- Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041133200
作品紹介・あらすじ
上海のホテル「青龍飯店」で、25人(と3匹)の思惑が重なり合う――。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。恩田陸の真骨頂、圧巻のエンタテインメント!
感想・レビュー・書評
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恩田さんの作品に似つかない印象を持ちました。
イメージがかなり変わっていて、ここまでの
エンタメ色強めの作品を描けるんだとあらためて
実感しました。前作の「ドミノ」は読んでないの
ですが、順番に読まなくても大丈夫だと個人的にには思いました。ドミノのように場面が次々と崩れていき、新たな展開が生まれる。
あまり言うとネタバレになるので、一言だけ言いたいです。
「ダリオ可愛い。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三谷幸喜の映画を見てるような楽しさ。登場人物がめちゃくちゃ多いが、プロットがシンプルなので分かりやすく読めました。小説でこの構造を成立させているのはスゴい。厳厳と優子さんが愛すべきキャラ。
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25人と3匹。
それぞれの使命と欲望が上海でどんどん絡み合い、だんだん近づいていく様に続きが気になって最後まで手が止まらない。まさにエンターテイメント!
どうやったらこんなに楽しい展開とオチを思いつくんだろう。
すべての偶然は必然だ。
まさにドミノ。楽しい。 -
前作より人数多いし読み解くのや予想するの楽しかった。
また前作は必ず読んでからこちらを読む事必須。
あとがきにも書いてあったけど著者さんがこの作品を創り上げたのに時間がかかった事を読者なら絶対理解できる。
次のドミノも楽しみに待ちます。
昔、1人で上海に旅行に行ったことを思い出しました。
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面白かった!!
最初は登場人物が多くて諦めようかと思ったが、巻頭に人物紹介が付いていたため、あまり惑うことなく読み進められた。
複雑に絡まりあっていた様々なピースが集まっていく終盤は、まさにドミノ!という感じだった。本だからこそ味わえる怒涛の展開に読む手が止まらなかった -
前作があることを知らずに読み始めた一冊
舞台は中国の上海。映画監督のペットを誤って料理したことから始まり、パンダの脱走などドタバタ劇が青龍飯店という高級ホテルを舞台に繰り広げられる。パンダや警察官、怪しげな美術商、霊能力者、日本のOL3人組などキーとなる登場人物が多く、話にまとまりがないなと思っていたら、最終的にはひとつの舞台である青龍飯店に皆が集まり、関係ない様々な具材がひとつの味として調和していく。
パンダの厳厳の展開が、やはり一番気になります。 -
前作よりも設定が複雑で世界観に入り込むのに時間がかかってしまったのと、ラストが東京編のほうがゾクゾクして好みだったかなー。それでもスピード感、てんやわんや感、めっちゃおもしろかった。こんな小説は読んだことがない。
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前作の『ドミノ』は東京駅を舞台に
繰り広げられるパニックコメディでした。
今作はタイトルにもある通り、
上海で繰り広げられます。
前作の登場人物も活躍しますし、
今作からの魅力的な登場人物もいます。
25人+3匹という奇っ怪な登場人物。
ドミノのピースになる
各登場人物の説明から入り、
ドミノが組み立てられていく。
そしてそのドミノがバタバタ倒れていき、
最終的に集合する様は圧巻でした。
前作よりもパワーアップした
ドミノの倒れ具合です。
やっぱり恩田陸さんは面白い。
最高のパニックコメディ作品。
読んでいて元気が出ました。 -
ついに文庫化!発売当日に買いに行った。前作を読んだのが10年以上前なので、忘れている人物もいたが、銀行員3人組はしっかり覚えていた。前作読んでなくとも楽しめるけど、読んでない人は読んでほしい。より楽しめる。
これだけの登場人物が居るのに、読み進めて行っても話が混乱しないことに驚き。本当にドミノの様に話が進んでゆく。
恩田陸の小説はうすら暗い雰囲気のものも多いけど、ドミノは超エンターテイメント作品。とにかく楽しい。ちょっと元気のない人、しっかり時間を取って本を読めない人に是非読んでほしい