神秘家列伝 其ノ壱 (角川ソフィア文庫 307 怪BOOKS)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041929087

作品紹介・あらすじ

古今東西、類い希なる異人たちの半生が、巨匠のペンで蘇る。

感想・レビュー・書評

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  •  先生はこの本の中でかういふ企画を興すにあたって、「老けた」的なことを言ってゐるが、ブードゥーの鼻祖マカンダルについてのいろいろでは、ブードゥーの「神話」としてシニカルに捉へてゐたり、けっこうまだまだこのぢぢいは現役。
     その作者の、「幸福観察学」がこの本でも何となく、出てくる。

  • 水木しげる先生が漫画で世界中の著名な神秘家たちを描いてます。
    奇想天外な神秘体験よりも、神秘家そのもののおもしろみが抜群です、先生!
    オモチロイヨ!

  • 参から始まり壱へと至り四で終わるシリーズの旅壱はシルクロードと人類の発祥地を巡って明恵へと至る我が思考の旅とマッチした流れでした。個人的には鈴木大拙も著作したスウェーデンボルグとの出会いがムフフだったが、聖者聖人とは彼ら彼女たちに続くファンによる語らいにより聖者聖人化したんだな。と言う結論に至れただけでも大満足な旅でした。ここでチベタンでキーワードとして上がっていたミラレパに再会。は最高に刺激的〜w

  •  荒俣宏『お化けの愛し方』、平田篤胤を扱った辺りを読み、篤胤は調査・研究を経て、スウェーデンボルグと同じ結論に達したのではないか、と考えた。
     スウェーデンボルグについて復習するべく、本書を引っ張り出す。
     壱巻に選ばれた4人の神秘家。スウェーデンボルグを除けば、ミラレパは「オウム信者のホーリーネームにあったなぁ」程度。明恵は澁澤龍彦のエッセイで親しんでいた。マカンダルに至っては全く知らなんだ。水木先生 妖怪アンテナの受信範囲、畏るべし。

  • スピリチャル系?不思議な人々の話。
    マンガという媒体は頭に入りやすいことを再認識。
    ブードゥ教のマカンダルの話は黒人奴隷の虐待描写が恐ろしかった。
    スウェーデンボルグの著作は一度読んでみたい。
    明恵上人は幼いころから早く死にたいと思っていたらしい。
    昨日、堀江貴文氏の「ゼロ」を読んだばかりで、死にたくない人の話の後にそういう人の話を読んだのが不思議。
    どうしてこうも人間って違うんだろうね。

  • 普通の列伝にはない人選に水木先生の特徴がある。

  • 本編内容よりも(と言っては失礼な話だが)、巻末に書かれた水木先生の「神秘家列伝について」の文章がおもしろい。それ以上にその後の荒俣宏氏の寄稿が水木先生への愛に満ちあふれていて(少し怖い位だけれど)おかしい。

  • 水木しげるの神秘家列伝。
    書斎で歴史資料を読みながらマンガのなかで生きる神秘化と対話していく。
    姉妹編の平賀源内やヒトラーの『東西奇ッ怪紳士』、南方熊楠の『猫楠』も注目。

    以下目録とウィキペディアのリンク(各神秘家の紹介)
    1巻 スウェーデンボルグ、ミラレパ、マカンダル、明恵
    2巻 安倍晴明、長南年恵、コナン・ドイル、宮武外骨
    3巻 出口王仁三郎、役小角、井上円了、平田篤胤
    4巻 仙台四郎、天狗小僧寅吉、駿府の安鶴、柳田国男、泉鏡花

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%A7%98%E5%AE%B6%E5%88%97%E4%BC%9D

  • スウェーデンボルグ、ミラレパ、マカンダル、明恵について収録。解説荒俣宏。

  • 水木先生好きなんですよ。日本では、ゲゲゲの女房で大ブームだったみたいだけどさ。背景をカリカリ、ガリガリと書き込んで(まあアシスタントが書き込んでるんだろうけどさ)、パンフォーカスで全部にピントが合ってるような画風が好きなんだなぁ。お話も自分の興味のある事や、体験などから書いていて、変な意図ー自分をよりよく見せたいとか賢くみせたいとかのエゴなどからくる意図ーが感じられない所も好きだ。

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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