イラスト図解 社会人として必要なニュースの読み方が5時間でざっと学べる
- KADOKAWA (2020年7月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046048479
作品紹介・あらすじ
ネットやテレビ、新聞などから伝わるニュースや情報。私たちがそこでよく見聞きする言葉・事柄など、
“今さら聞けない”基本的かつ重要なトピックスを中心に、
最近の世の中の情報をより深く知るのに必要なポイントについて、
イラスト図解をふんだんに使いながらわかりやすくまとめられた一冊。
これで、ニュース・情報サイトがもっと面白くなる!
感想・レビュー・書評
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池上さんの本113冊目なので、
さすがの私でも元々知っていると思うことがたくさんあります。
でも繰り返し復習したいので、
これからも読み続けます。
そんな中、コロナの影響は新しいので
三つ紹介します。
「原油価格はどうやって決まる?」
「欧州中央銀行はどんな役割を担っている?」
「FRBは何をしているのか」
まず原油価格。
地球上にある石油の埋蔵量を見ると、
中東地域に半分以上の石油が偏在しています。
しかし実際の原油価格の指標は、ニューヨークとロンドンにおける取引所の二つの原油の先物価格です。
中東はそのアメリカの価格を見ながら、
少し安い価格で売買するしくみになっているのです。
さて中東をはじめ、アフリカ、南米の産油国13か国はOPEC(石油輸出国機構)に加盟、それにロシアなど非加盟の産油国が参加し23か国で構成されているOPECプラス
それが2017年から協調減産を手がけて原油価格を調整していたのですが
今年の3月になって協調減産の拡大をめぐって交渉が決裂。
サウジアラビアが増産姿勢をうちだしたことで、
原油価格は急落しました。
さらにコロナの感染拡大によって原油の需要が減少して原油価格は一段と急落。
OPECプラスは再び協調し、連携して減産に取り組み、
原油価格を支えることになったそうなんです。
協調って、なんかいい感じ。
二つ目の欧州中央銀行。
2015年に経済立て直しの切り札として
量的緩和策の導入を決定。
2018年12月打ち切られたのですが、
アメリカと中国とのあいだで激化した貿易戦争や
イギリスのEU離脱交渉などで
景気減速に歯止めがかからなくたったため、
2019年9月に再開することに。
そしてコロナの感染拡大で大打撃。
感染者が多いイタリア国債などが売られ、
ギリシャの財政問題から始まった
経済危機の再燃を恐れる声も上がりました。
そこで量的緩和を大幅に拡大することが決定しています。
最後に、アメリカの中央銀行にあたるFRBも、
コロナの感染拡大による経済の混乱を抑えるため、
量的緩和策を大幅に拡大することを発表。
「量的緩和策が二回もでてきました。
それ、なんですか?」
いい質問ですねぇ。
ぜひこの本を読んでみてください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主要なニュースの歴史的背景を中心に非常に分かりやすく解説している。
そもそも、なぜその現象が起こったのかやそれは何なのか?といったことが理解できるので、日常のニュースに興味関心や理解が深まる。 -
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TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00612081 -
▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/322142 -
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分かりやすいが、あっさりしているので、もっと詳細に知りたいと感じる。学ぶ足がかりとしては良いと思った。
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○目的
池上氏の別書で政治と経済の大枠を改めて理解したので、次のステップとして今の時事を理解するための基礎を固めたい。
○感想
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かなりのボリュームがあり、読むのが大変ではあったが、その分読み応えがちゃんとある。どのチャプターもニュースに出てくる話題であるため、基本を固める大切さを知った。なぜその出来事が起こったのかといった歴史的背景がしっかりと解説されており、興味を持ちながら読み進めることができた。
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とにかく分かりやすくてスラスラ読める!タイトル通り、社会人として必要な知識が広く浅く学べる感じでした。