声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術
- KADOKAWA (2023年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041109397
作品紹介・あらすじ
声優・佐々木望が人知れず東大を受験、そして卒業し世間を驚かせた。44歳で決心、仕事を休むことなく勉強時間を確保し、独学で東大入試を突破した驚きの勉強術をこの一冊に! 読後、あなたもきっと学びたくなる。
【目次】
PROLOGUE
CHAPTER 1 ある始まり
そのときそこにいた、という偶然
声を学び直すことにした
東大受験を思い立つ
CHAPTER 2 合格までに必要なもの
東大受験に必要な科目
本当に受験できるだろうか
勉強の「目的」
CHAPTER 3 快適な環境をつくる
自分のやり方を見つける
集中できる時間をつくる
集中できる道具を選ぶ
CHAPTER 4 自分にあった学び方を見つける
始めるまでがいちばん大変
記憶力を発動させる
「自分の頭で考える」?
未来の自分を信じない
忘れる。しかしそれでいい
CHAPTER 5 科目別の勉強法
英語
国語
数学
社会
CHAPTER 6 入試、合格、東大
社会人受験の実際
東大の授業
EPILOGUE
つながってもつながらなくても
東大法学部で学んだこと
恩師との対談 中里実(東京大学名誉教)・佐々木望(東京大学法学部卒業生)
感想・レビュー・書評
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声優やアニメなど全く知らない世界だが、このタイトルと帯に興味あり。
とにかく、凄いです。興味のあることを楽しく学べる、そして東大にたどり着く。
内容は読みやすく、淡々と試験までの道のりを書かれてますが、やはり模試の数などを見ていると、かなり努力されていると思います。
確かに大人になってから、ようやく学びたかったことが見えてきたり、あの時ちゃんと勉強していたら・・・と思うことはある。
が、東大はなかなかいけません(笑)
どうも先の損得を考えて勉強している自分を恥じています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
声優が東大に、タイトルから惹きつけられ読んでみた、社会人になり学ぶことへ言い訳をしていたが学ぶ素晴らしさを改めて考えさせられる。
自分の時間を、能力を、気力を、体力を、お金を、情熱を、それらを振り向ける先を、いつも自分で決められるわけではない。この言葉に強く惹かれた。
また、著者が高校時代の留学先にてホストファミリーからの言葉、you'll never be the same あなたはここにやってきたことで、いままでとは違う自分になった。経路依存性 偶然出会ったこの本に感謝したい。 -
いくつになっても勉強することは大事と思わせてくれる本でした。普通に考えて現在の日本では働きながら受験勉強して、誰にも知られず大学に通うことは出来ないと思われますが、それを体現した佐々木望さんの並外れた努力や行動力の高さには脱帽せざるおえないです。私もささやかながら英語学習をしているのですが、仕事との両立が難しいと感じる場面が多くあります。佐々木望さんのように心から勉強自体を楽しめるようなマインドが必要だなと深く感じました。
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声優だとか色眼鏡を外し虚心坦懐に読むと,如何に自分自身を客観視し,自分を通る時間軸を冷静に観察し考え続けているかがよく理解できる.ぶれない人生哲学を持っているが故に,常に成長したいと願う気持ちが通底している.だから,他者との比較などなく,生に対し真摯.これが常人と異なる唯一かつ絶対的な差異である.
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読んでると、私も学びたいという気持ちが湧いてきてワクワクしてくる。
学ぶことは楽しいことだと伝えてくれる本でした。この本を読んで2週間ほど経ちましたが、最近「学び続けることをやめたくない」と思うようになったのは佐々木さんのこの本のおかげです。
朗読も良かったなぁ… -
賢く、仕事に真摯な方である。
何が何につながるかも分からない。つながらなくてもいい。自分の勉強したいという気持ちを大切にし、勉強してみる。 -
佐々木望さんの半生記エッセイというより
東大に入るためのノウハウ本という感じ。
社会人で40代から一般入試で一発合格している勉強法が書かれている。
資格試験をする人にも勉強法として参考になるかも。
私は昔の佐々木さんの声や演技より、今の方だ大好きで、なるほど今の深みはこの東大へ行く勉強と大学での学も関係していたのかなと感じた。 -
最近名前を見ないなあと思っていたら、東大生になっていたんですね。こんなにも勉強熱心な方とは思わず、尊敬しかありません。自分も頑張らねば。
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借りたもの。
社会人となって仕事をしながらでも大学受験…それも東大に行ける!
声優という仕事についてと、学習方法とリカレントについてのエッセイ。
佐々木望氏の仕事観…仕事も趣味も延長線上にあり、ON/OFFの切り替え、さらには勉強のために何かを減らす・犠牲にするという感覚は無かったとの事。
東大受験をシステムから考え、分析している。
センター試験での「足切り」と「圧縮」から、第一目標は「足切り」回避。
自分のやり方を見つけるために、合格体験記を集めて読み「先人の知恵を借りる」。
基本的には自学自習するしかなかったので、予備校の模試を申し込み。行けなかった場合は試験問題と解答をもらい「ひとり模試再受験」を行う。必要な科目の必要そうなところだけを利用していた。
模試は他の受験者と比べるものでは無く、過去の自分との比較。時間配分を体得するための予行練習。
勉強するための快適空間をもとめ時に場所を変える。
受験勉強の息抜きに好きな勉強をする。
途中でやめることをネガティブに捉える必要はない。
自分にやさしく。
繰り返し読むことで「記憶の重ね塗り」
試験のぎりぎり間際に覚えて、問題用紙の余白に一気に書いてしまう「寸前記憶法」……脳の外部記憶装置化!
自分の意志の力という実態のないものに頼らない仕組みを作る。忘れることを肯定する。
p.238では科目ごとに使ったテキストや勉強法を紹介!!
……すげぇ。
…この勉強方法を学生時代に知りたかった、というより、社会人だからこそ、仕事のタスクのように采配できることが強みになったのでは、とも思う。
いや、何より自己分析ができているという所が重要か。
世代バレるけど『幽☆遊☆白書』の浦飯幽助、『魔法騎士レイアース』のクレフ役だったので、思い出深い声優さん。