震える教室

著者 :
  • KADOKAWA
3.26
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本棚登録 : 395
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041066706

作品紹介・あらすじ

歴史あるお嬢様学校、凰西学園に入学した真矢は、マイペースな花音と友達になる。ある日、「幽霊が出る」という噂のあるピアノ練習室で、二人は宙に浮かぶ血まみれの手を見てしまうのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • 創立120年程の伝統ある女子校の「学校の怪談」
    2人の主人公がお互いに触れると見えてしまう怪異は学校の中至るところにあって…

    読み始めて子ども向け?ちょっと失敗したかな?
    なんて思ったら意外にも面白く読めました。
    近藤史恵さんの上手さかな?

    ただどの怪異も解決という事もなくモヤ〜っとした終わり方。何故見えてしまうのか?この学校の長い歴史の中で思いを残していった人は少なくない。
    プロローグもエピローグも⁇⁇なお話…
    モヤミスというのかしら笑


    • 1Q84O1さん
      みんみんさんのこのレビューも挙がってなかったです…
      みんみんさんの本棚から直接見て気づきました!
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      2023/08/01
    • おびのりさん
      モヤミス!良い‼︎
      モヤミス!良い‼︎
      2023/08/01
    • みんみんさん
      謎は謎のままでしたわ笑
      謎は謎のままでしたわ笑
      2023/08/01
  • 歴史ある女子高・凰西学園に入学した真矢は、
    怖がりの花音と友達になる。
    ひょんなことから、ふたりは「出る」と噂のピアノ練習室で、
    血まみれの白い手を目撃してしまう。
    その日を境に、ふたりが手をつなぐと、
    不思議なものが見える様になった。
    保健室のベットに横たわるくびがないびしょ塗れの身体。
    所持の方に止まる白い何か、
    プールの底に沈むもの…。
    いったいなぜ、ここに出現するのか?

    少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす。
    6編の青春ミステリ・ホラー

    ・ピアノ室の怪
    ・いざなう手
    ・捨てないで
    ・屋上の天使
    ・隣のベットで眠る人
    ・水に集う

    全く内容を知らずに近藤さんの新作だと図書館で借りた本。
    近藤さんらしい、ちょっと嫌な気持ちになる青春ものかと思ったら、
    創業120年の古い学園に起こる怪異を描いたホラー作品でした。
    どのお話もそんなに怖くないホラーって感じでしたが、
    何故、その怪異が起こるのか二人の少女が謎を解き明かしていくので
    すっきり?したかな。
    この世界とあの世界は本当に交わっていて何かがきっかけで見えちゃうのでしょうね。
    もっと、近藤さんらしい十代の少女の危うさなんかが描かれていると良かったかなぁ

    エピローグの花音の母親の心理がゾワッとした。
    なんなのだろう…。

  • 学園ホラーミステリー。
    花音と真矢のコンビがいいし、花音とふわんとした雰囲気が可愛らしい。
    どのお話も地味に怖くて、結末もゆるっとしてる中に怖さがあり良かった。
    ただプロローグとエピローグは別な人が書いたのか?と思うほど、なんか繋がらない。
    シリーズ化して続くのだろうか?

  • 映画でもなんでもホラーは大嫌いなのだけど、
    このお話はそんなに怖いと思わなった。
    歳のせいでしょうか。。。
    ちょっとやそっとでは驚きやしません(笑)

    学校のこういう話は切っても切り離せない、
    それだけ多感な少女時代が
    呼ばなくていいものまで読んでる気がする。

    「捨てないで」が面白かったなぁ。。
    これはそわっと怖かった。

  • 歴史ある女子校には、いわくありげなものが日常の隙間にいくつも、いくつも潜んでいる。
    なぜか同級生の女子と手を繋いだときだけ、主人公の少女はその非日常を覗き込めてしまう。そうしてその不思議に隠された哀しい事情を知っていくという構成の、連作短編集です。
    怪異そのものは「そこにあるもの」として描かれていて、それを手がかりに秘められた真実が明らかになったり、また違う怪異を呼び寄せたりしていきます。

    そのためか、見えない世界の裏側は常に日常とひとつづきの場所に潜んでいて、物語によってそれを覗き見ているかのような感覚を覚えました。

    生きている人間にとってけして幸福にはならない展開が多いのも、怪異が怪異として「存在している」から、生きているほうの事情なんて知ったことじゃあない、と突き放されているようで、その冷たさに何となくリアリティも感じたりもしました。

  • 何と言うか……普通すぎた。触れ合うことで見えてしまうという設定は、女子校にイメージする百合っぽさが感じられなくもないが、もしこの作者でなく新人作家が書いたとなれば、正直これからも読みたいとは思えなかっただろう。対象は中高生くらいなのだろうか。とにかく内容が薄くて物足りなかった。

  • 悪くはない・・・んだけど、正直個人的に面白いと思えなかった。
    何度も読んでいる途中で中断、所々斜め読みしながら何とか読み終えた。

    主人公は志望高校を落ちて、両親の希望するお嬢様学校に入学した少女。
    彼女はそこでちょっと不思議な雰囲気の少女と出会い、友達になる。
    二人が入学したお嬢様学校は「学校の七不思議的」な不思議な話が噂されている学校で、何故か二人は一緒にいるようになってから怪異現象に遭遇するようになる。
    それは、
    ピアノ室で血だらけの赤い手を見た事から始まり、
    バレエ科の少女にとりつく不気味な手。
    アイドルのような綺麗な少女にとりつく白い熊のぬいぐるみ。
    教師の背後にいる少女の幽霊。
    保健室のベッドに横たわる少女の霊。
    プールの底にいる焼けただれた人々・・・。
    二人はそれらの怪異現象に遭遇し、それぞれの話ごとに事の真相を知ることとなる。

    こうやって、ざっと内容を書くと面白そうなんだけど、何でか読んでいてちっとも中に入りこんで読む事ができなかった。
    結末を知るまでの文章が退屈で、もっと知りたいと思う結末の先が書かれてないからだと思う。
    特に印象に残るような話もないし、書かれている怪異現象が恐いかと言えばそうでもない。
    真相が意外かと言えばそうでもない。
    登場人物も悪くも良くもないと、特徴も感じず中途半端な印象を受けた。
    それなのに、そう悪くないと思えるのはある意味、作者の力量かな・・・と思う。
    この本にはプロローグ、エピローグ的なものがあり、それを見ると、この話、続編があるのかな?と思った。

  • 女子高を舞台にした連作ホラーミステリ。触れ合うとこの世ならざるものが見えてしまう二人の少女が主人公。爽やかな青春も感じさせつつ、ひっそりとした恐怖と謎解きの楽しみとが味わえます。見えなければそれまで、ではあるけれど。この学校、ちょっと嫌かも(苦笑)。
    お気に入りは「捨てないで」。愛らしくほっこりとした物語……かと思いきや、これが一番怖い話でした。いっそ真相を知りたくなかった……知らないほうが幸せですよね絶対。
    「隣のベッドで眠るひと」も印象的。なんとも悲しい話なのだけれど……ラストは凄絶。怪異のシチュエーションも実に恐ろしいし。

  • 明治時代から120年以上も続く女子校、凰西学園を舞台にした連作短編集のミステリー・ホラー。音楽科、バレエ科、普通科のうちの普通科に通う真矢はなぜか同級生の花音の体に触れるとこの世のものではないものが見えてしまう。どの話も物凄く怖いわけではないがなぜそれが見えるのかを探るミステリー仕立てで面白い。ただ後味が悪いものも多く結果どうなったろんだろう・・と気になってしまう。特にエピローグでは更にモヤモヤしてしまった。もっと怖くても良かったけど、見えてしまったら恐ろしい色んな怪奇現象が出てきて想像するとぞっとした。

  • お嬢様学校に通うことになったお嬢様では無い女の子と、小説家の母を持つお嬢様がひょんなことから手を繋ぐと霊が見えるようになり…というお話。軽いホラーなので、YAぽい感じで読みやすかった。読んでると情景が目に浮かぶような文章でした。エピローグが?どう言う意味だったのかちょっとわからず、私としては無くてもよかったかなと思いました。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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