世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた
- KADOKAWA (2021年11月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046053015
作品紹介・あらすじ
●10万部突破のベストセラー『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』の第3弾●内容:ドラッカーやポーターといった古典・著名学者が登場。書籍も『プロフェッショナルマネジャー』『現代の経営』『ザ・ゴール』といった定番書から『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』『OKR』といった最新理論まで網羅●マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)、ラリー・ペイジ(Google創設者)、ベン・ホロイッツなど起業家からビルゲイツなどの名経営者も推薦する書籍を紹介。
感想・レビュー・書評
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◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC11095415詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『感想』
〇筆者が選んだ経営理論の必読書50冊の紹介と個人としての解釈が載せられている。
〇筆者が作成した図表がとても分かりやすい。論文を載せているような本は中身が高度で硬くて、知識不足の状態では頭に入ってこないことも多い。そこをわかりやすく表現してあるので、分かった気になれる。
〇筆者が理論をわかりやすい話に置き換えて説明しているのは、私個人としてはありがたい。確かに元の本を書いた人の考えとはずれているかもしれない。でも本は読んだ人がどう解釈するかで感じ方が変わってくるのもいいところだ。
『フレーズ』
・私たちがビジネスで出会う悩みの多くは、世の本にすでに解決策が書いてある。(p.3)
・マネジャーの仕事(p.35)
1 情報の次元:コミュニケーション・コントロール
2 人間の次元:部下を導く
3 行動の次元:実行する
・ミンツバーグは「サイエンス(分析や理論)・アート(ビジョンや勘)・クラフト(経験や匠の技)という3要素のバランスが大事」と言い続けている。(略)マネジャー自身が3要素をもっていなくても、チームでもてばOK。(p.36)
・マネジャーのアウトプット = 自分の組織のアウトプット + 自分の影響力が及ぶ組織のアウトプット(p.41)
・変革するリーダーになる7つの習慣(p.114)
1 目標を高くもつ
2 常識を疑う
3 基準を高くもつ
4 リスクを恐れず実行し、失敗したらまた立ち向かう
5 厳しく要求し、核心をついた質問をする
6 自問自答する
7 上を目指して学び続ける
・「突飛すぎて、話すのが恥ずかしくなるアイデア」がよいアイデアだ。アイデアをうまく言語化できずに説明が難しい段階は、大きなチャンス。誰も説明できないのは、ライバル不在の証である。(p.169)
・心理的安全性とは、集団の大多数が「ここではなんでも言える。心おきなくリスクがとれる」と感じる雰囲気のことだ。(略)心理的安全性は、組織全体で共有される。(p.215)
・この世の中で、自分の時間だけは私たちの自由に任せられている。そして時間は人生同様、過ぎてしまえば二度と呼び戻せない。自分の不幸を嘆く人の多くは、自らの怠惰や努力不足のしっぺ返しを受けている。世間はすぐれた長所をもち、それを発揮できる人間を見逃さない。しかし、いくら長所があっても、家に閉じこもってチャンスを待つだけではダメだ。(p.312)
・自分の情動を管理し、他人に共感できると、他人の感情に働きかけられる。感情は感情表現が強い人から弱い人に伝染するので、感情表現力が強い人間の情動は多くの人を同調させる。(p.319)
・リーダーとして成長する唯一の方法は「自分は何者か」という枠を広げることだ。(p.325) -
前作2冊読んでないな、と思いつつざっくり流し読み。
経営理論の図書50冊の概要とそれに関連した企業とかのエピソード紹介。
自分自身は直接経営に関わる立場ではないけど、それでも参考になりそうな本が何冊かあったので、そのあたりは読んでみようかなと思った。 -
著者に敬意を表する!これらの本を全部読んで理解して要約するのはかなり大変だろうに…
だけど、正直あんまりおもしろくなかった…
個人的な好みとしてやはり短編集はストーリー性が弱まるので、理解度も納得度も弱まってしまうのかもしれない
とはいえ気になったトピックなどはあるので、元の本を読んでみようと思う -
広く浅く知識が網羅されており、入門として非常に取っ付きやすい。MBAとはなんぞや、何から読んだらいいものか状態だったので、自分の嗜好分野を把握するのにもちょうど良かった。読む本に悩んだら指針として参考にしたい。
各著書の内容を要約したものなので、50冊読んだ結果こうなった!というものではない。本当に50冊分の内容を要約してまとめただけ。 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50269920 -
パラパラと一通り読んでみた。50冊を広く浅く集めているので読み応えとしては物足りない。今まで読んできた本の紹介ページが後に生きてくる、といったような関連性が薄い(それを補うような形で関連性ある話については時々記載されているが)。結局のところバラバラで総じて何が言いたいのか私には汲み取れなかった。正直どこから読んでもいいし、なんなら興味を惹かれた本のページだけ目を通してみるのも良いと思う。図解も多いのでそこを見るだけでも分かりやすい。読むの挫折した本があればこの本を見て概要把握するのもアリ。
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明瞭、簡潔でわかりやすい。ここで紹介された50冊の内、9冊を更に読んで見ようと思った。
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■いい戦略、悪い戦略
・悪い戦略の特徴
1.中身がない。(普段の業務そのものになっている)
2.目標と戦略を取り違えている
3.重大な問題を無視している
4.単なる寄せ集め(やりたいことの箇条書きとか)
・良い戦略には核がある
核とは次の3要素でできている
1.診断(現状分析)
2.基本方針(なにを目指すか)
3.行動(1.2を踏まえてじゃあどうするか)
→この核になる考え方は度々立ち返る必要がある。
またいい戦略はすることよりも、しないことの選択を重視する。
その上、何をするか考える時も、なぜするのかを考えることが大切だ。
■コアコンピタンス経営
・コアコンピタンス(中核となる能力)を見極め、そこに投資し続けるべき。
ソニー:小型化技術
ホンダ:エンジン技術
シャープ:液晶ディスプレイ
例えば、シャープは液晶技術を活かし、小型電卓、液晶テレビなどを開発していたころは売上を伸ばしていたが、コアコンピタンスとなる液晶技術ではなく、コアコンピタンスを用いて開発されて製品である液晶テレビに力を入れるようになり、液晶技術への投資を怠ったため衰退した。
また、コアコンピタンスは他社に追いつかれる可能性もあるため、磨き続ける一方で、新たなコアコンピタンスを育てていく必要がある。
・真の強みは次の4つを満たす
1.価値がある
2.希少性
3.真似が難しい
4.組織的な仕組み
p.83まで読了 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/651253