ドミノin上海 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.74
  • (64)
  • (88)
  • (109)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 1705
感想 : 86
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041133200

作品紹介・あらすじ

上海のホテル「青龍飯店」で、25人(と3匹)の思惑が重なり合う――。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。恩田陸の真骨頂、圧巻のエンタテインメント!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 恩田さんの作品に似つかない印象を持ちました。
    イメージがかなり変わっていて、ここまでの
    エンタメ色強めの作品を描けるんだとあらためて
    実感しました。前作の「ドミノ」は読んでないの
    ですが、順番に読まなくても大丈夫だと個人的にには思いました。ドミノのように場面が次々と崩れていき、新たな展開が生まれる。
    あまり言うとネタバレになるので、一言だけ言いたいです。

    「ダリオ可愛い。」

  • 三谷幸喜の映画を見てるような楽しさ。登場人物がめちゃくちゃ多いが、プロットがシンプルなので分かりやすく読めました。小説でこの構造を成立させているのはスゴい。厳厳と優子さんが愛すべきキャラ。

  • 25人と3匹。
    それぞれの使命と欲望が上海でどんどん絡み合い、だんだん近づいていく様に続きが気になって最後まで手が止まらない。まさにエンターテイメント!
    どうやったらこんなに楽しい展開とオチを思いつくんだろう。

    すべての偶然は必然だ。
    まさにドミノ。楽しい。

  • 前作より人数多いし読み解くのや予想するの楽しかった。
    また前作は必ず読んでからこちらを読む事必須。
    あとがきにも書いてあったけど著者さんがこの作品を創り上げたのに時間がかかった事を読者なら絶対理解できる。
    次のドミノも楽しみに待ちます。

    昔、1人で上海に旅行に行ったことを思い出しました。

  • わちゃわちゃ感いっぱい。
    プロローグが第1章、ではなく、第-5章から始まっていました。
    その最初の最初でダリオがいきなり・・・・で、ビックリした。でもその後も全編にわたって活躍していましたが(笑)。

    「玉」もしくは「蝙蝠」と呼ばれるお宝の争奪戦
    上海警察vs寿司喰寧のデリバリー
    キョンシーとゾンビの半々メイクさせられた蘆蒼星
    厳厳の脱走劇(ぬいぐるみのところ面白かった)
    見えるようになりたくなかったけど、見えるように覚醒してしまった小角正
    風水・神道・修験道のバトルと共闘
    パンダvs柔道黒帯
    燦燦の追走劇
    優子をカッコ良く救出したえり子とモンスターバイク
    厳厳のその後(とても気になる)
    「玉」のその後(マギーは大丈夫かなぁ?)

    とか見どころ・読みどころがいっぱいでした。他にもまだなにかあったはずです。それくらい盛りだくさんでした。マギーにはもっと活躍して欲しかったなぁ。

    個人的には、ダリオと燦燦、厳厳が好きです。
    蘆蒼星もよかった。半々メイクをされて不本意だったんだろうけど。蒼星本人は興味がなかった「セレブ」になっちゃったねぇ(笑)。
    最後のセリフをマギーに言ってモンスターバイクで颯爽と走り抜けたえり子、カッコよかったなぁ。

    青龍飯店に全員が集まって、そこから映画の撮影現場に移動するエンディングはスリリングで面白かった。

    前作「ドミノ」を読んでいた方がより楽しめると思います。登場人物が多く、苦戦しましたが、面白かったです。

  • 面白かった!!

    最初は登場人物が多くて諦めようかと思ったが、巻頭に人物紹介が付いていたため、あまり惑うことなく読み進められた。

    複雑に絡まりあっていた様々なピースが集まっていく終盤は、まさにドミノ!という感じだった。本だからこそ味わえる怒涛の展開に読む手が止まらなかった

  • 前作があることを知らずに読み始めた一冊
    舞台は中国の上海。映画監督のペットを誤って料理したことから始まり、パンダの脱走などドタバタ劇が青龍飯店という高級ホテルを舞台に繰り広げられる。パンダや警察官、怪しげな美術商、霊能力者、日本のOL3人組などキーとなる登場人物が多く、話にまとまりがないなと思っていたら、最終的にはひとつの舞台である青龍飯店に皆が集まり、関係ない様々な具材がひとつの味として調和していく。
    パンダの厳厳の展開が、やはり一番気になります。

  • 前作よりも設定が複雑で世界観に入り込むのに時間がかかってしまったのと、ラストが東京編のほうがゾクゾクして好みだったかなー。それでもスピード感、てんやわんや感、めっちゃおもしろかった。こんな小説は読んだことがない。

  • 前作の『ドミノ』は東京駅を舞台に
    繰り広げられるパニックコメディでした。
    今作はタイトルにもある通り、
    上海で繰り広げられます。

    前作の登場人物も活躍しますし、
    今作からの魅力的な登場人物もいます。
    25人+3匹という奇っ怪な登場人物。

    ドミノのピースになる
    各登場人物の説明から入り、
    ドミノが組み立てられていく。
    そしてそのドミノがバタバタ倒れていき、
    最終的に集合する様は圧巻でした。

    前作よりもパワーアップした
    ドミノの倒れ具合です。

    やっぱり恩田陸さんは面白い。
    最高のパニックコメディ作品。
    読んでいて元気が出ました。

  • ついに文庫化!発売当日に買いに行った。前作を読んだのが10年以上前なので、忘れている人物もいたが、銀行員3人組はしっかり覚えていた。前作読んでなくとも楽しめるけど、読んでない人は読んでほしい。より楽しめる。
    これだけの登場人物が居るのに、読み進めて行っても話が混乱しないことに驚き。本当にドミノの様に話が進んでゆく。
    恩田陸の小説はうすら暗い雰囲気のものも多いけど、ドミノは超エンターテイメント作品。とにかく楽しい。ちょっと元気のない人、しっかり時間を取って本を読めない人に是非読んでほしい

全86件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
夕木 春央
小川 哲
米澤 穂信
凪良 ゆう
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×