- Amazon.co.jp ・本 (770ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043620036
作品紹介・あらすじ
不思議話好きの山岡百介は、処刑されるたびによみがえるという極悪人の噂を聞く。殺しても殺しても死なない魔物を相手に、又市はどんな仕掛けを繰り出すのか……奇想と哀切のあやかし絵巻。
感想・レビュー・書評
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又市たち闇の稼業の者による仕掛け、極悪人へのお仕置き。最後は何か切なかった。
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再読。内容はぼんやりとは覚えていた。前作「巷説百物語」に続く今作であるが、このシリーズはどの話も人の心を揺さ振るのが上手い。特に最後の話である「老人火」はそれでしか幕を引けなかった二人の天狗の遣る瀬無さ、そして又市と百介の最後は感情移入できるものでもないのに思わず感情移入してしまう。きっとここで百介の中のなにかは終わってしまったのだと私は強くそう思っている。
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知識量に圧倒される
百介の心の動きにぎゅっとなった
世の中のどうしようもないことをこういう書き方でおさめようとした発想がすごい
百介の口調が少しばかり現代チックなところもギャップだと思うけど面白いというか逆にリアルっぽいと思う
最後切なかったな -
再読
物語が絡み、つながり、うねる様に大きな仕掛けに関わっていくのが面白い。
ただ、ただ切ない。。。 -
巷説百物語シリーズ第2弾。
最初は一作で終わりのつもりだったのかな。
続、とはうってあるけれど、時系列には語られていない。
収録作品:野鉄砲 狐者異 飛縁魔 船幽霊 死神或は七人みさき 老人火 -
怪異より人のほうがこわい
読むと凹むんだけどせっかく全巻買ったので全部読むつもり -
今作は全編百介の視点で描いていることから、又市一味の各キャラクターの人となりがよく分かり、切なさと恐怖と可笑しさの混じった異様な世界観にのめり込んで行く。
最後の事件の真相が知りたくなるので、このまま続編突入必至。