世界のたね 真理を探求する科学の物語 (上) (角川文庫)
- KADOKAWA/角川学芸出版 (2016年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044001582
作品紹介・あらすじ
「宇宙ができる前はなにがあったの?」子どもの頃、誰もが抱いたそんな好奇心から、人類の科学の進歩ははじまった。数や原子、引力、電気、ワクチン、
種の起源、DNA、そして宇宙のはじまり……古代ギリシャから現代まで、ものごとの「真理」を探求しつづけた先人たちの発見や発明を物語でたどりながら、
科学の歴史をひもといてゆく。ノルウェーの権威ある「ブラーゲ賞」最優秀作品賞受賞。ロングセラーの名著、待望の文庫化!
(目次)
第1章 好奇心
第2章 おおもととはなにか?
第3章 数の魅力
第4章 世界でいちばん小さなつぶ
第5章 行動した哲学者たち
第6章 発明の父――アルキメデス
第7章 知の宝庫――アレクサンドリアの図書館
第8章 世界の智慧
第10章 聖書と学問
第11章 ふたたび誕生する
第12章 太陽が中心
第13章 ぼくたちの外側にある宇宙
第14章 ぼくたちの内側にある宇宙
第15章 アリストテレスに別れを
第16章 月は落下している――ニュートン
第17章 新しい世界
第18章 琥珀のなぞ
第19章 働く電気
感想・レビュー・書評
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ガリレオ ニュートン
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難しくってややこしい化学の話を端的に伝えてくれる。面白かった。この世界をもっと知りたいと思わせてくれるし、科学の危険性も教えてくれる。いいようにも悪いようにも使える科学。人間の知りたい欲求がここまで世界を解明しているけど、同時に世界を壊してもいる。そんなことを思う。
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世界のたね 真理を探求する科学の物語(上)
世界のたね 真理を探求する科学の物語(下)
この本の初版(ハードカバーだった気がする)は1999年だった……。
えっ……。
そう、ちょっと知識のある人なら、この17年の間にどれだけ科学が変わったか知っているはずだ。
それを文庫本にしてくれたということは、変わったところは直してくれたに違いない??
昔の本はもう手元にないので、読み比べてないけど。
あ~、こういうときにはホント、書庫に住みたい……。
科学の歴史をやさしく時系列で解説してくれていて、素人むけでこれ以上読みやすい本はない、と思うが、それでも、これとこれを知ってないとここは理解できないだろうなぁ、というところがたくさんある。
ちょっと知ってる人がもう少し知るには最適だけど。
それともうひとつ、西洋の本で、中国や中近東の学者に言及している本を私は初めて読んだ。
西洋の本は、なんでも自分が発見したみたいに書いてあるけど、それはあなたがたが見つけた、だけでしょう?
人類としては、じゃないよ?
というものはたくさんある。
アメリカ大陸だって“発見”されたときには、もう人が住んでいたんだからね!
1700年間のヨーロッパの暗黒時代にも、アラビアや中国やインドや日本の学者は考えて発見していたのだから。
というわけでわかるところもわからないところもあるだろうけど、これも、司書は読んどけ本の一冊だ。
そうして前の版を持っていたら学校図書館は棄ててこの文庫本に買い換えてください。
県立クラスなら以前どうだったか書いてある本も必要だが、学校や小さい市町村はもうそこまでいらないのだから。
2017/02/14 更新 -
現代社会は科学の発展の歴史ですが、その歴史は古いが発展の仕方は指数関数的で長い人類の歴史の中で、大きな発展を遂げたのはわずか16世紀位からです。
その人類と科学もしくは科学者との歴史のお話。 -
語りかけてくる様な文章は、とても読みやすい。
人物を取り上げ、その人達がどんな人で何をしてきたかを教えてくれる。
天文の話は特に面白く、それまでの宗教から作られたイデオロギーみたいなものに立ち向かう?科学者たちはかっこよく思えた。
さくっと読めたので、下巻も楽しみ。