- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046027979
作品紹介・あらすじ
イタリアンレストランのオーナー町田純一。経営がうまくいかない彼は、妻と娘にも見限られていた。レストランを売り払うために向かったロスへのフライトで、運よくファーストクラスにアップグレードした彼が席に着くと、隣に居合わせたのは謎の紳士・西園寺だった。町田に興味を持った西園寺は、彼に一夜かぎりの「ドラッカー会計の授業」を始める-。経営(ドラッカー)と会社の数字(会計)をめぐる物語。
感想・レビュー・書評
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# 儲ける仕組みを戦略として組み込む
* 例えば松竹梅の3コースがあるなら、最も選ばれる率が高い竹を、最も利益率が高い商品にする
* メニュー数は多ければいいわけではない。余計な在庫や管理コストを生む。
# 商品の11分類
* 今日の主力商品、明日の主力商品、昨日の主力商品、失敗製品……など
* 明日の主力商品に最もコストをかけるべし → 次の儲けを生み出す商品を作ることを常に考えておく
# 一律的なコストカットは失敗する
* どのコストが利益に関わってるのかを調べて、利益を生み出してないコストを削っていく
* 最も効果的なコストカットの方法は、その活動そのものをやめること
* 備品の質を落とすなどの方法は、モチベーションを下げる割にほとんど効果が出ない
# 製品の価格は消費者が決める
* その製品に価値があると思われたなら、それに見合ったお金を支払ってくれる
* コストから逆算して値段を決めてはいけない
自分は会計や経営とは無知な人間ですが、分かりやすく書かれていました。
これらがどの程度実戦で役立つのか分かりませんが、なるほどと楽しんで読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<会計/ドラッガーについて学びたい人向け>
ドラッガーの考える会計論を漫画で学べる一冊。レストランの経営が上手くいかず、売却のために飛行機に乗った町田。たまたま隣に乗り合わせた紳士から、ドラッガーの考える会計について学ぶことになる――。
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ドラッガーがこんなに会計について語っていたとは知らなかった。よく考えれば、経営=会計、ということなのかもしれない。「会計」というと、簿記や決算書の読み方など、数字から入ることが多いが、この本はもっと大きな視点から会計というものを捉えているので、これまで読んできた本よりもわかりやすかった。
「利益」「コスト」、よく知られている言葉だからこそ、その本当の意味を問い直すべきだということ。