- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046060891
作品紹介・あらすじ
2015年に刊行された『人生はあはれなり… 紫式部日記』に、新たな描き下ろし16ページと修正を加えた、最新版。
『源氏物語』の作者であり、2024年大河ドラマの主人公でもある紫式部の日記を、コミカライズ。
さぞ、華やかな日常を送っていたのかと思いきや、実際は将来が不安、人目を気にしすぎてつらい、出る杭は打たれるのでできるだけ目立ちたくないなど、
現代女性でも共感できる、人間関係、仕事、嫉妬などが綴られている。
この絶望だらけの平安ライフを、人気イラストレーター小迎裕美子がコミカライズ。
テストにも役立つ、『紫式部日記』原文付き!
感想・レビュー・書評
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自己肯定感が低い紫式部日記の一部を楽しくマンガにした本です。
夜中に目が覚めてたのでちらっと読むつもりが、面白くて眠れなくなりました。巻末の原文を除くと1時間ぐらいで読めます。
紫式部は夫の死後、源氏物語を書いて評判になり、中宮彰子の女房としてスカウトされます。イヤイヤ働くことにしますが、初出仕の日に総スカンに遭い、5か月間のひきこもり生活に。宮中に戻ってからは漢籍が読める知的さ隠し、周りの目を気にしながら宮中に馴染んでいきます。
彰子の出産時の騒々しい祈祷の様子には笑ってしまいます。カリスマ陰陽師・安倍晴明も祈祷のメンバーの一人。政敵の呪いを恐れる当時の考え方に面白さを感じるものの、出産が命懸けで、人が長生きできない時代の虚しさも感じます。
紫式部自身や源氏物語を解説し、当時の風習や考え方もわかりやすく書かれているので、中・高校生にぴったりです。学校に漫画を持って行ったら先生に怒られますが、これは漫画じゃありませんって、言い切れる…かな?漫画は多いけれど、古典の知識も多いです。 -
紫式部という人を余り知らず、
源氏物語も高校の教科書から得た
知識くらいだった。
イラスト付きの
源氏物語登場人物解説や
清少納言との対比はとてもわかりやすい。
ネガティブシキブ、共感できるよ。
ポジティブナゴン、羨ましいから批判しちゃうよね。 -
紫式部ってこんな人だったのか。5か月引き籠ったとかアホの振りしたとか、自信に溢れた才女のように思っていたので意外でした。賢い人だから余計に生きづらさを感じていたんですね。
清少納言とは境遇も才能も似ているのに対照的な二人。
『新編 枕草子』も読むつもりなので終わったら注釈本を読んでみたいです。 -
枕草子のを読んで、こっちも読みたくなって。まじめで地味でネガティブな紫式部。どうしても清少納言と比べられてしまうけど、必要以上に謙虚じゃないとやっていけない職場環境だったのだなと思った。バカのフリして。人間関係で悩んで、仕事にも5か月行けず引きこもって。人間らしさに満ちている気がする。紫式部、好きだな。お父さんもあんなこと言わず、おおらかに育てたらよかった。千年後に言ってもしょうがないけど。
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初めは清少納言びいきの作者がその後,紫式部の方が好きと言いつつ、漫画化した作品。
私は,やっぱり清少納言が好き!
悪口を言われないように,バカのふりをして云々。
紫式部は清少納言の悪口を作品の中で言っていますが。
屈折した妻女のドロドロ感が蔓延しています。
自分には一生できない自由奔放な生活を代わりに主人公たちにさせて作られたか?源氏物語。
誰に攻撃されても、自分の納得のいくように,引き受けて生きた清少納言がやっぱり好き! -
紫式部日記は仕えていた中宮彰子の2人の皇子出産を記録したもの
小迎祐美子さんが見る紫式部像は平安系絶望女子
めっちゃネガティブでセンシティブ
紫式部ってどんな人ってくらいあまり知らなかったのでちょっと笑っちゃった
確かにめっちゃネガティブ
でも内省できる人だったようで不快な感じはしないですね
むしろ共感です -
2024年NHK大河ドラマの予習
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大河ドラマきっかけに読んだら、道長のイメージ!?と思いつつ、紫式部は今で言う「繊細さん」やんとなった。清少納言との対比もあって、大河ドラマがますます楽しみになった。
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清少納言に引き続き読みましたが、こちらも面白かったです。
このお二人の活躍する時代背景もよく理解できました。
紫式部の心情も理解できるなぁ
「源氏物語」は大和和紀の漫画「あさきゆめみし」でしか知らないのですが、宇治十帖の浮舟が好きです(〃ω〃)
感想...
「源氏物語」は大和和紀の漫画「あさきゆめみし」でしか知らないのですが、宇治十帖の浮舟が好きです(〃ω〃)
感想会では女性の男性批判が激しそうね…^^;