ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.78
  • (21)
  • (46)
  • (38)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 533
感想 : 35
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041081570

作品紹介・あらすじ

早朝の公園に、白衣一枚で現れた謎の美少女・白夜。彼女にはどんな病気も見抜く、天才的な「診察」能力が備わっていた。「症状」の影に大病の予兆! 神の診断力をもつ少女が、医師も救えぬ命に挑む!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 正体不明の少女が、驚くべき診断能力を発揮し次々と病気の原因を突き止めていく話。

    面白い。序盤では正体不明の少女白夜はAIのような感じだった。しかし徐々に人間らしさを身に付けていく過程を読んで、将来のAIによる診断においてもこの問題が発生するのだろうと感じた。
    まだ解決していない謎も残っており、続編があるようなので読むのが楽しみだ。

  • 医療知識はあるが正体不明の少女白夜。病院の診断協議チームで、優れた診断能力を発揮して、病気の原因を解き明かす。
    「千里眼のカルテ」では白夜の素性も命を狙われる原因も謎。

  • 【収録作品】第一章 カスパー・ハウザー/第二章 DCT
    第三章 可愛い悪魔/第四章 ミルウォーキーの奇跡/エピローグ=プロローグ

     医療ミステリー。白夜の正体と大物っぽい敵との対決だけでいいのにな… と思うが、医療ものにつきものの、経営立て直しファンドチームVS病院側チームの話もあって生臭い。もっとも、ラスボスとの対決のために、経済的に力のある味方を作る必要があるのかな。
     
     正しい診断をくだすのが肝心というのは素人でもわかる。そういう総合診断医が身近にいるとありがたい。

  • 知らないと思いつけない。
    続きは?

  • ドラマでも観てたけど医院長って亡くなったっけ?記者の役演じてた人も思い出せない。
    「それ誤診です」はテレビ用ですな。
    コウモリ引っかかれての狂犬病、毒蜘蛛に噛まれての昏睡状態危ないっす。みんな白夜が導き出したもんだけど、現実の医者も思い浮かばないもんかなって疑問に思います。

  • おもしろかった。
    あり得ない設定ではあるが、白夜の診断で逆転勝利となるのは、スカッとする感じ。
    続編あるなら読みたいと思った。

  • 白夜の素性については今後、明かされていくと思われるので続きを読みたいと思う気持ちはあるのだが、病気の症状、原因が細か過ぎるのでそこはちょっと。

  • 【カボチャの馬車が運んで来た?謎の少女を巡る医療サスペンス】

    樹林伸(きばやし・しん)「ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ」角川文庫、2019

    雑誌編集者・将貴は、ある朝ジョギング中に、素肌に白衣だけをまとった謎の少女・白夜と出会う。幼なじみの医師・麻里亜が内科部長を務める総合病院に診断医のような形で預けられることになった白夜は、百戦錬磨の医師たちも舌を巻くような的確な診断を次々と下し始める……。

    浜辺美波さん(2011年東宝シンデレラオーディションのニュージェネレーション賞)主演のテレビドラマの原作である。淡々と診断をし続けつつも徐々に人間的な感情を身につけ始める白夜と、美波さんのイメージは結構一致する。

    白夜をあえて将貴と出会いやすいように仕向けたのが、行方不明になっていた麻里亜の兄・勇気だったことが本編の最後で明かされ、そこに至るいきさつは次作のお楽しみ……となる心憎い展開に、普段新刊を買わない僕なのに、美波さんがカバーを飾る続編「ドクター・ホワイト 神の診断」(角川文庫 2019)をまんまと買わされてしまった(^_^;)

  • うーん……合わなかった。
    百夜の存在はファンタジーとして受け入れるけど……それ以外の点でも今の医療界とはそぐわない描写が散見されて、入り込めなかった。
    経営赤字の個人総合病院勤務に、そこまで医者は固執しないだろうよ…とか。
    診断だけ力を入れたとて、病院経営は良くならなくない?とか。(白夜の存在意義をもたせるためのファンタジー設定として、ギリギリ許容ではあるけど)
    下肢DVTがそのタイミングでPE起こすのは、ちょっとどうなん、できすぎすぎない?とか。(まあこれはギリギリ受け入れるけど)
    DVTと蜂窩織炎の鑑別の根拠がいまいちだったのは、なんかちょっと。だいたいDVTの原因は飛行機に限らんし。

    みたいな感じで。「診断学」に焦点を置いているので、こう「もうちょい頑張って感」が。
    続編はもういいかなぁ…

  • ドラマ見てなかったけど原作たけで面白い。医学用語も気にならない楽しさ。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。漫画原作者、小説家。コミック原作の代表作に、天樹征丸名で『金田一少年の事件簿』、安童夕馬名で『サイコメトラーEIJI』、姉・樹林ゆう子と亜樹直名で『神の雫』などがある。ワインへの造詣が深く、フランス政府より芸術文化勲章を受勲した。著書に『ビット・トレーダー』『陽の鳥』『リインカーネイション 恋愛輪廻』『クラウド』『東京ワイン会ピープル』などがある。

「2021年 『ドクター・ホワイト 心の臨床』 で使われていた紹介文から引用しています。」

樹林伸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×