歴史が面白くなる 東大のディープな日本史【近世・近代編】 (中経の文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046015624

作品紹介・あらすじ

~東大入試に出た日本史「近世・近代」の問題で、あなたの知らない史実が見えてくる!~
「東大日本史」の入試問題は、“知っていれば解ける”という類のものではなく、歴史学的視点をもとにしなくては解答までたどり着けない「良問」といわれます。
本書は、そんな東大日本史入試問題を題材に、日本史の「近世」「近代」における出来事や制度の“あまり知られていないトピックス”について、予備校講師の著者ならではの視点で読み解く一冊です。
既刊『歴史が面白くなる 東大のディープな日本史【古代・中世編】』とあわせて読みたい!
◎本書は、小社刊『歴史が面白くなる 東大のディープな日本史』・『同2』・『同3』の内容から「近世」「近代」の章を抜粋して加筆修正・再編集し、改題したものです。

感想・レビュー・書評

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  • 日本人のルーツと言うべき、過去の日本社会が辿った軌跡を、著者の見解を織り交ぜながら、概観している。客観性を重視する姿勢は当然でありながらも、全く感情抜きではなく、我々日本人の祖先が、どんな環境に置かれ、どんな課題を乗り越えようとしていたのか、簡潔に論じている。その意味で、情愛に満ちた、温かい視線を我々の祖先に向けている。しかも、日本思想の学習もやり遂げているため、根源的な部分の理解も示している。ただ、日本に対する興味関心が強いせいか、外国の人々に理解を示すまでには視線に広がりがなく、得てして自国の中での熱狂に身を委ねて、冷静に世界に目配りする度量が欠けていなくもない。とはいえ、日本人としては、自分たちの身に迫る、痛切なテーマを扱っており、興味は尽きない。

  • 2017/7/22
    東大の日本史の問題を扱って、もう一度歴史を復習しつつ今までとは新しい考え方を交えて歴史について再考する機会を与えてくれる一冊。
    東大の歴史の問題は知識だけではなく、それをどのように考えてどのように伝えようとしているかが問われているので日本の歴史の定説とは違った見方や考え方を学ぶことができる。今まで教科書で自分たちが習ってきた日本史ではなく、新しい資料から自分たちがどのように考えたかを問うものが多く、そこには東大の日本史の問題を通して出題者がどのように考えている人を東大が求めているのがよく伝わってくるように思う。それについての解説も交えてあるので非常に読みやすい。また、これを読んでいくだけで近現代史の十分な復習になる。
    歴史の出来事と出来事をつなぐなぜの部分を深くまで考えて明らかにしてくれると同時に、そこから見えてくる今までとは違う考え方も示されているので読んでいて新鮮な部分もあった。古代、中世編も読んでみたいと思うし、何より最後の史料編纂所の方の、歴史を学んで自分たちの生活に生かすのはもちろんだし、出来事と出来事の隙間をつなぐ部分には自分たちの考えを入れることができる〜みたいな部分はさすが教科書を作成する人だなあと思った。

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著者プロフィール

相澤 理
1973年生まれ。東京大学文学部卒業。
シリーズ累計35万部突破のベストセラー『歴史が面白くなる 東大のディープな日本史』(KADOKAWA)著者。
長年にわたり、東進ハイスクール・東進衛星予備校講師としてセンター試験倫理対策講座を担当。現在は、通信教育予備校「早稲田合格塾」のほか、首都圏の高校で受験指導にあたっている。YouTubeチャンネル「ユーテラ」で授業動画を配信中(https://www.youtube.com/channel/UCTRI9gzaa4xp1vBWBJf0VXg)。
著書には、上記のほか『マンガで倫理が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、『センター倫理でびっくりするほどよくわかる はじめての哲学・宗教』(大和書房)などがある。

「2022年 『悩んだら、先人に聞け!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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