- Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041131091
作品紹介・あらすじ
【第56回吉川英治文学賞受賞作】
『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞――本作でシリーズ三冠!
「遠野は化け物が集まんだ。咄だって、なんぼでも来る」
盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。
郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。
ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。
菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。
祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は――。
ハナシは、やがて物語になる。どんどはれ。
〈巷説百物語〉シリーズの集大成!
感想・レビュー・書評
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シリーズ(文庫化済み)最新巻♫
「続〜」「西〜」「前〜」「後〜」で完結だと思っていただけに、1〜2年前に本作の存在を知った時には小躍りしたい位に喜んで、首を長くして文庫化を待ったものだった♫
さて、舞台は遠野。
京極ファン皆の大好きなあの男ではないものの、彼と同じ匂いのする男達の仕掛けの数々は皆、胸のすく解決をもたらしてくれ、最後まで楽しく読み進められた。
そして最終編。例の北林藩も絡んだ大掛かりな仕掛けの始末には あの男 も関わってきていて・・・
いいねえ、とてもいい。
★4つ、9ポイント。
2023.06.03.新
次作も連載中だとのこと。楽しみ♫
ただし「了〜」というのが寂しいかな。
世界観を読み切ってしまうのが寂しくて読まずにいた
「西〜」も、そろそろ流石に読もうかな。 -
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はじめまして。
「読む前から読み終わってしまうのが惜しくて」
↑
に、激しく同意します。自分もこの本、買ってから読み始めるまでに1ヶ月弱か...はじめまして。
「読む前から読み終わってしまうのが惜しくて」
↑
に、激しく同意します。自分もこの本、買ってから読み始めるまでに1ヶ月弱かえちゃいました。
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シリーズ全巻読了が寂しすぎて、「西〜」はまだ読めずにいます(苦笑)2023/06/03 -
コメントお返事感謝です。
林蔵の活躍ですか。近いうちに「西〜」
も読みますっ。
では、「了〜」を楽しみに待ちましょう♫コメントお返事感謝です。
林蔵の活躍ですか。近いうちに「西〜」
も読みますっ。
では、「了〜」を楽しみに待ちましょう♫2023/06/03
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1話ごと完結なので、読んでいる間は何となく毎回スッキリしながら読むけど、残り僅かになるに連れて寂しくなってくる。いつの間にか自分も仲間のような気持ちになっていて、みんなと離れてしまうのが寂しい。そんな気持ち。
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久しぶりに、重かった……。
これこそ電子書籍にすればいいのにと思いますが、やっぱり読了後、本棚に置いたときの、達成感と満足感には変えられないと思わされてしまいます。
面白かったです!謎に包まれた化け物の正体が、あっさりばらされるところは滑稽だし、荒唐無稽な話のはずなのに、史実に結びついていくというのも凄いし、本当の話かもと可能性を残すのがニクイです(笑)。 -
遠野で巷に流れる噂話を集めることを命じられた宇夫方祥五郎。その中から、藩の存亡に関わる出来事が露見する。
遠野に昔譚があり、噂咄から噺(物語)へ、そして真偽を見定める話に。そして、宇夫方が筆頭家老に語る譚に。「はなし」がつながり、遠野に新たな譚ができる。
「はなし」に引き込まれる。 -
とても考えられている構成だと思った。
人々は説明のつかない諸々をまとめて妖怪の仕業とし、噺(はなし)を創り上げてきた。
奇怪な出来事が起きる咄から始まる。
それを解決する話を出し、噺が出来たであろうストーリーを作る。
おもしろかった。 -
いやはや
京極作品は長い
その分読み終わったときの達成感はハンパない
このシリーズで又一に会えて嬉しかった
やっぱり仕掛けの核は又一が一番ですね
遠野の次もあるのかな?
私も完結だと思っていたので、新作はノーマークでした。
本作を書店で発見した時
体が爆発しそうなくらい衝撃が走って、店内で叫びそ...
私も完結だと思っていたので、新作はノーマークでした。
本作を書店で発見した時
体が爆発しそうなくらい衝撃が走って、店内で叫びそうになり、
一人で顔真っ赤にして興奮してしまいました。不審者です(笑
次作は本当に完結っぽいので寂しくなりますが
楽しみです。
西〜も含めて、次作が発売されるまで
初めからゆっくり再読しようと思います。
西は林蔵さんがとってもカッコいいですよ!!