領怪神犯2 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 227
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041137994

作品紹介・あらすじ

この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象がある。
善悪では測れず、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれている。

この人智を超えた危険な現象を人知れず調査し、対処にあたる「領怪神犯特別調査課」は、役所内に秘かに存在していた。
その全貌を誰も知らない、謎めいた組織――。
同課の片岸と部下の宮木は、各地の現象を追う中で領怪神犯のある真実と、組織が隠し持つ、世界の秘密の一端に触れた。

+ + +

それから時は遡り、20年前。
霊感商法的な詐欺を働いていた青年、烏有定人(うゆう・さだひと)は警察に捕まるが、
連れて来られた先で始まったのは普通の取り調べではなかった。

そこにいたのは、元殺人課の刑事・切間(きるま)と、民俗学の准教授・凌子(りょうこ)。
烏有は「視える」力を持つために目を付けられ、警察の管轄内にある「領怪神犯対策本部」で
2人と共に、日本各地の村々で起こる異常な現象に立ち向かうことになるが……。

「対策本部」が「調査課」に至るまでに、一体何があったのか?
最終章の驚愕、再び。そして胸を刺す衝撃のラストが待ち受ける。

SNSなどでも話題沸騰!ホラーエンタメの大注目作、待望の続編登場!

感想・レビュー・書評

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  • なんの神が1巻の最終話状態の現状を作り出したのかわかってさらに続きが読みたくなった。烏有と切間が再び会えるかどうかドキドキする。昭和104年ってでももう少しやんとか思ってしまう。あれ、104年でしたよね?設定がめっちゃ面白すぎますわ。アニメ化希望!件の神のはなしも読みたい!

  • なるほど、過去にそんなことが……。
    雰囲気の怖さそのままに、よりSF的な設定の深みが出てきた2巻目。
    この巻踏まえてもう一度1巻を振り返りたいけど、それはきっと完結後にやったほうがいいんだろうな。

    まだ1巻と2巻で辻褄合ってなさげなところがあるのが残ってる、ような……?

  • 切間…

  • それ(前巻)より時は遡り、20年前。
    霊感商法詐欺を働いていた青年、烏有定人(うゆう・さだひと)は警察に捕まるが、連れて来られた先で始まったのは普通の取り調べではなかった。

    そこにいたのは、元殺人課の刑事・切間(きるま)と、民俗学の准教授・凌子(りょうこ)。
    烏有は「見える」力を持つために目を付けられ、警察の管轄内にある「領怪神犯対策本部」で2人と共に、日本各地の村々で起こる異常な現象に立ち向かうことになるが……。

    「対策本部」が「特別調査課」に至るまでに、一体何があったのか?
    最終章の驚愕、再び。そして胸を刺す衝撃のラストが待ち受ける。

    蓋を押す神。人のために悪いものを押さえつけているかのように見えて、悪いものを出そうとしている神。
    火中の神は、悪いものを焼き尽くしてくれる神。ただ、その悪いもの、には、悪いものの存在を知るものも含まれるという善悪を超えた基準が存在していた。
    すずなりの神では、美談で語り継がれるも本当の話は無理矢理の生贄を要求していた悪神。
    くわすの神は、村にまずくなって手に負えない時に降りてきて、繭に包んで全部持ち去ってくれる蚕のような神。それが、人であろうと違う神であろうと行ってくれる。触らぬ神に祟りなし、ではあるが、触らなくても何かする神というのが引っかかる発言だった。
    最後の章で、「少しを犠牲に多くを救えるならそうすべきよ。私たちは危険な神を鎮め、人間を守るために、神秘を侵している。それなら、私たちが神の代わりをしなきゃ」と言っていたが、これは、畏怖することない傲慢な考え方だろう。だからこそ、最終的に神によって居なくなったもの。にされてしまったのだろう。

    前作の過去編であり、物語の設定や登場人物、組織や地名に意味を持たせておりよかった。

  • 星4か5で悩んだけど
    前作読んだ人は今作も読まなきゃ!!って事で★5。
    霊感商法詐欺で捕まった烏有定人。
    取調室にいたのは元殺人課の刑事・切間と、
    民俗学の准教授・凌子で
    "見える"力を持つ烏有は
    「領怪神犯対策本部」で2人と共に
    日本各地の村々で起こる
    異常な現象に立ち向かうことになる……が?

    日本各地で起こる神様が起こす怪奇現象調査する
    領怪神犯特別調査課ができる20年前の話。
    「対策本部」が「特別調査課」に至る過程に
    何があったのか…?

    あぁ、そういう事なのか?なるほど…と。
    でも切ない・゚・(ノД`)・゚・。

  • ページをめくる手が止まらず、一気読み不可避でした…!!本当に読んでよかったです。
    1巻から時間が巻き戻る構成も素晴らしいと感じました。過去にこんなことがあったのか…と切ない気持ちです。
    最後は涙なしには読めませんでした。お前…!!
    特別調査課は今後どうなるのでしょうか。続刊を!!お願いします!!!

  • 二冊目。
    続きが気になる。
    なんか切なさがある世界観。

  • 1巻を読んだ時は、「怪異が解決しない……」とひっかかりを覚えたり、「報告書かよ」といまいち釈然としない気持ちがあったんだけど、2巻を読むとなるほどそういうことかとなって1巻をまた読み返していた。
    それぞれの怪異と対処法や組織なんかはSCPっぽいけど、そういうのが好きならはまる気がする。私は大好き。
    面白かった。次巻も楽しみ。

  • 昭和64年。ん?前巻では昭和90年だったよね?と思ってたのでもしや…と思ったら、1巻の前日譚、過去の話でした。
    前身の領怪神犯対策本部は神を利用するのを目的としていて、それを変えるために切間が新たな創設したのね。
    なぜ神を捜査するのか、捜査だけするのかがようやくわかりました。
    なぜ若い見た目のままなのかも。
    詐欺師烏有が切間を名乗るようになった過程が切ない。
    前巻に時系列があったので読み返したいと思います。おすすめの一冊です。

  • 最後、宮木礼さんが烏有という人に道を教えてもらったって所で涙が出た。止まらない。
    まだ大丈夫だと喜んでいいだろうか。

    冷泉さんと宮木礼さんは昭和の次を知っている。
    どう知ったのか。
    色々分かって気になる事が増えた。

    烏有家はないものとされた。けれど烏有は残っていた。
    件を信じた烏有が残ってたから件は動いたのか。

    神様全てが無慈悲、無関心、残酷な訳では無い。

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著者プロフィール

web小説サイトを中心に活動し、2022年、「領怪神犯」で第7回カクヨムweb小説コンテスト〈ホラー部門〉大賞を受賞し、同書籍にてデビュー。同年、「龍久国継承戦:九人の皇子と九柱の大魔」で「戦うイケメン」中編コンテストを受賞し、23年に『はぐれ皇子と破国の炎魔 ~龍久国継承戦』と改題して刊行。

「2023年 『領怪神犯2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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