天才作家スズ秘密ファイル(1) シュークリーム王子の秘密 (角川つばさ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046310118

感想・レビュー・書評

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  • 装丁/ムシカゴグラフィックス

  • 私はいつも図書館で本を借りたら、巻末のラインナップを見て
    「あ、次はこれを読みたいな」
    と、チェックするのだけど、ついにそれを角川つばさ文庫でもやっちゃったよ・・・(笑)。

    「いみちぇん」、「こちパ」を読んだ後に巻末を見ていて、どうにも気になったのがこのタイトル。
    ムスメに
    「借りてみてよ」
    と、頼んだけれど、
    「人気はあるらしいけど、興味はない」
    と、ケンもホロロに断られて、一度はあきらめたものの、再び目が合ってしまったので、これはもう仕方がない。

    自分で借りよう。@40さい

    またこれ、挿絵が市井あさ氏(いみちぇんの挿絵担当)なのね・・・。結構、好みなのね・・・。
    挿絵不要派なんやけど、好みの画風は目の保養ですやんね。

    ちゅうことで、読み始めたものの、いきなりの家族との死別ちゅう重すぎる設定に
    「エッ」
    と、引いて、さらに2ページ目を読んだときに

    「この作家、藤本ひとみ氏を読んで育った世代かしら・・・」

    と、思うくらい、藤本ひとみ氏っぽい。

    前述のとおり、私も藤本氏を小中学生のときに愛読した世代なので
    「まあ、児童書だけに、藤本氏ファンが高じて作家にならはった人もいてはるんやろうなあ・・・」
    と、思ったものの、プランスが登場した瞬間

    「イヤイヤイヤイヤイヤ!!」

    と、ひとりツッコミを夜中にかました。

    これ、藤本ひとみ氏本人やろうっ!?

    (もう私まで藤本氏風味に)


    そういわれてみれば中学生のときに私よりもっと読書量が多かった友人が
    「藤本氏の別ペンネーム」
    を、(なんでか)知っていて、その中に
    「愛川さくら」
    ってあったような気がする。

    もうなんやろう、25年ほど前からこのペンネームが存在していたかどうかは(私の記憶に)自信がないけど、見れば見るほどこの著者は藤本氏当人のような気がして・・・。

    ググッたわ・・・。

    (25年経てばものすごい便利な世の中になったのね)

    うん、藤本氏やね・・・。


    この本も後半は藤本氏節(と、いうか、マリナシリーズのノリ)がものすごくて、それこそググッたら
    「当時はこの設定も楽しんで読めたけど、大人になってから読み返すと引く」
    みたいな感想もあったんやけど、私は逆やな。

    自分が子供のころ楽しんで読んでいたものが、装いも新たにまた目の前にあるねんで。
    25年自分が年齢を重ねても、本を読んで受ける印象っていうのは、変わらんナァ、って思った。

    もともと私はマリナシリーズのあのハーレム状態を
    「スゲェな・・・」
    と、思いつつ読んでいた小中学生やったので、フォーティーズになっても大差ない。
    ちゅうか、フォーティーズになったからこそ
    「物語ぐらいハーレムでもエエやろ」
    と、思うようになってるわ(笑)。

    男子の前やからってとりつくろわないで、ありのままをさらけ出す女子と、それをいさめつつ結局フォローしちゃう王子様男子。

    エ エ や ん か!!!

    何があかんの。笑


    そこにフランスやナポレオン、お菓子を絡めてくるところも
    「さすが、藤本氏」
    と、うなりたくなるところ。笑

    平成版マリナシリーズみたいな感じで、昭和にマリナシリーズを愛読していた人たちにはもう一回楽しめるんちゃうかな。
    ただ、私は当時小中学生でコバルトを読んでいたのだけど、ほかの児童書に比べるとコバルトって若干年齢層が高かったと思う。

    高かったというか・・・。
    高校生でも楽しんで読めるようになってたよね。多分・・・。

    なので、マリナシリーズも時折ついていけない(描写)部分もあったのだけど、今回のこのスズちゃんはつばさ文庫ということで対象が明らかに小学生。

    せやから、すごい分かりやすくまとめてはるなと思ったのだけど、もしかしてマリナシリーズも今読んだらこんな感じなのかな? (*´з`)

    もちろん続編も借りるよ! 40さいやけどね(笑)!!


    母親を殺したかもしれないのに、翌日には母親が入れ替わっているっていう設定は面白かった。
    KZシリーズのシンデレラ云々でも似たような設定があったけれど(笑)、簡単なようで奥深い仕掛けやと思うな。

    ほんで、桁外れのオカネモチやからやることも桁外れなんやろうということで、まあ、いいんちゃうかな。
    しかしプランスって女の子じゃないの??

    女の子のように見える男の子やけど女の子かなと思わせといてほんまに男の子っていうのが、藤本氏の設定やっけ。
    女の子のように見える男の子やけど女の子かなと思わせといてほんまに男の子やったと思ったら女の子やったっていうのが、藤本氏の設定やっけ。


    (全然わからん)


    どっちにしても、プランスとカイはレギュラーやろうから、続編を楽しみにしよう。


    しかし「パティシエール」って女子の洋菓子職人のことやと思ってた・・・。
    カスタードクリームって意味なんやってね!? 知らんかったよ!?

    「金澤烏鶏庵」のチョコロールカステラも気になりますね・・・(笑)。
    ここまで詳しく書いてるんやから、実在してるんよね、きっと。


    あと、こちらがデビュー作やったらしい、挿絵の市井あさ氏。
    もちろん画風はめっちゃ好みやけど、「いみちぇん」よりも若干大人びてる気がした。(*´з`)



    藤本氏は、愛憎ドロドロの大人向けフランス舞台の小説よりも、こういう児童書? ライトノベル? 少女小説? なんちゅうの? どういう分け方なの?? わからんけど、こういった小説の方が好きです。

    とりあえず大人版KZはどっち側に近いのか早く読んでみたいけれど、いかんせん中学生版のKZをまだ読破してへんから、そちらへいかれへん・・・。

    あー、もっと本を読みたい!!
    ああー、来年はひきこもりまくって、読書しまくるぞー!!

    せやけど何やの私。気づけば藤本氏ばっかり読んでるやん(笑)。やっぱり好きなのか。

    (2017.01.15)

  • 主人公スズは妹のかわり天才作家になっちゃった!そのとき!事件がおきてスズは小説の材料になると考えた。しかし…それどころじゃないことがおきて…

  •  双子の妹(姉かもだけど…)が書いた小説に名前だけ貸して賞に応募したら受賞しちゃって、天才小学生小説家になった美鈴ちゃんが主人公のお話。
     設定はおもしろいけど、読み始めてすぐイマイチ…と思いながら読み進め、途中ちょっとハラハラしておもしろくなったけど、最後にまた何かイマイチな感じに…。
     シリーズ読んでいけば、おもしろくなるのかな。

     あと、子ども向けの本だから、対象年齢の人が読めばすんなり読めるのかもしれないけど、私には文章の書き方が合わなかった。

  • すずちゃんかわいー

  • 私の好きな作家さんの別名義での執筆と聞いて読んでみた。皆さんが言っているように、確かにあの方が書かれたものだと思う。文章(特に主役の台詞とか)が間違いようもないし、登場人物の設定や人物像があのシリーズを彷彿とさせますね。
    内容は、児童書という事もあってか随分と急ピッチで物語が進んでいき、(途中でオチはわかったけれど)終わり方が半分苦笑する感じでした。まぁ、児童書を三十路女が読めばそういう感想になってしまうのかもしれませんが。
    スウェーデン王室にフランスの血が流れているとかを常識のように説明できるカイにびっくりですね。まだ中学入学前の設定のはずですが。

  • 私が、この本を読みたい理由は、1巻を読んで、おもしろかったからです。

  • ★★★★☆
    教えていただいて^^
    シリーズに必ずゴージャスな感じのお菓子が出てくるのがよいですな。
    スズはいつか作家になるのかな?
    (まっきー)

  • 某作家の別名義と聞いて買いました。エンディングの独善的なとこにうわっ…となりましたが、四作目から面白いらしいので頑張ります。相変わらず、一般常識でないことを知らないからと馬鹿にされまくる主人公です。

  • 小学6年のスズ。双子のオリ(美織)ちゃんがスズの名前をかたって応募した青春文学賞に、めでたく当選!でも、その受賞を聞く前に、両親とオリちゃんを乗せた車が事故で、家族全員、死んでしまった。スズは今、叔母さんの家にお世話になって小学校に通っている。しかし、青春文学賞をとってしまったばっかりに、「天才小学生作家」としても活動しなくてはならない。でも、新しい話なんか書けなくて、担当からの電話はガンガン鳴ってくるし、ピンチの日々。
    スズは小説のネタさがしに、中学受験した超セレブな学校に潜入。そこで、サッカーで特待生で入学が決まっている同級生のカイや、本物の金髪にブルーの瞳のプランス(フランス語で王子)の出会う。
    しかも、プランスは正真正銘・スウェーデンの王子だし(!)お母さんを殺してしまって自殺しようとしているし(!!)そのお母さんの死体は行方不明で見ず知らずの人が入り込んできて、お母さんを語っているし(!!!)
    さてはて、スズとカイはこの事件を解決できるのか。ドタバタ・明るく・楽しい・1人称小説。
    若かりし頃に読んだ、藤本ひとみの小説を思い出させるなあ〜

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