櫻子さんの足下には死体が埋まっている Side Case Summer (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 257
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041125601

作品紹介・あらすじ

札幌で起きた「まだらの紐殺人事件」。マムシを凶器とし、14歳の少女が祖父を殺したというその事件に「えぞ新聞」記者の八鍬守は興味を持つ。毒蛇は凶器になりうるのか?そして櫻子に連絡を取ることに……

感想・レビュー・書評

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  • 番外編読めるとは僥倖。
    櫻子も正太郎も遠くにいるままで、表紙になってる3人(八鍬さん、鴻上百合子ちゃん、磯崎先生―には薔子さん付き)がそれぞれ活躍する3話+櫻子と正太郎も集まった7ページエピローグです。櫻子はメール等でオンライン指導登場。
    ホームズやアントワネットのネタが仕込まれてなかなか楽しく読めました。
    ホームズのまだらの紐はヘビのこと知ってたら有り得ない話だと突っ込みどころ満載のトリックなんだけど(でも、好きな話)、ホームズリスペクトしながら穴だらけポイントつつきながらの、上手いマムシネタでした。ヘビの動きや飼い方など、少なくとも私の視点からは完璧。最近は血清治療じゃないんだ、へー、知らなかったとか、新しい知見も。あ、でも北海道は室内の温度一定でも、元々の温度低い所で爬虫類飼うと、低温で飽和水蒸気量少ない気体の温度を上げるから湿度管理が難しいんだよね。お風呂場みたいな環境が良いんだけど…。アオダイショウの幼体がマムシ擬態とか小ネタも拍手。ま、話とは関係ないです。

  • 正確に書くと星3.9。
    謎解きの内容が、というより、キャラクターなどの話自体が面白かった。

  • 普段あまり考えていることが分からないような登場人物の事や変わっていく関係性を楽しみつつ、テンポの良く読めた。

  • 櫻子さんも正太郎も脇役のside case summer

    百合子のFile.2がすきでした。

    推理は蛇が一番興味深かった。

  • 本編に流れていたどうしようもない不穏な空気がなくて、とても穏やかに楽しめた。

  • 読んだら、もう一度櫻子が欲しくなります。

  • 櫻子さんシリーズは豆知識とか雑学が多くて勉強になりますが、今回も勉強になることが多かった!
    元から櫻子さんシリーズ知ってる人やまだらの紐原作を読んだことある人はより楽しめると思います。個人的にキャラクター達のその後を知ることが出来たのがめちゃくちゃ嬉しい....。櫻子さん好きにはぜひ読んでもらいたいです!

  • 分類:913.6-オ-18

  • 最終話を読み終えていたので、この Side Case Summer の刊行にまったく気がつかなかった〜
    油断してた(笑)

    図書館から借りて読んでいたので全巻1度しか読んでないし、ホントにひさしぶりの再会。懐かしい。
    皆さんお元気そう!
    相変わらず櫻子さんの存在感はその場にいなくても圧倒される。
    正太郎くんは大人になった。ちょっと雰囲気変わったかも。

    百合子ちゃん、重いな〜。グルグルしてるし。表紙の表情も暗いよ…

    ところで。
    いーちゃん…じゃなくてゆーかちゃん、って誰だっけ(´ε`;)ウーン…忘れてるよ!!

    また1巻目から読み返そうかな…

  • 表示がないが、文庫書き下ろしか。
    櫻子さんと正太郎がほとんど出てこない、脇役によるスピンオフ3短編。

    「アクリシオスとまだらの紐」は、えぞ新聞の記者八鍬による”まむし”を使った祖父殺害事件の真相解明で、母親の恋人から逃れようとした娘が、祖父は事故死に遭遇したものだった。

    「石油王と本物のシードケーキ」は事件ではなく、鴻上百合子が正太郎の永山のおばあちゃんに会ったことがきっかけで、亡くなった当麻の祖母が百合子の結婚の時のために絵の額に入れておいた手紙を発見する。そして東京にいる正太郎とデートの約束をする。

    「ラ・ヴォワザン夫人殺人事件」は薔子さんが引き継いだ別荘竜胆庵の庭の手入れを磯崎先生に任せる。二人は近所に媚薬をうたったハーブを売るサロンがあることを知って出かけ、知り合いになるが、オーナーが死んで殺人事件かと疑われるが、あっさり真相にたどり着く。

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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