欲しいと思いました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      いるかさん
      今風のイラストですね。猫が読んだ頃は、理論社の大長編シリーズで、長谷川知子がイラストを担当していました。
      いるかさん
      今風のイラストですね。猫が読んだ頃は、理論社の大長編シリーズで、長谷川知子がイラストを担当していました。
      2021/01/26
    • いるかさん
      猫丸さん コメントありがとうございます。
      猫丸さんは以前のものを読まれたんですね。
      長谷川知子さんのイラストも見てみたいものです。
      猫丸さん コメントありがとうございます。
      猫丸さんは以前のものを読まれたんですね。
      長谷川知子さんのイラストも見てみたいものです。
      2021/01/28
  • いるかさんの本棚で見かけて気になっていた一冊。心が温まりました。1974年刊行。教師経験を持つ灰谷健次郎作。日本児童文学者協会新人賞、第一回路傍の石文学賞受賞作品。もしかしたら子どもの頃に読んだことがあるかも。塵芥処理所のある町の小学校を舞台に新卒の女性教師が個性豊かな児童たちと共に成長する姿が描かれています。22歳の小谷先生。自分がこの歳の時はこんなに立派じゃなかった汗 兎の眼とは、小谷先生の好きな西大寺の善財童子の眼。静かな光をたたえた優しいその眼を、人の眼ではなく兎の眼と見て、それを美しいと感じる小谷先生の心の美しさ。作中で出てくる小谷先生の恩師の言葉「人間が美しくあるために、抵抗の精神を忘れてはいけません」この場合の抵抗とは、周りに流されず正しいと思うことを貫く、ということなのでしょう。貴賤で人を差別せず、受持ちのクラスに進んで障害児を受け入れ、子どもたちにまっすぐ向き合う小谷先生の姿勢が、石のように押し黙って喋らない鉄三の心を開き、他の生徒やその親たちも変えていきます。YUMEさんが描く子どもたちの表情が生き生きしていてとてもよかったです

    • いるかさん
      コルベットさん こんにちは。
      うれしいです。
      この本 時代が違うけれど、名作ですよね。
      この本もずっと大切にして、多くの人に読んでもら...
      コルベットさん こんにちは。
      うれしいです。
      この本 時代が違うけれど、名作ですよね。
      この本もずっと大切にして、多くの人に読んでもらいたい一冊です。
      ありがとうございました。。
      2022/12/14
    • コルベットさん
      いるかさん、こんにちは。こちらこそ、いつもありがとうございます。本当に大切にしたい名作ですね。これを読んで児童書に目覚めてしまいました。大人...
      いるかさん、こんにちは。こちらこそ、いつもありがとうございます。本当に大切にしたい名作ですね。これを読んで児童書に目覚めてしまいました。大人になったいまだから理解できることや感動できることが、たくさんあると思いました
      2022/12/14
  • 新任の小学校教師小谷先生が、
    子供たちや地元の塵芥処理場の住人との交流を通じて、
    本当に生きるという意味を見つめ直す物語。

    教室では一言もしゃべらず、衝動的に見える行動を繰り返す鉄三、
    その祖父バクじいさんの壮絶な過去、
    傍若無人ながら魅力的な先輩教員の足立先生、
    処理場の子供たちの闊達さ、逞しさ、可愛らしさ、
    さまざまな要素が重層的に重なって、
    しっかりとした学校ものになっている。

    すっかり忘れたけど『二十四の瞳』もちょっとこんな感じだったような。

    小谷先生は若くて美しいのに修行僧のようだ。

  • 昭和の時代の、小学校新任教員とある児童の交流について描かれた小説です。さまざまな児童がいて、一人一人にどのように接していくか、考えさせられる1冊だと思います。私自身が学生時代に出会った本です。教職を目指す方にはぜひ1度読んでもらいたいです。

  • とてもいい話で感動した

  • とてもいい話でした。
    先生は大変な事のほうが多いと思うけど、やりがいのある職業だと思います。
    小学校教員を目指している娘に渡そうと思います。

  • 200?

  • いい話。感動

  • 泣いた。
    膵臓食いに続き、またしても電車の中で、人様の前で涙。
    やーめーてーよー...いい話すぎるじゃんか。
    ほっこりというか、じんわりというか、心温まるいい話。

    どうだコノヤロ泣けるだろう、とグイグイくるのではなく、
    じんわりじんわりきて、ふいに訪れる涙。

    もーこういういい話は皆さんに読んでもらいたい。
    汚れた心が洗われます。

  • 去年4年生の子たちが、1人が自発的に読んでから次々の借りて読んでいたもの。担任の先生の紹介?塾で???
    今の子たちでも読みやすいらしく、よく読んでいました。
    もう少し怖い話というイメージでしたが、改めて読むと、教育の場面に感動します。今は、この時代より生活環境は良いかと思いますが、子どもにとっての学びの環境は悪くなっていると言わざるを得ないようです。私も学校図書館から役に立ちたいと思いを新たにするようなお話でした。
    途中、おじいさんの朝鮮に対する思いが語られていて、灰谷建次郎も平和を求める多くの作家のように著書の中に自身や信念を込めているのだなぁ。とも感じました。
    終わりがはっきりとはせず、モヤッとしますが、4年生くらいから勧められるとおもいました。「窓ぎわのトットちゃん」の方が内容はやさしめだと感じました。

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著者プロフィール

1974年に発表した『兎の眼』が大ベストセラーに。1979年、同作品で第一回路傍の石文学賞を受賞。生涯を通じて、子どもの可能性を信じた作品を生み出し続けた。代表作に『太陽の子』『天の瞳』シリーズなど。2006年没。

「2009年 『天の瞳 最終話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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