オール1の落ちこぼれ、教師になる (角川文庫 み 34-1)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943036

作品紹介・あらすじ

中学卒業時の学力は、漢字は名前しか書けず、数学は九九が2の段まで。英語の単語はBOOKしか知らない落ちこぼれが編み出した「オール1からの勉強法」とは? 全国に衝撃を呼んだ「オール1先生」初の著書。

感想・レビュー・書評

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  • こういう人生もあるのか〜と、最初に抱いた感想。他人事のようだけど、この言葉に深い意味は特になく(笑)本当にその言葉が最初にでてきた。
    まず、アインシュタインの相対性理論との出会いもすごいなって笑
    だからって、読んでて鳥肌を感じたのも、まるっきり他人事と思っている訳ではなく自分と僅かながらにリンクする部分も感じた。
    尊敬します。

    私も今、社会人になって学びたいって気持ちが芽生え通信制の大学に通い始めている。
    世間はコロナで想像してた授業とは少しずれたりもしたが資格取るために、私は私の人生を生きようと思えました。

    著者の宮本さんに先生達が補習に付き合ったり、
    普通なら特別扱いって思う人が出てきてもおかしくはないと思う。でも、きっと、そうしたくなる
    宮本さんの物理を大学で学びたい熱意や、勉強に励む姿勢、生き方、人柄もあったんじゃないかな。
    もちろん、周りの先生方の人柄も含めて。

    この本、自分が中学生の時の読書好きの数学教師が全校集会で紹介していたのを覚えているが、あの頃から、この本のことを知っていたが手に取ろうとはしなかった、何故だろう。昔から伝記漫画などは読んでたが、こういう自伝的な本は中学生の時は、ひねくれてたのか斜めから見てたのか苦手意識があった(笑)
    そして今になって読みたくなった。本は読みたい時に読むのが一番だなあ。
    あーこの本を紹介してくれた先生は、お元気だろうか。と、ふと懐かしい気持ちにもなった。

    なんか自分もまだまだ色々やれるじゃんって思える気持ちになった!

  • 心を揺さぶられた一冊です。

    学ぶこととは何か。学べる環境とは何か。

    ご自身の言葉で語られている印象が強くあり、胸に響く内容でした。

    学ぶことの切実さと、できるようになることやわかることの喜びが、ひしひしと伝わってきました。
    私も、私の場所で、私のできることを重ねていきたいと思いました。

  • 『諦めなければ、この世に不可能な夢などない。』

    中学校3年生の時の私はこの本を手にし、初めてこの本を書いた人に会ってみたいと強く思った作品でした。
    私がこの本を読み感じた事は、諦めなければいつか夢は叶うという事、どんな夢であっても周りがその人が叶うと真剣に信じてあげるという事、そして、どんな人生にでもその人にしか教えられない事があるという事です。宮本さんの場合は、同級生に学力が低いからといじめに遭い、また勉強が出来ないからと先生にも見捨てられ、その結果宮本さんは自分自身を捨ててしまい引きこもりになってしまいましたが宮本さんは、「しかし、この体験が、私の貴重な糧となるはずです。(p178)」、「私と出会うことで何かが変わる人がいるかも知れない。(p179)」という風に考えられておられ、私も宮本さんの考えと同じく、自分の経験でしか教えられない事があるのではないかと思いました。どれだけ落ちこぼれでも、どれだけオール1でもその人の価値は下がる事は無く、逆に言えば、いろんな経験を積んだりしているので多角的な思考を持つ事が出来ているのではないか、と考え、そして、その人にしか教えることのできない学びがたくさんあるという風にも考える事ができました。その人生経験から導き出した答えを後世の社会を支える子どもたちに伝え、その教師人生の中で出会った子ども達の中の一人でもが「先生に出会えて救われた。」そして、「その人の人生に希望や夢を持つ素晴らしさを伝えることができる(p179)」と思ってくれる様な教師になりたいと思いました。
    宮本さんの本を読んで人生なんて人の努力次第でどうにでもなれることを知ったし、人生初頭の弱みなどはいくらでも自分の強みに出来ることをこの本を通して教えて頂きました。だからこそ、私が教師になった時にはこの宮本さんの様に生徒の為に自分の人生をかけられる様な教師になりたいと思うし、また、この本を読んでその様な教師になりたいと思ってくれる人がこれから増え続けて欲しいなと感じました。

  • まさかこの手の本で、こんなにボロボロ泣くとは思わなかった。
    周りの先生方、大人たちの暖かい支援の手に泣いた。
    学ぶことの楽しさ、ワクワクする気持ちをただ追求する姿勢に泣いた。
    ぜひ小〜高校生に読んでもらいたい。同時に、お子さんを持つ親御さん、教員の皆様にも読んでもらいたい。

    私も同じように(小学生の頃だが)アインシュタイン・ロマンに心を打たれ、同じように物理学を志し、研究者へと進んだ。自分が子供の頃に感じた感動、一瞬にして世界の見え方が変わっていく感覚を、このように言葉にしてくれたことに感謝したい。多くの人にこの世界が変わっていく瞬間の感動が伝わって欲しい。あまり共感されることがないのだけど。本当に世界の見え方が変わる様子を体験したら、勉強が大好きになると思うのだけど。

    本よりもドラマやドキュメンタリー向きの内容かなと思う。道徳の教材とか?

  • ブクログ初の読了本。オール1の落ちこぼれが教師になる、題名そのままの本です。
    最近、逆転人生の話をよく耳にします。学年最下位のギャルが慶応大学に合格したり、中卒の人が企業を起こしたり…。誰かがドン底から這い上がってくる話は、ありふれたもののように感じます。言ってしまえば、この本もそんな話の中の一つなのかもしれません。でも逆に考えると、それだけ耳にするということは、それだけ私たちにも可能性があるということなのではないでしょうか。ひょんなことがきっかけで、人の何十倍も努力して、誰もが驚くような結果を出す。やろうと思えば私にだってできるはずです。でもそれは並大抵の努力では出来ないこと。踏ん張って、耐えて、もがいて、走り続けてやっと叶う。
    誰にでもチャンスはある。だけど簡単に出来ない。だからこそ、この本があるんだと思います。
    高校生の今読んで良かった。勉強環境が整っている私は恵まれてる。努力だって好きなだけできる。私は幸せです。

  • 著者の努力はもちろん、それを支える教師陣がスゴイなぁと思いました。

  • 本当に大変な苦労をされた方だとわかります。
    人との出会いの大切さ,素晴らしさは何ものにも代えがたいと思いました。
    彼のような先生が,一人でも多くの生徒に希望を持たせてくれることを願います。

  • 人生は目標を決めてそれに向かって努力することことで輝くのだと感じた

  • 人との出会いはほとんど運が占める割合が大きいとは思う。だが、その出会った人達がどれだけ支えてくれるのか、応援してくれるのか、というのは、本人の並大抵ではない努力、熱意によるのだと思った。本気で頑張っている人の姿は、応援したくなる気持ちにさせますよね。そういう意味では、環境は、与えられたものだけではなく、ある程度自分でも整えて行くことができるものなのだと思った。

  • なんとなく新書っぽく感じました。自分が落ちこぼれだったからこそ、「落ちこぼれ」の気持ちが分かる先生になれるのだと思います。成績がオール1の過去があっても、アインシュタインのビデオというちょっとしたことがきっかけで勉強に目覚めることを思えば、ほんの小さなことでも人生を大きく変えるんだろうな〜と思いました。

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著者プロフィール

私立豊川高校教諭。いじめられ、「落ちこぼれ」から23歳より独学で勉強し、名古屋大学大学院まで進む。著書「オール1の落ちこぼれ、教師になる」はベストセラー。

「2006年 『どうして勉強するの?お母さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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