男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 157
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107263

感想・レビュー・書評

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  • 上野千鶴子との対談で筆者を知り、興味を持って購入。が、上野慣れした目には、この本は主観が多すぎてちょっと参考にならないところも。

    が、人生経験豊富、自分の肚から出てくる言葉は、それはそれで濃厚であった。

    ーーーーーーーー
    〇勝ちたかったら、競争を自分から切り離せ!本当に勝ちに行くなら、さっさと次の勝負に参戦せよ。律儀に負けの感情にお付き合いしていては、どんどん勝利が遠ざかる。

    〇競争につきものの勝ち負けというシビアな結果は、ひょっとすると「生きている間中いつも憂鬱」状態を引き起こしかねない。なぜなら、競争はほとんどの人が敗者になるシステムだから。

    〇女は、シンデレラコンプレックス、ミソジニーに自覚的。男は競争に無自覚であるところが痛い。

    〇シンデレラコンプレックス:「他人に面倒を見てもらいたい」という潜在的願望によって、女性が「精神と創造性」とを十分に発揮できずにいる状態。幼い頃から女性の幸せは男性によって決まると考え、シンデレラのように理想を追い求めるも、主婦をやっているうちに自主性を見失い、結果的に夫に依存し自由と自立を捨ててしまう。

  • 最初の方、おぎやはぎをやたらほめるところや、村上春樹氏の登場人物の解釈が私と違うところで?と思いましたが、「マザコン上等で生きる」あたりから共感と納得の嵐でした。
    男の子のおかあさんと男の人(現実を突きつけられるから読みたくないだろうけど)にはぜひ読んでほしい本です。

  • 「男をこじらせる?男ってこじらせる前に要素ないじゃん」
    しかし読み進めると男も十分にこじらせ資質を持ってるという印象。それを認めたくないのが男という生き物なのかもしれないが…
    女性著者から見た男性論であり、女の私から見ても納得・共感するところが多かった。

  • ジェンダー

  • 読了。星4にした。途中、著者は、頭いいなと思って読んでいた。最後の話など辛くなってきた。マザコンの話も自分を見直すきっかけになった。「男が働かない、いいじゃないか」の対になる本に思った。サザエさん家族でいいのではと思うが、間違っているのだろうかとふと思った。

  • 男の困った所を、女同士でワァワァ言うのは良くあるけれど、想定読者を男性にした上で、きっちり言ってやってるのは痛快!

  • 367.5

  • 女性が書いた男性論。男は女からこのように観察されているようだ。恐ろしくもありこれで安心できる部分もある。

  • 出世に金、女性。男性の原動力はこの三つと長く言われてきた。しかし今、男社会のヒエラルキーが激震中! 「男」で生きることが不自由でツラい男たちへ、鎧を脱ぐ方法、教えちゃいます! 水道橋博士推薦!

  • なんと言ってよいか、著者の思う「現代社会と男のズレっぷりと女の本音」をつらつらと書き連ねた本。エビデンスが示されるわけではなくて、何となくこういう本を読む層には共通認識になってそうなポイントや現象を取り上げつつ、あーだこーだ。そういう類の本だと思うし著者なんだからとも思うけど、おぉ、と思う反面、疑問符がつくところが多いのも確か。Lifeに出たときの話ぐらいから、なんか独断と思い込み激しいなぁという気がしてきたのですが、耳が痛いから男の都合の悪いところに拒否反応を示してるだけだ!とか言われちゃうかもしれません。まぁどれが正解というものでもないし、書いてあるような話を聞かないわけではないし、引っかかる本ほど読むべしとも言うし。

    話の本筋とは違うかもやけど、品揃えが同じ個性的なブックカフェ問題とか、旅行のスタンプラリー化とか、レビューという名の知識とデータ紹介とか、うまいこと言うなぁ、というのもあるんだけどね。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。著述家。出版、広告の分野でディレクター、プランナー、プロデューサーとして活動。同時に評論、エッセイストとしても著作活動を行っており、特に女性誌等のメディアにおいては、コメンテーターとしての登場や連載多数。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、文化全般を広くそしてディープに横断する独特の視点には、ファンが多い。
クラシックを爆音で聴く「爆クラ」等のイベント、自らが寿司を握る美人寿司などの活動も続行中。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、『ビッチの触り方』(飛鳥新社)など。メールマガジンも刊行(http://magazine.livedoor.com/magazine/37)。(有)ホウ71取締役。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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