RDG レッドデータガール 氷の靴 ガラスの靴 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 644
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060698

作品紹介・あらすじ

正月明け、学生寮に戻った宗田真響はルームメイトの鈴原泉水子の変化に気がつく。「相楽と休み中に何かあったのだ」祝福すべきなのに、なぜか喜べない真響。泉水子の相手が深行と確定されれば、泉水子を中心とする「チーム姫神」の中で、忍者の家系宗田家と陰陽師の家系高柳家とのバランスが変わってくる。そんなある日、急きょ横浜のスケートリンクで合宿が行われることになるが、これは宗田家がスポンサードとなりチーム姫神、及び真響が隠れ蓑に婿候補と報告した深行を見定めるために仕組まれたものだった。真響の祖父、大殿が本気で彼女の婿取りに乗り出したと聞いてうんざりする真響。始まった教室に現れたインストラクターは、アメリカ留学中の真響の従兄弟、克巳だった。彼は真響に結婚を申し込むが、真響に対する克巳の執着が悪霊を呼び寄せてしまう。ファン待望、RDG新刊ついに文庫で登場!他に「影絵芝居」「九月の転校生」「相楽君は忙しい」も同時収録

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりのRDG。深行目線と真響目線のお話たち。いつもの泉水子も健在で彼らの世界にすんなりと入れた。同じ教室で話してるような聞いてるだけのような、それが楽しい。

  • 番外編。ほぼ真響の話が中心。


  • 本編の方はもう10年ほど前に読了していましたが、番外編が出ているのを知らず、読み返したくなって一気読みした時に発見しました。

    本編が本当に良すぎて、ラストの続きが読みたいとずっと焦がれていたので、その先が少しだけ読めて本当に嬉しかったです。

    後書きの阿部さんが本当に気持ちを代弁してくれていて、すっきりしました。

    ここから先はもう私の想像でしか見れないと思うと悲しいですが、久しぶりにあの初めて読んだ時の胸の高鳴りを感じられてとても嬉しかったです。

  • 前半3話の深行視点の短編で、深行は意外と前から泉水子のことを意識していたんだなーと分かってニヤニヤしまった。
    泉水子から見れば完璧に見える真響も、彼女の視点から見れば色々なことを抱えていることがわかる。真響には幸せになってほしいなー。
    泉水子と手を繋いで得意げな様子でリンクを滑る深行が可愛い(笑)

  • 深行と真響にまつわる、本編の裏側の短編。
    主人公とは別の視点で彼女が眩しく思う人達も、やっぱり眩しく思っていたという、思春期あるある。
    脇役もストーリーをもっていて、それだけで話が成立する物語は、やっぱり間違いなく面白い!!
    作者あとがきでそこまで意識していた云々で、脱帽!
    個人的には真響をもっと掘り下げてほしい!いつかは三つ子と繋がりはもちつつ、袂を分かつときが必ず来るはずだから。
    これは王国の鍵⇔樹上のゆりかごのような関係の話がよみたいな~。

  • 再開への期待
    再会への期待
    想いを馳せるのみ

  • つまらないと思いながら意地で読んでいたシリーズ、やっと終わった。もう読まないで済む。

    第1章の影絵芝居は深行中3の時の深行目線で書かれている。
    深行もその時は泉水子をうじうじしてる鬱陶しい奴、何故そんな奴にこれからの自分の人生を捧げないといけないのか??と思っていた。すごく納得。

    それがいつなぜ泉水子に好意を持つようになったのか?1巻から全巻通して読んでどこでそんなことになったのかさっぱり分からない。


    3章からは真響にイライラ。どこまでも自分本位で身勝手。
    泉水子が深行とのことを自分に報告しないと怒り狂い、本人に聞かずに、自分のファンクラブはじめ、いろんな人に調べて来るように命じたり。泉水子のことを自分より下に見てる証拠。

    登場人物誰にも同調できないままだった。

  • 6巻のその後のお話がよめてよかった。わたし、真澄くんもめちゃくちゃ好きなので、深行くんと真澄くんを堪能できてしあわせだったー…!!!秀才の深行くんと、無邪気な真澄くん。タイプが違うけどどっちもめちゃくちゃ魅力的で…私得だった。

  • シリーズ番外編と続編。シリーズ完結の悲しみを埋めてくれるありがとう。深行目線の番外編と、宗田姉弟の話。気になってた恋愛模様のその後や宗田姉弟のあり方が描かれててすごい良かった。薄氷を履む様な三つ子の関係がずっと好き。

  • 真響が抱えているどこかこうもやもやとした気持ちがとても思春期らしいというかなんというか…

    でもそんな時期に婿候補の話が出てくるのは立場故といえど、どこか達観している真響といえど、酷だなと。

    泉水子と深行のその後を少し知ることができたのも楽しめました。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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