- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041135952
作品紹介・あらすじ
東京下町にひっそり建つ妖奇庵。
そこは妖人茶道家・洗足伊織の茶室だ。
《管狐》の夷、《小豆とぎ》のマメとともに、穏やかな日々を過ごす伊織のもとへ、
久しぶりに刑事の脇坂がやってきた。
もと水泳選手であり、トラブルを抱えた妖人《河童》を連れて……。
ほか、青目と二人きりで密やかに過ごした時間を、
伊織視点、青目視点それぞれで綴られた物語も収録。
中村明日美子のコミックも収録した、真の完結巻!
*妖奇庵夜話の「き」は王扁に奇です。
感想・レビュー・書評
-
あ〜ついに終わってしまった(/ _ ; )
父親「鵺」が射殺され、弟の「鬼」青目と行方不明になった後に義眼で戻ってきた伊織。
前作ラストシーンから2年越しの真の完結!!
発売予告にファンは狂喜乱舞し、ラストシーンで書かれていなかった青目と過ごした日々が書き下ろされました‼︎
「千波万波」最高だった〜♪
そして中村明日美子先生の書き下ろし漫画がもう最高に素敵&エロティック笑
初回特典ペーパー明日美子先生の漫画も完全収録されて嬉しい‹‹\(´ω` )/››
最高の余韻と悲しみで胸がいっぱいです(u_u)
また最初から読もう…
詳細をみるコメント2件をすべて表示-
土瓶さんこの表紙を見ると小豆洗いのおはぎが食べたくなります。この表紙を見ると小豆洗いのおはぎが食べたくなります。2023/07/21
-
みんみんさんマメちゃんのぜんざいが食べたい‹‹\(´ω` )/››マメちゃんのぜんざいが食べたい‹‹\(´ω` )/››2023/07/21
-
-
あー本当に終わってしまった。
この独特な世界観が好きなんだよなぁ。
洗足の厳しさの中の優しさも、話し方もマメも脇坂も夷さんもみんな大好きだなぁと思える大好きなシリーズ。 -
まさか9巻のあとの話が読めるとはおもっていなかったので、本書が出たときには本当に驚きました…
本書は「妖奇庵夜話」シリーズ10作目にあたり、9巻の続きの物語と、3作目以降の初版特典であったコミックペーパーが収録されています。
そして今回、普通の文庫よりも上質の紙?な気がします…硬さがあって、白くてツルツルです…
この中のお話は、確かに9巻の続きなのだけれど、本編としては9巻で終わりだったのだなあ…と強くおもいました。
まるで、長いエピローグを読んでいるような…そんな気持ちになりました。
でもそれがダメということではなく、9巻の衝撃が大きすぎたため、この10巻でゆっくりとそのことを“昇華”しつつ前を向くためには、必要な巻だったとおもいます。
また、1巻の冒頭で出てきた妖人の情報(本編ではあまりいかされてなかった)が、まさか最終巻の短編「河童」につながるとは…!!
えっ、榎田ユウリ先生、ここまで考えてあの情報を1巻で書いていたのか…??
真相は定かではありませんが、もしそうだとしたら榎田先生、構成がすごすぎます…
て本巻は、短編2本挟む形で描き下ろしショート、中編1本巻、最後にペーパーコミックが最後に収録されています。
ペーパーコミックの内容は、もう戻れない過去のお話。
過去の、日常の、たわいないお話。
だからこそ、なのでしょうか…
何回も読み返してしまいました。
榎田ユウリ先生、そしてイラスト・ペーパーコミックを担当された中村明日美子先生、10巻を出していただき、本当にありがとうございました。 -
終わってしまった。ずっと読んでいたかった。
でも先生がいうように彼らは東京のどこかにいるのかも。
脇坂さんと先生の朝の散歩は、読みながら脇坂さんと同じ様に泣きそうになり、堪らえようと喉がしめつけられるようになり、でも結局涙してしまった。
忙しいって、つい言ってしまいがちだけど、気にかけてくれる人に不用意に言わないように気をつけよう。
先生の義眼が青かったのは、青目の色々な想いがあるんだろうな。 -
久々の雰囲気。良かったです。
全然中身とは関係ないのですが、本の紙がめちゃめちゃいい紙でビックリです(笑)今ってこんな素材なのですか??
先生と脇坂君の散歩のシーンが特に良かった。自分に置き換えて心に留めておこうと思いました。 -
前作「ラストシーン」後の伊織と青目、2人だけの日々がそれぞれの視点で描かれる。
青目のしたことは許せることではないが憎み切れない、伊織を手に入れたと思っていたが、想像していたものと違ったという思い、二人の思いが波となっていく。
「河童」でも海岸に佇む伊織の姿が描かれている。波の彼方に青目を思っていたのだろうか。
中村明日子さんの漫画が半分以上を占めているのは微妙。小説としての読後感に浸りたかった。