スナックさいばら おんなのけものみち バックレ人生大炎上篇

著者 :
制作 : デ:角川書店装丁室 國枝達也 
  • 角川書店
3.82
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本棚登録 : 272
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041104378

作品紹介・あらすじ

トモダチはいますか、おひとりさまですが何か、どん底から成り上がれ……等々、自由と孤独を背負いながら必死で働く現代女性の心に刺さりまくる、理恵子ママからの愛のエール交換!

感想・レビュー・書評

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  • 女30代・・・なんやかんや色々あります。そんな時に出会った本。

    ”今まで、一生懸命やってきたのよ私。なのに・・・なんで!?”という、自分の中のモヤモヤした霧が晴れた気分です。バックレ上等!

  • 深いですねσ^_^;
    「若い時に選択肢があったとしたら両方とも多分ハズレ」
    深い…
    カス物件を掴んで結婚までしてしまった自分が許せないという相談者にその物件を掴まなくても別のもっとトンデモを引いてるという教え(笑)
    確かに自分が未熟でそういう物件を引き寄せるオーラを出してたらどうせ引くのはハズレってことです。

    西原理恵子さんの本を読むといつも思います。
    世間知らずな意見ではひとり親家庭の貧困問題にしても養育費や婚活に矮小化しようという風潮があります。
    「DVで別れた元夫が金払うかよ」とか「そもそも無職やなかったら別れてへんわ」とかこの本に出て来る男を見てるとお花畑な発想に辟易するものです。
    でもこの本の常連男ばかり見てるような僕みたいな職業の人は両極端な意見ではありますがどちらにも一理あると考えないといけないのかなと思います。
    そういう意味で西原理恵子さんには世間の上流しか知らない人たちを啓蒙していってほしいとおもいます。

    最後に高須先生の教え
    どうしても切れない友達に200万貸してと言われたら
    20万だけあげて「あと9人僕と同じような人を探しなさい。それくらいの努力をしなさい」と言うそうです。
    そうすれば友情も切れないですからね。
    ただその域に僕は達してないなσ^_^;

  • 今のままの自分でいいのかなと思わせてくれる本。
    頑張らなくてもいーよと
    自分を肯定してみようと思うww。
    生きてることが丸儲け、ってことですな。ニンニン。

  • 人に悩みを相談したり、心の中を打ち明けるのが苦手です。
    人を頼るのが苦手で、素直じゃないし、プライドがジャマしているのかもしれない。
    だけどいっつも切実に心の内を訴えても最後にはその人の意見を聞いてるという形になってしまう。
    すごく正しい事を言っているというのは分かるけど心には響かない。
    「この人、今こういう事を言って気持ちいいんだろうな~」とひねくれてしまう。
    そして、そんな自分が嫌になる。
    言うんじゃなかった!
    自分がこんなだからこういう態度をとられるんだよね、と自己嫌悪。
    結局、人に言う前よりも落ち込む。
    そんな事が今まで数限りなくあった。
    それでも今年に入ってからあまりについてない事ばかりが続いて心につらい思いがたまっていたせいでついポロッと言ってしまった。
    やはり結果は同じ。
    もう2度と自分の心の本音は人に言うもんか!と思った。

    この本は作者の西原さんがお題を出してそれに投稿された体験談を聞いてコメントしたものを文章にしたもの。
    今回のお題は恋愛、おひとり様について、仕事、友達、成り上がりについて。
    それらに自分の体験談を交えながら「ふん。ふん」と聞きつつ、アドバイスしている。

    読んでいて、この人になら心の内を話してもいいんじゃないか、いや、話たいな・・・と思えた。
    何故ならどの体験談に対しても作者の西原さんは最初に否定してないから。
    まず、「つらかったよね」「がんばったよね」とねぎらっている。
    そして、最後の最後に自分の言いたい事を言っている。
    時には「バカ!」なんて事も言ってる。
    でもこの人にならバカ!って言われたいよ。
    そんな風に見てて思った。

    結局、相談する人や悩みを打ち明ける人って、相談相手から答えが欲しい訳じゃないんだと思う。
    今の自分の気持ちを聞いてほしい、ただただ受け止めて欲しい。
    ただ、肯いて聞いてくれるだけでいい。
    そっちの方が強い。
    それなのに正しい事だけ言われて「こうしたらいいんじゃないの?」と言われると傷ついてしまう。
    向こうが正しいと思えるだけに余計・・・。

    そういうのが西原さんは分かってるんだなぁ・・・とこの本を読むと思う。
    言葉遣いとか、書いてる過激さとか、そんな事はチャラになるくらい作者の言葉は真実みがあってやさしい。
    それでいてユーモアがある。
    ただ、笑ってみるというだけでもいい本だし、その時は何とも思わなくても後からきいてくる言葉だったりするかもしれない。

  • 人生、そう悪くないなぁって思いたいおんなたちにおすすめ。

    悩みがある時、あたり前のアドバイスもありがたいんだけど、そうじゃない、なんか気づきを教えてくれるアドバイスもらえると、違う角度でものが見えたりする。

    いろんな人の人生の話や、その話を通してのさいばらさんのコメントが、毎日を生きていく上での勇気を与えてくれる。

    そんな本でした。

  • 「スナックさいばら」第二弾、待ってました!「七転び八転び篇」が、恋愛等の下世話なネタが多かったのに比べ、今回は仕事・友情・どん底からの這い上がり方等が主なテーマ。ひとつひとつのエピソードが胸に突き刺さりました。
    69人のセキララ人生の投稿、これって投稿の原文そのままなのかなぁ。いや、どれもテンポよくて起承転結も笑いのツボもばっちりで、ホントうまいんですよ。(例外もあるけど、それも理恵子ママのツッコミ対象となってて笑える)笑いながらも、共感ビンビンで、時にはじわりときたり。文章はからっとさくっとしてるんだけど、だからこそ、ある方のエピソードの「なんやかんやあった15年」の「なんやかんや」の行間に含まれた様々な苦労に思いを馳せ、グっときちゃうんだな。
    語り口はパッと見破天荒のようだけど、さり気なく優しい理恵子ママ。私と似たような職種の方のエピソードに対し敬意を払い、労いの言葉をかけてくれて、すごくありがたかった。自分も仕事がんばろうと思えました。
    「今、うまくいかないことをよく覚えていてね。
    そのうまくいかないことが一番の財産だから。
    (中略)やらかしてみて、初めて傾向と対策が見えてくるのが女の公文式です。ぐつぐつ、ぐつぐつ煮込んで、寝かして、生かしましょう。」
    あとがきのこの言葉、胸にしみるわ~~~~~。他にも名言、多数。タダで転んでたまるか、な姿勢で、第三弾も楽しみに待ちます!!

  • サイバラママの人生相談的な本。
    かなりリアルな話を人生経験豊富なサイバラママがまとめてくれているので、けっこう為になります。

    サイバラママってバカを装っているけど、実はかなり本も映画も手に取っているよね。
    言葉のチョイスも気取っていない分わかりやすいし、若い女性(と言っても未成年にはキツイか…)がこれからオバちゃんになっていくために必要な話がこのシリーズにはたくさんあると思います。

    オバちゃん読者も今の人生をより良くしていくヒントがあると思う。
    肩の力を抜いて、前向きに焦らず、でも今の「底」だけは割らずに(永遠に下はあるかららしい…)頑張って仕事をして楽しく生きていこうっと!

  • あとがきから抜粋「ちゃんとしなくったっていいんです。みっともなくったっていい。人間なんて、みんな、みっともないんですから。そうして(どうしようもないことから)全力で逃げて、かまして、要らないもん全部捨てた時、自分にとって何がシアワセかが見えてくる」人生の優先順位はせいぜい3つ。

  • 第1章 恋愛戦線異状アリ。アナタが遭遇した「こりゃ、ないわ〜」な体験 第2章 おひとり様ですが、何か? 第3章 たまにはいいことあるらしい。“この仕事をやっててよかった!”と思って瞬間 第4章 トモダチはいますか? 第5章 成りあがれ!私はこうしてどん底から這い上がりました。 時間切れで第3章までしか読んだところで返却(12月28日) 第3章はなかなか面白かった。
    私もどこかで“この仕事をやっててよかった!”と思っているのだろうな。

    残りも再読できたらいいな。。。

  • まいど西原節全開。女の本音。そおか〜。男って悲しいな。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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