- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046013255
作品紹介・あらすじ
ウシやシカはなぜ北を向くのか、デキる男はやっぱり薬指が長い!?……。STAP細胞からノーベル賞まで、文系脳でも楽しめる最新科学エッセー。これを読んだら、もう理科は苦手、理系嫌い、なんて言えなくなる!
感想・レビュー・書評
-
いわゆる文系出身者が書いた科学エッセーという、比較的珍しいジャンルの本。理系にとっては、文系から科学を見るとこう見えるという勉強になるだろう。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
請求記号 404/Mo 86
-
読書録「気になる科学」2
著者 元村有紀子
出版 中継の文庫
p13より引用
“ 私たちは自力でいろんな食物を消化して
いるつもりでいるが、実は腸内に共生してい
る数百種類もの微生物が消化を助けてくれて
いる。体内に飼っている微生物の種類や性質
が、人種や食環境によって違うというのも興
味深い。”
目次より抜粋引用
“食の現在
生命と老いを見つめて
エコなのかエゴなのか
宇宙へ
そして科学はどこへ行く”
科学関連の活動に力を入れる新聞社社員に
よる、とっつきにくく思われがちな科学の話
題を読みやすく紹介する一冊。他社刊行作加
筆新編集文庫版。
食べ物についてから男女の仲についてまで、
気楽なノリの文章で書かれています。
上記の引用は、微生物について書かれた項
での一節。
海藻を消化する細菌が腸内にいてくれるから、
日本人はノリやらわかめを負いシック食べる
ことが出来るとのこと。本当に大切なものは
目には見えない、というのを地で行く話です。
全体的に私には合いませんでした。科学に
ついての話は嫌いではないのですが、何とな
く肌に合わないというのは、どうしようもな
いですね。いつかこの、なんとなく、という
感覚が、科学的に証明されたらより面白いと
思うところです。
ーーーーー -
某新聞社の科学部の記者が書いたコラムを集めたものです。
でも、けっして堅苦しい内容ではなく、中にはこれって科学とあまり関係ないんじゃないの?といったものもあります。その一方〝おぉ、そだったのかぁ。知らなかったぞぉ〟というような興味津々のお話もあって、理系の苦手な自分でも、楽しく読むことができました。
科学もときに道を踏み外すことがあります。人間の倫理観なんて、つくづく危いものですネ。ジャーナリズムの役割、責任の重さというものも、感じさせてくれる一冊でした。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2 -
著者は科学者ではないが、とても知性を感じる文体で、軽く、面白く読めた。
気分転換になった。