クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041067826

作品紹介・あらすじ

目立つためだけに指揮者を引き受けた心平は、合唱コンクールを成功に導けるのか。
持久走大会の裏で行われた里緒とアリスのある賭けの行方は。
そして迎えた修了式、委員長のヒロはこの日もクラスの問題に頭を抱えていたが――。

毎日顔を合わせていてもまだまだ知らないことがある。
イベントとトラブルが盛りだくさんの1年A組後半戦、
クラス全員が主人公となって繰り広げられる、ひとりひとりの成長物語、完結!

感想・レビュー・書評

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  • 『中学校の入学式の日、よういどん、とクラス全員で一斉にスタートを切った。はずが、気がつくと、自分だけ遅れをとっていた。軽やかに前を行くみんなについていけなかった』

    入学、入社と人生の中では、それまでいた世界から全く新たな世界へと飛び込む瞬間が幾度か訪れます。今まで当たり前に繰り返していたことも、当たり前に存在していた人間関係も全てがリセットされ、ゼロからの再構築を余儀なくされるそんな瞬間の到来。人によっては、それをチャンスと捉える場合もあるでしょう。しかし、人によっては、大きなピンチと捉える場合もあると思います。そんな中では、その新しい環境への順応性が嫌が上にも問われます。新しい環境にどんどん慣れ親しんでいく人たちがいる一方で、いつまでも順応出来ずに悩み苦しんでいく人も出てしまいがちです。それは人生の中での試練の場。多くの人にとって、中学校への入学というのは、人生で初めての試練の場であると言えるかも知れません。

    そんな試練の場にいる中学一年生たちの一年間が描かれていくこの作品。「後期」では、新しい生活に少しずつ慣れてきた生徒たちのその後の半年が描かれていきます。

    『めっきり夜が長くなった』という十月、週三回の塾へ通うのを憂鬱に感じているのは「後期」のトップバッターを務める久保由佳。自分の『辞書に怠慢の二文字はない』という由佳は『おなじ塾へ通う日向子と一緒の帰り道』に『明日、本当によろしくね』と話しかけます。『どーんと任せといて。ウチの推薦で、絶対、久保由佳を当選させてみせるって』と返す日向子。しかし彼女と別れたあとも『不安をぬぐえなかった』由佳。『クラスの輪からはみだした者同士でくっついて』いるという二人の関係。『ずるずると一緒にいるのは、ほかに親しい級友がいない、という理由だけ』という実態。家に帰ると『おまえたちの学校、明日から後期に入るんだってな。クラス委員長、しっかりがんばれよ。千帆に負けるな』と話しかけてきた父親に『びくっと目を伏せた』由佳。姉の千帆が『北見二中の生徒会選挙で副会長に当選した』ことで『「たいしたもんだ」と気をよくした父親』に『おまえは何をめざすのか』と聞かれ『つい、「後期のクラス委員長」と答えてしまった』後悔の夜を思い出す由佳。父親に『大切なのは結果を出すこと。実りを伴わない努力はたんなる自己満足にすぎない』とダメ押しされてこわばる由佳。翌日『まずは候補者を決めないとね。誰かいませんか。立候補でも、推薦でも』と始業式の後のHRで呼びかける藤田先生。『ぼくは、前期の委員長だった小野くんを推薦します。一年A組のクラス委員長は、小野くんしかいないと思います』という敬太郎の発言に『ヒロファンたちの盛大な拍手が起こった』という展開。そして『真琴やこのちゃん、里緒、心平などがつぎつぎと推薦』されるも、動きを起こさない日向子に『やっぱり日向子を当てにしたのがバカだった、と後悔する』由佳。『このままじゃ終われない。候補にさえもならなかったなんて、父親に言えるわけがない』と考え込んだ由佳は『腹をくくり、藤田先生が立候補者をうながすのを待って、「はいっ」と大きく手をあげた』という決意の第一歩。そして『たちまち、教室が波立った』という状況。『げ』、『ひえ』、『久保由佳かよ』と『あちこちから悲鳴に近い声があがる』も『たじろぐことなく手を掲げつづけた』由佳。『今の一年A組に必要なのは、気のいいリーダーではなく、強いリーダーなのだ』と強い信念を持つ由佳。そして、立候補者演説、投票へと進んでいく「後期」の始まりを象徴する一大イベントから、「前期」の雰囲気そのままに「後期」の物語が始まりました。

    一学年二クラス、一クラス24名という少人数中学校の日常が描かれていくこの作品。「後期」には「前期」に登場しなかった残りの12名が12の短編それぞれで光が当てられ主人公となって物語は進んでいきます。『24人を書いてみてしみじみ思ったのは、人はどのような性格であれ、その人物でしかいられないということです』と語る森絵都さん。「前期」に続いて描かれていく「後期」でも様々な個性を持った生徒たちが順番に登場していきます。人はどのような場面においても、その人の人生の中ではどこまでいっても自分が主人公です。他の誰かが自分の物語の主人公になることなどあり得ません。この作品では24名の生徒が登場しますが、これだけいるとその性格もバラバラです。そんな24名が一つのクラスで一年を過ごしていくと、少しずつではあってもそれぞれに成長も見せていきます。「前期」で幼い表情を見せていた彼、彼女が「後期」では少しずつ成長していることも上手く描かれています。しかし、ある誰かが違う誰かのように変化するようなことはあり得ません。家庭の事情に端を発して髪の毛の色を変える世界に足を踏み入れた美奈も本質は美奈のままでした。そのことをとても感じる「後期」。『「この子はこの子としてしか生きられない」と、どの子を書いていても思いました』と続ける森さん。そんな森さんが『この子』の例にあげるのは不登校になってしまった田町果歩のことでした。

    今も昔も『不登校』は残念ながら決して珍しいことではありません。直近の統計値でも実に12万人にもなるという登校できない中学生たち。私の中学時代にも不登校で思い出す顔があります。そんな不登校の状態に陥っているのが田町でした。『クラスでいじめられているわけでも、家庭に問題があるわけでもない。なのに、学校へ行けない』という田町。そんな田町の不登校を森さんは『かくれんぼ』に例えて描いていきます。『近所の子たちとよくしたかくれんぼ。田町は隠れるのが得意なつもりでいた』という幼き田町。『必死で隠れつづけていた』のが、気づくと『一緒に遊んでいた子たちの気配がない。鬼さえもいない』という状況。『また鬼に勝ってしまった。あたしが、隠れるのが上手すぎるから』と考える田町。しかし、ふと気づきます。『うまく隠れていたわけじゃない。鬼を負かしたわけでもない。あたしが地味で、目立たないから、忘れられていただけなのだ』という自らの存在の薄さを感じる田町。全員が同時スタートしたはずの中学校生活。しかし『気がつくと、自分だけ遅れをとっていた』という田町。『女子のあいだではどんどんグループが形成されていく』のについていけなかった田町。そんな田町は気づきます。『自分の家が一番安全で居心地のいい隠れ場所である』ということに。そして『一年A組では二十三人の時間があたりまえのように流れている』一方で『自分だけが必死で「まあだだよ」「まあだだよ」とさけびつづけている』のではないか、と思い悩むもどうすることもできずに不登校を続ける田町。不登校という問題に向き合っていく作品は他にもありますが、この作品で森さんは『田町のような脆さを持っている子でも、その脆さと折り合いをつけながら一歩一歩進んでいくその先に、彼女にとっての充実した人生がある』という納得感のある演出をもって彼女が再び顔を上げる物語を描いていきます。それは、まさかの人物にさりげなくもあるひと言を言われたことがきっかけとなりました。そんな風に『言われたのは、はじめてだった。こんな自分でも…』と田町の心に響いたそのひと言。人にとって”言葉”というものは、時に人生を大きく動かす起点ともなりうるものだと思います。さりげない、なにげない、それでいて心のこもったひと言が人にとっていかに大切かを感じるこの場面。そんな田町が学校へと戻るきっかけを描くこの場面は、この「後期」の最大の山場であり、読みどころであり、思わずウルッとなる展開を辿ります。不登校問題を解決するのに万能な方法などありえないと思いますが、この作品のまとめ方は一つの道筋としてとても説得力を感じました。

    そんな物語の最終話、トリを務めるのは短編のタイトルでも明らかな通り〈その道の先 ヒロ〉、つまり一年A組のクラス委員長を務め上げたヒロでした。『顔、性格、成績。すべてのレベルが高いところで安定している』、『男女を問わず好感度抜群』というヒロ。『クラス委員長やってるあいだは、誰のことも特別扱いしたくない』ので彼女を作らないとまで言い切るストイックな姿勢を維持してクラスをまとめ上げるのに奔走するヒロ。そんなヒロの印象は、「前期」から「後期」を経ても読者の中で揺らぎない輝きを放ち続ける一目置く存在だと思います。『なんだかんだ言ってヒロには目をかけていました(笑)』と作者の森さんがおっしゃる通り、やはり24名の中では、存在自体が一人抜きん出ていたことは間違いないと思います。そんなヒロ視点の物語で読者を待っていたのは、悩み多き一人の男子中学生の姿でした。『リーダーシップがあるわけじゃない。みんなに好かれるのは、好かれなくなるのが怖くて、努力するからだ』と弱い一面を隠して必死に努力してきたヒロ。『一歩一歩、地に足をつけて進む道の先』を見据えて人知れず努力を続けてきたヒロ。そんなヒロに、森さんは「前期」で用意しておいた最高の伏線を、結末の一番美味しい場面で、鮮やかに、これぞ青春!という形で回収させてあげます。これは、クラス委員長一年間ご苦労様でした!という森さんからヒロへの最高のプレゼントだと思いました。ああ、これぞ青春!よかったね、ヒロ!…という物語は、一方で、彼らの青春がその道の先にも輝き続けることを暗示しつつ幕を下ろします。

    『えこひいきはいかん』、『24人の枚数に差をつけたくない』と自らを律しながらの執筆が『一番なやましかった』とおっしゃる森さんが描く中学一年生の一年間が鮮やかに描かれたこの作品。中学一年という多感で、成長著しい時代を生きる24名は、そのそれぞれに色々なことに思い悩みながらも自分の人生にきちんと向き合い、着実に大人への階段を上がっていきました。そんな24名に順に光が当たるこの物語は、誰もが自分自身の人生における主人公であることを改めて感じさせてもくれました。

    何か特別なことが起こるわけでもない、ふつうの中学生24名の物語。でも、だからこそ、読者はその中に記憶の中の自分自身を重ね合わせることができる、確かにあの時、あの場所で、自分自身ももがき苦しみながらも生きていた、そして、その道の先に、今の自分がいる、と噛み締めることができる、そう思いました。

    “森絵都さんという小説家が中学校を舞台に作品を描くとこうなります”、というイメージそのままの安心の”森絵都クオリティ”で綴られたこの作品。

    ああ、森絵都さんのこの世界観がたまらない!、そう強く感じた作品でした。

  • クラスメイツ2学期以降修了式までの後期。
    あー、終わってしまった。みんなにもう会えないんだなあと思うと寂しい。だから愛しく感じてしまう。
    クラス全員ひとりひとりが主人公でという構成は変わらず、半数以上がなじみのような関係となって読めるので濃淡くっきり怒涛の密度の高い後期。あのことこのこが仲良しで微妙な子はこの子たちか、あ、こうやって仲違いが落ち着いたのねとか種明かしのような展開。合唱コンクールの甘酸っぱい思い出とともにみんなの頑張りが眩しい。修了式の替え歌もみんなの声が聞こえてくるよう。
    「誰だって、励まされるよりは、励ましたいんだ…。」

    • さてさてさん
      ベルガモットさん、読み終わられましたね。
      終わってしまった、みんなに会えなくなる、私も全く同感に思いました。24人のクラスメイトそれぞれに...
      ベルガモットさん、読み終わられましたね。
      終わってしまった、みんなに会えなくなる、私も全く同感に思いました。24人のクラスメイトそれぞれについて、彼、彼女はこんな人なんだと知ることは自分もクラスの一員になったような感覚もありました。なので余計にさみしいですよね。
      「クラスメイツ」とても印象的な作品だったと思います。
      2022/12/24
    • ☆ベルガモット☆さん
      さてさてさん、コメントありがとうございます!

      そうなんですよ、連続青春ドラマを見終わったような読後感です。
      クラスの一員になった感覚...
      さてさてさん、コメントありがとうございます!

      そうなんですよ、連続青春ドラマを見終わったような読後感です。
      クラスの一員になった感覚、私も同感です。学生時代それほどドラマチックではありませんでしたが、同級生のみんなは、今どうしているんだろうなんて思ったりもしました。
      小説を読む元気が出てきたので、さてさてさんの本棚も参考にして次の読みたい作品を探しまーす。
      2022/12/25
  • クラス24人分の物語の後編でした。最初はあまり登場しなかった人物が登場していたし、それぞれの気持ちみたいなのもだんだんわかっていった。面白かった。

  • 読み終えるころには、登場人物の中で誰か気に入った人はできるだろうけど、それと同時にこの1年A組というクラス自体が好きになっているのではないかと思います。誰一人欠けても、この小説は成立しない。それくらいまで思わせる魅力たっぷりの作品です。

    クラスメイツという作品は前期と後期に分かれていて、それぞれで12人ずつ、計24人のエピソードが短編形式で一年に渡って描かれます。

    小説というのは主人公にしやすいキャラ、そうでないキャラがいると思うけど、この短編集のすごいところは、どんなキャラクターの持ち主であっても全員に必ず一度はスポットライトを当てているところ。それも全員ページ数がほぼ20ページで収められているのがすごい。
    たとえクラスで目立とうが目立たなかろうが、全員がそれぞれに悩みや葛藤があり、それをすくい上げてそれぞれの変化や成長を描く。森絵都さんの子どもたちに対する視点や思いが読み取れるようで、とても印象がいいです。みんなに平等に視点を分けてくれている、と感じます。

    それだけではページ数的に制約が出てきそうだけど、語り手や時期を巧みに変えることで、伏線を張ったり、回収したり、その技巧も素晴らしかった。あの人物のその後はどうなるのか、それが気になって自然と読み込んでいってしまう。特に後期では前期でその後の気になったキャラのエピソードが回収されていくので、自然と読む方にも熱が入りました。

    クラス一人一人の変化や成長を見事に描き切っているからこそ、思い入れのあるキャラというのは、読む人によって違うと思います。(個人的に不登校だった田町やうるさい生活委員久保由佳の話が好きでした)
    それでもそれ以上に1年A組というクラス自体の魅力にとらわれていく人も、きっと多いと思います。時に親のように見守る気持ちで、時にクラスメイツのように一緒に参加するような気持ちで読むことのできた作品でした。

  •  1年A組後半戦、クラス全員が主人公となって繰り広げられる、一人一人の成長物語。

     前期に続き、後期も1年A組のクラスメイツに出会えてとても楽しめました。

     クラスって本当に一人一人が主人公なんだと改めて思いました。

     そして、また、その人と人が出会うことによって、新たな成長が生まれるということが伝わってきました。

     彼らがこれからも悩みながらも一歩一歩前に進んでいく未来を感じることができました。

  • 4.1
    →前期も後期も面白くて、一気に読んでしまいました!自分も中学生の頃は色々な事があったなと思い出しました…もう少し歳を重ねてから、また読んでみたいです!

  • 前期を読んでから、後期まで一気に読んでしまった。

    後期となっている通り、1年A組の10月から修了式の日までを残りの生徒12名の視点で描かれる。
    前期での伏線も回収されていて、とても面白かった。
    前期はみんなが様子見って感じだったけど、後期はクラス内のグループや立ち位置などもはっきりとしてきて、1人1人のキャラの分析がより的確になっている。
    だからこそ、それぞれが思っている自分とクラスメイトから見た自分のギャップが面白かった。
    クラスメイトからみたら、すぐにキレる問題児のあの子も、口うるさく仕切りたがるあの子も、誰にでも平等で優等生のあの子も本人たちにしか分からない事情や悩みがある。
    中学時代にタイムスリップしたような、懐かしい気持ちにさせてくれる作品だった。
    大人が読んでも十二分に面白いけれど、やっぱり今現在多感な時期を過ごしている中学生に読んでほしいし、どんな感想が出てくるのか聞いてみたいなと思った。

  • 前期と続けて読めばよかったかも。
    自分のミスもあるのでおまけで星4

    最後の盛り上がりにかける気もしましたが、一人一人に平等にスポットライトを当てるなら、これが公平かも。

  • 後期の12人も面白かった!
    学校に行けなくなった田町さんのおばあちゃんがとても良かった。

    「お茶を運んできたおばあちゃんも気が動転している様子で、ジュースがなければこの男の子たちは幻と化してしまう、とばかりの剣幕で家を飛び出していった。」51ページ

    「いつでも引きかえしておいで」58ページ

    前期は文庫本で読んで、最後の書評「わかるわかる」「後期も気になる〜」ってなってよかったし、後期はハードカバーで読んで、表紙にみんなのイラスト描いてあるからクラスメイツの顔や表情想像しながら読めてどっちもよかった!

    みんなからみたら優等生で完璧なヒロでも悩みや葛藤はあるんだな〜!そして、前期で起こった窓ガラス割った犯人分かったり、前期でのいざこざへの謝罪(シューマッハへの謝罪)があってすっきり!ころころ好きな人変わるのも中学生らしくて微笑ましい!笑

  • 中学生のクラス24人分のそれぞれの物語が展開され、最終的にはそれが大きな物語として繋がっていく。
    はじめの方はなんとなく読んでいたが、読む進めるうちに次の子はどんな話なんだろうと気になってくる。
    とてもよい小説です。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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