テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043647118

作品紹介・あらすじ

19世紀の琉球王朝。嵐吹く晩に生まれた真鶴は、厳しい父の命に従い、男として生まれ変わることを決心する。名を孫寧温と改め、13歳の若さで難関の科試を突破。憧れの首里城に上がった寧温は、評定所筆者として次次と王府の財政改革に着手する。しかし、王室に仕える男と女たちの激しい嫉妬と非難が寧温の前に立ちはだかる…。伏魔殿と化した王宮を懸命に生き抜く波瀾万丈の人生が、春の雷のごとく、いま幕を開けた。

感想・レビュー・書評

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  • 遙か南の国から上陸する物語の大旋風、ジェットコースター歴史大河ロマン!

    十九世紀の琉球王朝。嵐吹きすさび、龍踊り狂う晩に生まれた神童、真鶴は、男として生きることを余儀なくされ、名を孫寧温と改め、宦官になって首里城にあがる――前代未聞のジェットコースター大河小説!!

  • わーなんか怒涛のごとく読み終わってしまった。

    この本を借りた図書館の方に、首里城が話題になってたからですか?って聞かれて初めて、

    これ、首里城が舞台なのか。

    と気がついたんだけど、沖縄に行ったことあるけど首里城見てなかった、、、なるほどこんな歴史があったのか!と、歴史を知ると見てみたくなるものだな。と思った。主役の可憐な少女が半沢直樹顔負けの財政改革にバッサバッサと王宮を切って行く姿は見ていて気持ちがいい。

    小公女セーラのごとくいじめ抜かれても負けないそんな姿も読者を夢中にさせてくれます。

    あと3巻あるらしいので、これからこの少女の活躍楽しみすぎます。はい。

  • 沖縄出身の池上永一による琉球歴史小説。
    実はAmazonレビューが悪かったので読むつもりは無かったんだけど…
    おもしろいじゃないか!「蒼穹の昴」を読んでいるので、この時代の琉球王朝は気になる。まぁちょっとライトな感じでテンポが良く読みやすい。比べられないが。
    内容はかなりドラマチック!都合よすぎなトコもある。
    阿片戦争で香港が英国領に・・・とあるので、日本は幕末かな。新撰組とかの前くらいかな。
    沖縄好きな自分には楽しめる一冊だ。
    これ読んで首里城とか行くと感動するだろうなぁ・・・

  • わりとかためな作品を読みたくなって購入
    (でも全然固くなかったかも(笑))
    ベートーベンのソナタテンペストを弾いたことがあったのでタイトルが気になってたのもあり。
    (テンペストってただの嵐という意味なんですね(笑))

    読み始めると面白い!
    薩摩と清の二重支配をうまく潜り抜けていく琉球。
    どこまで忠実かは分からないけど、筆者たちの頭脳に完敗です。

    最後まさかあんなハッピーに終わるとは思わなかったけど、真鶴と寧温には幸せになってほしかったので良かった…かな。

  • 天才的な頭脳を持つ、美しい少女孫寧温は、宦官と偽って、琉球王国の宰相となる。
    天才的な手腕で王宮で地位を確立しては失脚などの大波に飲まれる・・・。琉球王国版、「蒼穹の昴」か・・・と思って読んだらがっかりします。文章とか人物の心情とか流れが荒すぎる!!突っ込みどころ満載なのですが、こまかいことまったく気にしなかったら面白いので、漫画で読みたかったかも。

  • 琉球が舞台。
    知らなかった事が多くて新鮮。

  • 仲間由紀恵が主役で映像化されて、読みたいなと思ってからここまでずっと積んでたけど、やっと読み始めることができた。

    主人公が有能な女子ということで、最初はシャングリラに似てるなと感じたけど、少女、真鶴には最初から困難続き。
    隠れながら異国語を学び、本を読み、逃げた兄の代わりに、宦官として難関の試験を突破し、琉球国の役人となる。
    琉球発の宦官役人として、好奇と、嫉妬の視線にさらされるなか、次々と国の財政改革を断行していく。味方は花形として出世していた兄とよきライバルの朝薫のみ。
    そんなある日、薩摩の武士に一目惚れしてしまう。

    といった一巻で波乱万丈な真鶴の運命。女ということがばれそうになっているし、次は苦難の巻だろうか。

  • 面白い。琉球王国はまだ理解出来ないけど、なんだか泣ける場面がチョイチョイ入っているので、電車で読めないのが残念。

  • 琉球後の読み方が難しく取っつきにくかったが、一巻の終盤が近づくにつれておもしろみが増してきた。

  • ドラマがまだ一話しか放送されていない今の内に…!と、急いで読んだ。紅型の色彩や首里城の艶やかさなど、頭の中で想像する事が出来たので、結果的に良かったかもしれない。

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著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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