- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046022080
作品紹介・あらすじ
企業モラル低下、経済と政府とカネ、格差拡大、生産性の向上――現代の経済の大問題に対する答えは『国富論』に書いてあった!元国税調査官にして歴史研究家である著者が「経済学の原点」をわかりやすく解説する。今こそ読むべき、「仕事」と「お金」の教科書。
感想・レビュー・書評
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1.以前、国富論を読んだのですが挫折したことがあります。今になってもう一回挑戦してみたくて入門書のこれを読みました。
2.本書はアダムスミスが唱えた「国富論」をわかりやすくした解説書です。国富論とは、国がどのようにして栄えていくのかを理論にしたものであり、最終的には国民が栄えるためには政府はどのような方針を打ち出すべきかを述べた本です。
現代では国富論は大きな誤解をされることが多いです。本書では国富論に対する誤解を解きたいこと、そして「課税負担は富裕層に多くなるのが自然」ということを伝える目的で書かれています。
3.確実に蝕まれている私達国民にとっては知っておかなきゃいけないと思いました。ただお金がないと嘆くだけでは簡単ですし、政府が悪いと批判していては始まりません。
何がどう悪いのかを解明し、自分自身が今を変えていかなくてはいけません。正直なところ、今の政治に日本を変えるちからはありません。だからこそ、私たちが稼いでいかなくてはいけない、声を上げていかなくてはいけないと思います。ただ、声を上げると言っても選挙で投票するだけでは何の意味もありません。
お金の流れを理解して自分が活動することが大切です。本書を通してお金の流れをざっくりですが理解できたこと、理想の流れとはなんなのか、アダムスミスなりの意見が少しでも理解できたことがとてもよい学びでした。あと数回読んで原典に行きたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済学の原点『アダム・スミス』が記した『国富論』の超訳
恥ずかしながら、アダム・スミスは見えざる手の事しか知らなかったのだが、
1776年には、現代にも通じる理論を確立していた事に驚きを隠せない。
本書では国富論の要約、ならびに現代の日本社会にも当てはめて語っており、身近な理論で有る事を実感。 -
国富論が書かれた時代背景などもわかり読みやすかった。国富論は、「生産性をあげて、うまく分配する」という大きく二つのテーマで書かれているという。高い視座をもつ先人の知恵から得られるものはないかと考えて手に取った本。経済の自由化には教育も重要であると痛感した。
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国が豊かになる条件。
技術発展、スムーズな分業「交換」
としたときにいかにスムーズな分業を成り立たせるかが、日本の課題。
一方で賃金を押さえなければ企業は発展できずそのバランスが必要。
この時代に生き抜くにはやはり自らの技術をあげ、社会に必要とされる人財になるしかない。 -
解説書といった類の本は初めてだったが、原典は往々にして手が止まる時間が多くなるため概略を把握するには適当だった。また、本書は当時の社会状況に触れることで理解を容易にしているのに加え、アダムスミスの言葉を現在の日本の状況に引きつけて紹介することで政治問題への関心も呼び起こすことに成功しているように感じる
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現代の日本の状況との比較なども含めて解説されているので頭に入りやすい。
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国富論について解説した本。
とてもわかりやすく、面白かった。
経済について、単純化(書かれた当時は今より単純だった)されたルールの中で、どういう思想で行われるべきか書かれている。
<メモ>
国富論のテーマ
「どうすれば国全体が富むのか」
生産性をどうあげるか
どうすればうまく分配できるか
労働賃金の上昇が人々を勤勉にさせ、人口を増加させる
独占貿易や、輸入規制をせず、自己の利益を追求すれば「神の見えざる手」に導かれ、社会の利益となる
独占でなく、自由に
国の富はどれだけ優秀な国民がいるか
→教育に力をいれるべき
→しかし、競争がないと質の低下
税の4つの原則
「公平」
「明確」
「簡便」
「低コスト」
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大阪→東京の新幹線で読了。
非常に端的に纏まっていてわかりやすかった。 -
大村大次郎さんの本はほぼ読んでいます。
経済についてはあまり詳しくありませんが、
初心者でもわかりやすい文で、よかった